首相の職を国会開会の当日に投げ出した人間が、「まだ美しい国をつくる道半ばですので、・・」と言い、衆議院選挙出馬に向けて地元で旗揚げ! これは一体なんだろうか?と考えてしまった。
首相として行き詰まってギブ・アップした後で、このような発言が出来るというのは、わたしの常識では到底考えられないことだ
戦後民主主義を否定し、戦前回帰の思想を具現化する法律をつぎつぎと提出し、数の力で強行採決をし、参議院議員選挙で歴史的大敗北を喫した安倍晋三は、この期におよんでまだ、「戦後体制からの脱却―美しい国つくりー日本主義への回帰」を言う。
このような言動を行う元首相をきちんと批判しなければ、【公共道徳】は成り立たない、とわたしは考える。自分の言動・思想への主権者の審判に従う覚悟がなければ、民主主義国家における政治家とは言えないのだ。
政界・財界に深く根を張る「エリート」家系であれば何でも通る!?それではわが国の政治は土台から腐ってしまう。【政治倫理】の確立を切に望む。
武田康弘