自分たちだけが補償を受けるのをよしとせず、同じ薬害にあった人はみな一緒に救済されえるべきだとの極めて【公共性】の高い思い・考えのC型肝炎薬害被害者の原告団の方々には、ほんとうに頭が下がりますが、いまニュースを聞いて、わたしは怒りと憤りで、身が震えました。
厚生労働省のいかにも役人=官僚が考えそうな【姑息極まる言語道断な和解案】には、全身が煮えくり返るような思いです。
全患者を救うと1800億円もかかる。ゆえに被害者に官府が30億円支払うので、「あなたたちが全員を救いたいと言うなら、分け方はお好きなように」という話なのです。その作文をそのまま読む枡添大臣と背後の福田首相。
これが民主制社会における官府の結論!!??
わが日本は、アメリカの軍事戦略の為なら天文学的な額のお金を議論もなしに融通する、しかし、市民・国民のためにはお金は出せないー官の失策による病人・死人も救済しない。
【公共性】をもち、みなのためを考えるのは、貧しいふつうの市民であり、政府や官僚は、自分自身のこととグループのことしか考えない。
もう、末期です。
武田康弘