メランコリア

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『サガン―悲しみよ、こんにちは―』(ネタバレ注意

2009-06-19 23:21:40 | 映画
『サガン―悲しみよ、こんにちは―』

シネスイッチ銀座は久々?yahoo地図を駆使してなんとか迷わずに着いた。
ミニシアター系ばかりをかけてるこだわりの老舗だよね。
金曜はレディースデイで900円v 指定じゃないから早く行って並ばないといけないのが難だけど。

『悲しみよ、こんにちわ』を読んだのは随分昔で、新鮮な文体だったようなおぼろげな印象と、大まかなあらすじしか覚えていない。
こうして映画で観たサガンを一言でゆったら・・・挙動不審気味?

「自分の周りにあることしか書けない」てゆって『悲しみよ、こんにちわ』がいきなり大ヒットして、
一躍時の人になり、取り巻きには、たかり屋も、小説を読まない上っ面な連中もたくさんいて、
「金の話は気が滅入るから嫌い」ってお金を湯水のように使っては、カジノや馬でボロ儲けして、
大事故で重体から奇跡的に復活して、2度の結婚をして、一人息子とはほとんど会わず、
同性と同棲生活して(周りの人もみんなゲイなのかな???)、コカインで逮捕され、
事故の後遺症のせいもあるのか、モルヒネとクスリと酒を一緒くたに飲んだり、
ほんと生きてるのがフシギなくらいのずさんな生活っぷり/驚×3000
晩年は富豪の奥さん、その後はヘルパーさん?と寂しく暮らしてたみたい。

愛されることばかりを渇望して、自分から愛する気持ちを拒絶してた。
周りにこんな人がいたら、、、かなり面倒だな
でも、恋愛も、結婚、出産、子育ても、そもそも面倒臭くない人間関係なんてないんだ。
これだけ自由にやりたいように生きてなお、最期にたった一人でも自分のために涙を流してくれる人がいたら幸せなんじゃないのかな。

主演のシルヴィ・テステューは幼く可愛い表情の時と、妙に老人みたく見える時があるフシギな女性。
F氏がゆったように『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』でもヒロインを演じてるからそちらも要チェックだな。

途中、途中になにげにわんこやにゃんこがたくさん出てきて、暗くなりがちな物語でほっと一息つける。

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