MKさんから借りた萩尾望都作品。
■『百億の昼と千億の夜』
光瀬龍のSF小説。SFマガジンに1965年12月号から1966年8月号まで連載された(ウィキ
「昭和42年に早川書房より出版され、三十年余を経た現在でも増刷を重ね、脈々と読み継がれている」
▼原作は早川書房から出版されてる。時間があればぜひ読みたい→こちら
▼評論・百億の昼と千億の夜
原作を元にしながらも、マンガのほうは設定を少しアレンジしてあるらしい。
主な人物は以下のとおり。
●プラトン=一夜で滅びた高度文明都市アトランティスの最後の生き残り・オリオナエとして戦士を探す長い長い旅をする。
●悉達多=出家した後、4人の僧に連れられて人間界のみならず、天上界も滅びつつあることを知る。帝釈天は阿修羅のせいにするが、阿修羅は崇められている弥勒が造り物で本物は宇宙の外から来たものだという。世界が滅びた後に生まれ変わり、阿修羅、オリオナエとともに破滅の理由を探す。
●阿修羅=人々が生老病死あらゆる苦しみから逃れるように抱く気の遠くなるようなユートピアへの希望、すなわち「56億7千万年後の未来に姿をあらわし末世にある多くの人々を救済するとされる弥勒」とは?阿修羅は「本当に56億年後に現れるのか?神ならばなぜ末世になる前に救わない?今こそ末世なのだ!」と疑問を抱きすでに何億年もの間闘い続けている。
あまりにも壮大すぎて、この小さな脳をめいっぱい宇宙規模まで広げてみてもさらに果てしなく上層まで拡がってる。
本も、映画も、音楽も、絵などもすべてが、「いつ」「どんな状況で」出会うかってタイミングが重要なポイントだと思う。
今、今作の存在を知り得た興奮、感謝、またそのもっと先に進みたいというどうしようもない渇望、焦り。。
ブッダやらの宗教をSFと組み合わせてること自体、新鮮すぎる
イエスがまるで宇宙そのものを破壊しようとしてるように描かれているのも信仰ある者にしてみたら仰天以上だ
ゼン・ゼン・シティでは、カプセルの中で幻影のユートピアに住む住人が悉達多と面会する時に「眠りから覚まして形象化する」。
「こんなのは虚像の世界だっ!」と怒る悉達多に、支配者は「お前の世界が幻想の所産でないとなぜ言い切れるのか?すべてが集団幻想による仮構の世界にあるとしたらそれを確認する手段はなかろう」という。まさにSFだが思わずむぅーとうなってしまう。
●転輪王=阿修羅がたどり着いた最終地点。この世の創造主だというが、宇宙の外にはさらにはるかにその先があるという。
その存在”シ”に知られたら自分も無に帰され、この世は終わってしまう。
苦しんだ末にすべてが破滅への道ならわたしたちの「存在意味」とは?、阿修羅はさらに闘いつづけることを決心する。
子どもの頃から「世界の七不思議」や超自然現象などの話が大好きだったが、今作にもアトランティスの超金属「オリハルコン」ほか、
「シュメール」、「モヘンジョダロ」などなど気になるキーワードが無数に出てくる。まだまだ深いなあ!
■『百億の昼と千億の夜』
光瀬龍のSF小説。SFマガジンに1965年12月号から1966年8月号まで連載された(ウィキ
「昭和42年に早川書房より出版され、三十年余を経た現在でも増刷を重ね、脈々と読み継がれている」
▼原作は早川書房から出版されてる。時間があればぜひ読みたい→こちら
▼評論・百億の昼と千億の夜
原作を元にしながらも、マンガのほうは設定を少しアレンジしてあるらしい。
主な人物は以下のとおり。
●プラトン=一夜で滅びた高度文明都市アトランティスの最後の生き残り・オリオナエとして戦士を探す長い長い旅をする。
●悉達多=出家した後、4人の僧に連れられて人間界のみならず、天上界も滅びつつあることを知る。帝釈天は阿修羅のせいにするが、阿修羅は崇められている弥勒が造り物で本物は宇宙の外から来たものだという。世界が滅びた後に生まれ変わり、阿修羅、オリオナエとともに破滅の理由を探す。
●阿修羅=人々が生老病死あらゆる苦しみから逃れるように抱く気の遠くなるようなユートピアへの希望、すなわち「56億7千万年後の未来に姿をあらわし末世にある多くの人々を救済するとされる弥勒」とは?阿修羅は「本当に56億年後に現れるのか?神ならばなぜ末世になる前に救わない?今こそ末世なのだ!」と疑問を抱きすでに何億年もの間闘い続けている。
あまりにも壮大すぎて、この小さな脳をめいっぱい宇宙規模まで広げてみてもさらに果てしなく上層まで拡がってる。
本も、映画も、音楽も、絵などもすべてが、「いつ」「どんな状況で」出会うかってタイミングが重要なポイントだと思う。
今、今作の存在を知り得た興奮、感謝、またそのもっと先に進みたいというどうしようもない渇望、焦り。。
ブッダやらの宗教をSFと組み合わせてること自体、新鮮すぎる

イエスがまるで宇宙そのものを破壊しようとしてるように描かれているのも信仰ある者にしてみたら仰天以上だ

ゼン・ゼン・シティでは、カプセルの中で幻影のユートピアに住む住人が悉達多と面会する時に「眠りから覚まして形象化する」。
「こんなのは虚像の世界だっ!」と怒る悉達多に、支配者は「お前の世界が幻想の所産でないとなぜ言い切れるのか?すべてが集団幻想による仮構の世界にあるとしたらそれを確認する手段はなかろう」という。まさにSFだが思わずむぅーとうなってしまう。
●転輪王=阿修羅がたどり着いた最終地点。この世の創造主だというが、宇宙の外にはさらにはるかにその先があるという。
その存在”シ”に知られたら自分も無に帰され、この世は終わってしまう。
苦しんだ末にすべてが破滅への道ならわたしたちの「存在意味」とは?、阿修羅はさらに闘いつづけることを決心する。
子どもの頃から「世界の七不思議」や超自然現象などの話が大好きだったが、今作にもアトランティスの超金属「オリハルコン」ほか、
「シュメール」、「モヘンジョダロ」などなど気になるキーワードが無数に出てくる。まだまだ深いなあ!