『悪人』（2010）

■『悪人』（2010）
監督：李相日　原作：吉田修一
出演：妻夫木聡、深津絵里、樹木希林、柄本明、岡田将生、満島ひかり ほか


▼trailer

▼story
清水祐一は、寝たきりの父の病院の送り迎えと土木解体の仕事を往復している。
幼い頃に両親が別れて、灯台のふもとで母親からも見捨てられた。
出会い系サイトで知り合った石橋佳乃は、適当に肉体関係だけを続けていたが、
ある夜、２人で会う約束をしていたにも関わらず、目の前で軽い大学生・増尾圭吾の車に乗って行ってしまい、馬鹿にされたことが癪に触り後を尾ける。

圭吾は、佳乃を遊び相手としか思ってなく、山深い場所で彼女を車から蹴り出す。
佳乃を助けようとした祐一だったが、「レイプされて、拉致られたって警察にゆってやる！」と叫ばれて、
激情のまま佳乃を絞め殺してしまう・・・


松尾部長がチラっと出てるってことで、テレビOAを予録して観てみた。
いやー・・・・重かった！！！そして相当心にズンときた。
樹木希林と、柄本明、この重鎮２人ががっぷり四つなんだから凄い作品になることは間違いないが、
主演２人がとにかくよかった。そして、脇を固める満島ひかりほかの若手もあなどれない。
『モテキ』で初めて知ったひかりちゃん。いろんな物語ごとに化ける女優さんだな。

部長は詐欺師役。こうゆう人ほどまさに分かり易い悪人だって思うけど、
この人だって、家に野良猫を飼っているかもしれないし、
母親を一人で介護してるかもしれないじゃないか。
人の良し悪しは一面を見ただけじゃわからないってことだ。

けれども、日本の警察の検挙率は甘くみちゃいけないわけです。
なので、わたしなら速やかに自首をお勧めします。。てか、こんな重い恋愛はぜってームリだ

世の中には、こうゆうキョーレツな体験からしか本当の愛情が何たるかを
身をもって納得することができない人たちがいるんだろう。
単に仲間で集まって冗談を言い合うだけじゃなくて、
どん底の負の立場にあってもなお、全面的に信じ、支え、一緒の立場になってくれる人。
・・・わたしもまだまだ人に揉まれて精進が必要なのかもしれません/反省




ところで、ついでのようにゆって悪いが、『寝言サイズの断末魔』を今日やっと読み終えた。
これを友だちからプレゼントされたのは、一体いつだったか？５年前か？
とくに栞を挟んでいたわけでもないから、途中ところどころかなり反復しつつ、
電車に乗ってるヒマな時間を楽しく過ごさせてもらいましたｗ
気ゆるんで読んでると吹いてしまうから危険。