■『白い旗』(講談社文庫)水木しげる/著
貸本時代の戦記ものの復刻。
「白い旗」
著者の兄の親友を描いたらしい。玉砕後に奇跡的に命を得た部下を救うため、
白旗を振っている間にダイハツを修理して逃げ延びろという中尉。
死んでいった味方のためにも、ここで死ぬべきだと言う別の隊の隊長と最後まで意見が合わず、ついに隊長は中尉を銃殺する。
「ブーゲンビル上空涙あり」
山本五十六が撃墜された様子を米軍側から描く。なぜ事前にコースが流れたのか?
「田中頼三」
ガ島に食糧を運ぶために敵軍の攻撃の中を行き来する田中。
待ち構えていた敵艦隊を前に1隻のみオトリとして、
相手を翻弄しつつもまんまと逃げおおせた様を描く。
「特攻」
戦艦大和の水上特攻をたった一機で援助しようとした撃墜王・上代
彼は辛くも生き残り、今度は特攻隊を敵艦隊まで送り届ける役目となる。
たった1人の弟は特攻隊に志願し、必死に止めるがとうとう出撃となる。
敵艦隊までたどり着けるものは少なく、弟も途中で海のもくずとなる。
兄は弟のためにも自らが特攻となって敵空母に体当たりする。
水木サンの戦記ものは、こうした海での攻防も多いな。
何十発もの魚雷を受けてもなお進む大和が壮絶。
思わず引き込まれる絵だった。
貸本時代の戦記ものの復刻。
「白い旗」
著者の兄の親友を描いたらしい。玉砕後に奇跡的に命を得た部下を救うため、
白旗を振っている間にダイハツを修理して逃げ延びろという中尉。
死んでいった味方のためにも、ここで死ぬべきだと言う別の隊の隊長と最後まで意見が合わず、ついに隊長は中尉を銃殺する。
「ブーゲンビル上空涙あり」
山本五十六が撃墜された様子を米軍側から描く。なぜ事前にコースが流れたのか?
「田中頼三」
ガ島に食糧を運ぶために敵軍の攻撃の中を行き来する田中。
待ち構えていた敵艦隊を前に1隻のみオトリとして、
相手を翻弄しつつもまんまと逃げおおせた様を描く。
「特攻」
戦艦大和の水上特攻をたった一機で援助しようとした撃墜王・上代
彼は辛くも生き残り、今度は特攻隊を敵艦隊まで送り届ける役目となる。
たった1人の弟は特攻隊に志願し、必死に止めるがとうとう出撃となる。
敵艦隊までたどり着けるものは少なく、弟も途中で海のもくずとなる。
兄は弟のためにも自らが特攻となって敵空母に体当たりする。
水木サンの戦記ものは、こうした海での攻防も多いな。
何十発もの魚雷を受けてもなお進む大和が壮絶。
思わず引き込まれる絵だった。