メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『あさき夢みし』(1974)

2009-06-15 18:28:03 | 映画
『あさき夢みし』(1974)
監督:実相寺昭雄
出演:ジャネット八田、花ノ本寿、寺田農、岸田森、丹阿弥谷津子、原知佐子、三条泰子、、東野孝彦、古今亭志ん朝 ほか

あらすじはgoo参照のこと

今作でのヒロインの名は「四条」だが、ウィキで見ると「二条」とある。
ほかにも、愛人の「雪の曙」は「霧の曙」になってるのは意図的?
途中、伊勢関連のエピソードあり。世間の穢れから縁遠いはずの巫女?と浮気したみたいだったが?
女房という身分とはいえ、手塩にかけて育て、寵愛していた女性を次々とほかの男にゆだねるって
御所ってヒトは何を考えていたのか?それとも、昔の女性の意思はそれほど無視されていたのか?

今でも女性の長旅はなにかと不安も多いだろうに、途中までは侍女を連れていたとはいえ、
後半は得意の絵を売りながらさまざまな場所を巡り歩いた二条の固い信念は想像を超える/驚

実相寺昭雄監督は、『「ウルトラマン」、「ウルトラセブン」の演出で名を高めた』とある。
ほかにも、『帝都物語』(1988年)、『姑獲鳥の夏』(2005年)などなど。
おお!『ユメ十夜 第一夜』(2007年)では松尾部長まで絡んでるではないか?!
ジャネット八田さんてゆうハーフの女優さんを古典に起用してるビックリキャストをはじめ、
ドロッとした濃い~映像&演出で、古典らしからぬバタ臭さが終始漂う今作。
ほかの作品も気になる。。

こないだ読んだ原稿に載ってた「とはずがたり」の世界が少しずつ見えてきた。
二条さんはかなりの美人だったのかな?絵の才能もあったみたいだし。
それにしても出生から後世に至るまで、なんと悲運な運命に翻弄された女性だったのか!
容姿と身分ゆえに権力、情欲に抗えないまま、子どもを授かっても親子の縁も薄く、
尼僧となって諸国を旅して歩いた先に見えたものとは・・・???
ますます原作に興味が湧いてきた。



色は匂へど 散りぬるを
我が世誰そ 常ならむ
有為の奥山 今日こえて
浅き夢見じ 酔ひもせず

(うつくしいものは儚く、この世は絶え間なく変わってゆく。
 奥山(無常のこの世)を越えて、酔って浅い夢など見ないようにしよう)


「いろはにほへと」

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2009-06-15 18:11:27 | 日記
朝からの車両点検のためにダイヤが乱れて、電車が激混み。
来る電車、来る電車、どれも300%くらいに乗ってて、2回ほどやり過ごした時点でもう
会社に間に合わないと覚悟はしつつも、3回目にムリヤリ乗ってみた瞬間「乗らなきゃよかった!」と激しく後悔してもすでに遅かった。
どんどん奥へと押されて身動きがとれないまま走り出して、車内は酸欠状態に。
「次で降りよう」て思ってたのに、あっという間に次の駅にたまってた客が押し寄せて、
さらに奥へと詰められてしまった

これほどの恐怖はついぞ感じた覚えがないくらいパニックになって、
扉が閉まってしまってから「すいません、降りたいんですけど!」てゆってみたものの、
非常ボタンを押すどころか、誰も知らぬフリ。1人のおじさんが「もう出発だよ!」てゆってくれただけ。

次の駅でやっと降りた頃には手足が痺れて立ってるのがやっとだったんだけど、
この駅がまた狭い通路だけの小さな駅なので、人ごみをかきわけて出口を探したけど見当たらない!
圧迫感に焦りながら、やっとちらほら空いてきた車両に乗って、次の駅までたどり着いて
ようやく息ができた気がした。

これってパニック状態?!ヤバかった・・・
乗り換えの場所まで行って、迷った末に会社に電話して休みにしてもらった。
しばらく感覚が戻るまでベンチで休んでから、今日1日ゆっくり過ごそうと決めて、
帰りに寄ろうと思ってたTSUTAYAに行って、『地球へ…』のつづきを探したらレンタル中/凹凹凹

開店時間までまだ1時間ほどあったから、休むためのよさげな喫茶店を探すつもりが
気づいたら小一時間の町歩きになってた
いつも用事を足す界隈は同じ場所だから、そこを過ぎた先の道が見れたのは楽しかった。
で、入ったのは「ドリームコーヒー」。木造りのカウンターがあたたかい。
ストレートコーヒーが200円。窓の外の往来を見るともなしに見ながら飲んだ。
いろんな靴、いろんな服、いろんな髪型、いろんな顔をした大勢の学生たちがせわしなく歩いてゆく。

短大の頃は体育の授業をスキップして図書館にいりびたってたことを思い出した。
編プロのバイトでこの辺りに通ってた時も、ダルさを理由に1ヶ月に数日は休んでたっけ
派遣になってからは逆にあまり休まなくなったな。
一人でランチ店を探して歩くのが好きで、料理がくるまでヒマな時間、メモ帳に心情を吐露してつぶしていた。
(ケータイ持ったのは人より随分遅かったので

狭い店内がけっこう混んできたので店を出た。
病院を社交場にしてるお年寄りより、こうして喫茶店で過ごす人のほうがいくらか健康的かな。

どーしても『地球へ…』のつづきを見て過ごしたかったから、近所のTSUTAYAまで自転車を走らせた。
けど、そこにもなかった/凹凹凹凹凹
さきほど更新したばかりのカードがまだ有効に切り替わってなかったらしく、確認の電話をしてる間待たされたりして。
お昼になったから勢いでラーメン屋に入って、塩とんこつを注文。
一人でラーメン会はなにげに初めてかもw 白濁スープのソツがない味。


昼過ぎには家に着いた。
なにひとつ期待通りにいかなかったフシギな1日。
でも、こうして非日常を過ごすと、普段どれだけレールに乗っかった無意識な生活を無為に過ごしてるかがわかった。
自分は一体、ここで何がしたいのか。。




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