メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

LIVE REPORT:フィッシュマンズ@渋谷AX 2005.11.22

2005-10-04 23:55:55 | 音楽&ライブ
フィッシュマンズ "FISHMANS presents THE LONG SEASON REVUE"@渋谷AX 2005.11.22

急逝したvoc.&gt.の佐藤くんのいた時代を私は知らないけれども、
そんな感傷を抜いても、今夜のライヴとパフォーマンスは素晴らしかった。
私にもっとまともな記憶力と、マシな表現力があれば・・・
この夜、体感した圧倒的なステージ、豊かに流れた時間、人と音が作り出すエネルギーを
ここに居なかった人たちに伝えられるのに。

音の波を浴びて、心の眼はしっかりと全開、すべての毛穴から、
音と光の織りなすうねりのパワーを吸収した。

このツアーの模様はどうやら映画化されるらしい('06公開予定)。
この日、観たくても入れずに列をなして「チケット譲ってください」と
プラカードを掲げてたファンのコも、これで追体験できるだろう。


中で渡された冊子で、dr.欣ちゃんが書いてた。

「'75にディランが行った、昔からの友、新しい友と演ったツアー
 “ローリング・サンダー・レヴュー”からヒントを得た。」

ワンマンで武道館を軽く埋められるアーティストが一堂に会した夜。
2日前のJUSTA RADIOで、「とんでもない3時間になる!」と言ったとおり。
まさに「今、この場所に居られることがとてつもない幸せ」という一夜だった。

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初見のアーティストも多い中、それぞれが、あの独特の声で歌う佐藤くんと、
自分の声でどう歌うか、どんなスタイルで歌うか悩んだに違いない。
ファンの中にも、この人だとどうなるか?という疑問の声もあったし。
でも、実際聴いてみたら、よくぞこの人を選んでくれましたってくらい、みんなピッタリハマってたv


そして、なんといっても、今夜注目したのはオッキーのキーボード!!!
スカパラだと、ついヒヤムを見てしまうから、見逃してる彼の職人技にひたすら感動…。
多くを語らずして、その内は誰より熱い男

冊子のコメントでは
「自分の憧れのバンドのライヴに出演できるなんて、夢のようです。夢ならさめないでくれ~~~~!」

ヴォーカルとドラマーを失ったスカパラに、ヴォーカルを失ったフィッシュマンズの
dr.欣ちゃんを誘ったのがオッキー。もともと大好きなバンドだったらしい。

曲の持つ独特な浮遊感をかもしだしているのがキーボードだと改めて気づく。
この、どこまでも運ばれてゆくdruggyさが魅力。
アルバムでは分からなかったけど、映像を観ると屈指のライヴバンドだったというのに納得v
♪君と僕 を彷彿とさせる口笛も披露、イィんだよねぇ~

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それから、欣ちゃんとパーカスの競演もすごい! 相手はなんとっASA-CHANG
高い位置にセッティングした太鼓を叩いて、
コーフン頂点の欣ちゃんは、半分腰が浮いた状態で叩いてる。
彼自身がリズムそのものに同化した瞬間だった。



そして、アンコールには、これまたスペシャルゲスト。ペットのこだま和文さんが登場!
そして、出演者全員で演ったのは、私がこの日1番聴きたかった♪チャンス 
あーもうこれ以上の幸せは要りませんから!号泣

♪いかれたBABY で、バンド演奏なしに、みんなで合唱になったシーンもすごかったけど、
ラストのこの曲もみんな声を上げて歌って、ひとつになった素晴らしいフィナーレだった。

欣ちゃんがあの特徴ある熱い語り口調で、
「オレはずっと演りつづけていくよ。またみんなで集まろう!」

ステージも客も、いつまでも余韻にひたっていたい様子だった。

2F関係者席を見たら、谷中さん、川上さん、加藤くんもいたかな?
竹中直人さんも! 花束は真心、スカパラからも届いていた



【ゲストミュージシャンmemo】
●原田郁子(クラムボン):かわいい。嬉しくて仕方ない様子。
●POD:タイ出身。とてもオシャレに歌ってた。
●蔡忠浩(bonobos):声が曲に合ってた。
●キセル:同上。
●pocopen:フシギな人。「嬉しくて飛びたちそうになるので、重めの服を着てきました。日曜日、なんばハッチに降り立つ予定です」
●UA:圧倒的歌唱力。会場全体を飲み込むライヴパフォーマンス。
●ハナレグミ:包容力ある声が曲に合ってた。
●山崎まさよし:ギターも弾きつつ、曲の魅力も生かしつつ、自分の世界にもっていける。この3人はやっぱスゴイ!!!




帰り。西武A館・B館のところで、青年がひとりアコギを持って座ってブルースを歌ってた。
たしか、マディ・ウォータースの♪I'm A Man じゃなかったか?

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