★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

最近のニュースより

2014-08-11 04:12:57 | 思想


・名無し上等、暴走族 「ばかばかしい」名称付け減る傾向(http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/ASG7G44VSG7GULOB013.html?fr=rk

……違うな。国語力が下がったんで、思いつかなくなったんだよ。族のみなさんが独特の文化をもっていたという殊勝な研究まで現れておるのに、一般市民になっちゃだめだなあ……。万葉仮名を中学生に教えるときにどうするのだ、教師のみなさんはみなお世話になっていたのに。

・首相コピペあいさつ、長崎も? 被爆者からの批判に無言(http://news.goo.ne.jp/article/asahi/politics/ASG8951Z7G89UTFK002.html?fr=rk

……首相がコピペでなく本音でしゃべりはじめたら大変ですよ。というか、この方の発言はいままでほとんどがコピペなのではないだろうか、いろいろな人の。首相に妙な独創性は必要ない。ちゃんと正しいことをコピペしてくれりゃいいですよ。

・<大阪>維新の府議がLINEで女子中学生に「許さない」(http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20140808k0000e010206000c.html?fr=rk

……というか、政治家如きが、女子中学生のおしゃべり力のなかを泳げると思ってんの?中学生をなめるなよ。

・カザフ「美人すぎるバレー選手」に日本の芸能界が熱視線(http://news.livedoor.com/article/detail/9109446/

……サビーナさんに質問です「どうやったら、背が高くなりますか」

・佐世保殺人事件・笹井教授自殺

……実にいやな印象を残す事件である。原因はまったく知りようがないのに、なにか必然性を感じる事件というのは、いやなものである。これらの事件に対する言説も実にいやなものだった。事件自体がまともではないとは思わない。むしろありふれた事件に属すると思うし、狂ってもいないと思う。が、原因や事件に対する反応総てから、ミスやトラウマではなく、多くの不誠実な積み重なりの存在を、我々は直観する。いやな感じを覚えるのは、たぶん、これがある程度他人と共有されていると感じるからでもあろう。坂口安吾も似た様なことをどこかで言っていたように思うが、武士の切腹なんぞをみても、そこにあるのは何らかの「嘘」と「無知」と「弱さ」であって、それが誠実さの形をとること自体が我々の文化の問題なのである。死は効き目のある贈与かも知れないが、何を送られたか分からない脅迫である。脅迫ばかりを受けているからなのか、脅迫でしか応答できなくなるのはまずいのではなかろうか。我々の社会は、切腹した武士や、戦死した英霊や、自死した人たちであふれかえっている。彼らの声を代弁する人もいるが、みな嘘つきである。私には聞こえない。また、聞こえる必要もない。分かった気にさえならなければ、分かることは多いはずである。ちなみに、科学の発見とは、そういうものでないからより面白いはずである。