メランコリア

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映画「SUKITA刻まれたアーティストたちの一瞬」@新宿武蔵野館(2018.5.22)

2018-05-23 12:04:22 | 映画
鋤田正義氏の初のドキュメンタリー映画「SUKITA刻まれたアーティストたちの一瞬」@新宿武蔵野館

新宿武蔵野館
上映時間:1時間55分
上映期間:6月上旬まで(予定)


“デヴィッド・ボウイとは40年以上も親交を重ねていて、さらにはイギー・ポップ、マーク・ボラン、
 忌野清志郎、寺山修司など時代の寵児たちのきらめく一瞬を刻んだ日本人写真家、鋤田正義

 布袋寅泰のライブを撮影する鋤田正義。
 後日、ふたりでマーク・ボランが事故死したロンドン郊外を訪れると、鋤田撮影のボランの写真が飾られている。
 布袋の人生を決定づけた1枚だ。「この写真のせいで僕はギターを始めたんです」





 鋤田はボランの親友でもあったデヴィッド・ボウイを40年以上追い続けた。
 渋谷公会堂で「今の人が見ると信じられないぐらいの距離感」で歌う1973年の写真には、「完全にあの時代が写っている」と回想する。



S:
ボウイとルー・リードのジョイントで、これは撮りたいと思った
あの距離感は今じゃ考えられない
今は、ステージと観客の間にカメラが通るスペースがあるのが当たり前になってる
それも含めて、ライヴをしている布袋さんと、クレーンのカメラが同じフレームに
うまいこと入らないかなと思って撮っていた

 鋤田の原点と言える九州の炭鉱町での幼少時代から、広告写真で頭角を現した1960年代、
 海外に飛び出し、ボウイとの運命的な出会いを果たした1970代・・・。

「ポスター」
男性2人:写真がすべてを語っちゃってるから、コピーライターとしてはコピーが要らくて難しいんですよw



 間もなく傘寿を迎える現在も、MIYAVIやDRUM TAOら若いアーティストとのフォトセッションに挑み、
 さらにはYMOの細野晴臣、坂本龍一、高橋幸宏のそれぞれと語り合い、
 1979年に発売された『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』のジャケット撮影の秘話を披露する。

 その他、ジム・ジャームッシュ、永瀬正敏、糸井重里、リリー・フランキー等、
 数々のアーティストたちの証言を交えながら、映画は鋤田の過去、現在そして未来を映し出す。”





【ブログ内関連記事】

鋤田正義 写真展:SUKITA / M Blows up David Bowie & Iggy Pop@キヤノンホール S(品川)(2017.3.2)

ART of ROCK & GRAFFITI@Bunkamura ギャラリー(2017.5.18)

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ドキュメンタリー映画『DAVID BOWIE is』@Bunkamura ル・シネマ(2017.4.6 ネタバレ注意




今日も暑い、最高気温27℃ 晴れ
とうとう封切りされた鋤田さんの映画を観に行ってきた

新宿武蔵野館は初めて
ビックの裏の路地をしばらく歩くと看板が見えた
ゴチャゴチャしたビル街に混ざっている



3Fで高層じゃないのは有り難い まだ新しい?
ロビーが広くて、とてもオシャレ空間

 

イマドキなインスタ映えするディスプレイがそこかしこにある







待ち時間に座るソファがたくさんあり、その前の画面ではずっと上映中の映画の予告が流れている/驚





受付の隣りにフード&ドリンク売り場があるけど、フードは少なめでお菓子が置いてある
クレープにしようとしたら、中がアイスクリームと聞いてやめた 溶けるしね
3つに分かれたパンの中身は、ソーセージ入りと聞いて諦めて、クッキーを2袋買って食べた

劇場内は段差が低いから、前の人によっては見にくくなるかも
音は大きめ スピーカーがたくさんあった?

観客は半分くらい 高齢の男性から、ロックが好きそうな若者もいた




布袋さんのライヴを撮るシーンからだっけ
ボランが事故死した現場に2人が訪ねるシーン
あんな風に写真が飾られて、花がたむけられて、像があるなんて知らなかった

とにかく信じられないくらい有名人が次から次へと出てきて語る、語る
鋤田さん自身も80歳とは思えないほど記憶力も鮮明だし、やっぱり語る、語る!

外国に行っても、どこでも大歓迎されて、リスペクトされているのが分かる
英語が話せなくても、いつもニコニコと接して、人柄が愛されているんだな

若い頃の写真を見ると、'70年代の、夢中で夢を追いかけているアーティストのエネルギーが伝わる
そのまんま年齢を重ねて、なおより、好奇心、子どものような心を持って撮り続けている

写真だけじゃなく、16ミリフィルムの映像も撮ってたともゆってた
紹介されたのは、賞をとったCMのみ 男女がアップになったり、サイケな色合いになる

エネルギッシュなのに、つねにニュートラル
誰でも親しみを感じるおじちゃんといった風情

トークショー、サイン会を開けば、大勢が集まり、その顔ぶれも豊か



【BIOGRAPHY 抜粋メモ】

1938年 福岡県直方(のおがた)市に生まれる。
リリー・フランキーさんは同じ出身だと話していたけど、リリーさんのウィキには「北九州市小倉」になってるね 謎

リリー:
あの町を知ってますから あすこから世界に飛びたつ人がいるってスゲエなと思いました


1956年 母親に買ってもらったリコーフレックスで母親のポートレートを撮る。
お祭りの日、浴衣を着て、笠をかぶった姿



S:
これまで撮った写真の中で、どれが一番好きかと聞かれたら、
ボウイと母のとで随分悩んだが、やはり母の写真が原点だと思う

当時リコーフレックスは、ライカより前に大衆向けに売られていた
12枚しか撮れなくて、飼っていた犬や、近所の子どもなどを撮っていた

(こないだ書いたチャペックさんの使っていたのと似てないか?


1965年 上京、原宿のセントラルアパートにあるデルタモンドに入社。
この「セントラルアパート」は、まるでロートレックらが集った「モンマルトル」や
ジョン、ヨーコらが住んだ「ダコタ・ハウス」のように、
あらゆるジャンルの文化人、ジャズマンなどがたむろしていたんだな


1972年 T・レックス を撮りにロンドンへ。デヴィッド・ボウイにも直接会って交渉し、撮影をする。
ボランを撮りに行ったら、バレエダンサーのようなポスターのボウイを見て、夢中になったって面白いエピソード



1974年 サディスティック・ミカ・バンドのアルバム『黒船』のジャケット撮影





S:船をバックにメンバを撮ろうとしたら、なんだか焦点がぼやけてしまうから、このアイデアにした
高橋幸宏:メンバの服がバラバラなんですよね

この写真で靴下の色が違うって言われてたのは誰だっけ?w



何歳まで撮り続けるか、みたいな話になって、
S:決めてたけど、もう過ぎてしまっても、まだ撮ってるw

高橋幸宏:
細野晴臣も“オレは65(だっけ?)になったら止める”て言ってたのに
今でもバリバリやってますからねw


細野晴臣:
カメラって武器みたいに突き刺さるから、撮られるほうはピリピリしてしまうけれども
鋤田さんの場合、それが一切ない

S:いつまで音楽をやられますか?

細野晴臣:
前は何歳とかゆってたけど、鋤田さんを見ていると、元気なら別にいくつになっても出来る
ぶっ倒れるまで演るんでしょうねw



1977年 東京にてプロモ来日中のデヴィッド・ボウイ、イギー・ポップを撮影



S:
普通ツアー中は多忙でこんな時間は持てないけれども、
この時はプロモーションで来日していたから、こうしたリラックスしたオフショットが撮れた
お茶の写真はイギーが来日してすぐの時だと思いますよ

この2人を撮って「ポートレート」というものを改めて見直して学ばせてもらった気がする
私が指示するよりも、被写体のありのままを写すことが大事

ボウイは、シャッターを切る間に、もう次のポーズに移ってしまって追いつけないほどだった


1980年 デヴィッド・ボウイ来日。東京、京都で撮影。




1988年 ジム・ジャームッシュ監督作品『ミステリー・トレイン』スチル撮影



永瀬正敏:
普通は、撮影の流れで撮るんですけれども、鋤田さんは、別に撮る
同じセット、同じ演技をさせるから、待ち時間がどうしても長くなって
セットの端でカメラをいじったりしていたのを思い出します


1992年 忌野清志郎『Memphis』ジャケット撮影

キヨシローさんの何気ない様子を撮った写真が流れた
黒人の2人が小さな池で釣りをしていて、「何釣れた?」とか話しかけているところとか


1999年 是枝裕和監督作品『ワンダフルライフ』スチル撮影。写真展『T.REX』開催。

2012年 東京都写真美術館にて『鋤田正義展 SOUND & VISION』、パルコミュージアム(渋谷パルコ)にて『鋤田正義写真展 きれい』等を開催。

2013年 ロンドン・ヴィクトリア&アルバートミュージアム主催のデヴィッド・ボウイ大回顧展『DAVID BOWIE is』参加。





高橋靖子 (スタイリスト)



この方が鋤田さんとアーティストをつないでいた感じ
つねに穏やかな笑顔で、年齢を感じさせないエネルギー、チャーミングな女性

高橋:
ボウイの「ヒーロー」のジャケ写になったフォトセッションの時は
鋤田さんから「革ジャン1枚持ってきて」「どんなのがいいですか?」「なんでもいいから」て感じでしたw





MIYAVI



ボランのようにギターを弾きながら撮る 基本、鋤田さんはスタジオで撮影する
当日、体調が悪くなって遅れて到着 お体だけは気をつけてくださいませ/切願

アキマ・ツネオ
鋤田さんが持っていたボランの遺品のTシャツを着て、3回撮影して、その都度返していたら
「もうアキマさんが持ってたほうがいいんじゃない?」と言ってくれた(!

JANIS???
ジャニスには見えなかったな もうデジタル処理のような技法で、
動いている連続写真を加工して、サイケな色をつけた感じ
これをアナログでやる人は珍しいと言われてた

糸井重里
鋤田さんのインタビューを昔したことがあって、その時聞いた話で印象的なのは
小さい頃に化粧品店の店番をしていて、ずーーっと窓の外を行き交う人々を見ていた
今のカメラマンとしての目もそこから始まっているんじゃないかと思った

「フレーム」

S:
普段の風景にも「フレーム」がないと落ち着かない
「フレーム」があることで、見ているものに集中できる

(私が常に思うのは、自分もそうだけど、今はなんでも直接観るより
 つい写メるほうに意識がいって、対象そのものを見ていない

 つまり「いま、ここ」にいない 本物を自分の目で見ない、体験しないで
 “見たつもり”になるのはもったいないことだと思っていたけれども
 写真家にとっては、フレームの中こそが現実世界なのかな


「ミーハー」

男性:
「ミーハー」という言葉の印象だと軽いが、芸能人好き、新しいモノ好き
カメラに関しても、新しいもの、技法をどんどん取り入れていく「好奇心」が強い

デジタルに関しても「フィルムのほうが質感がいいのでは?」と聞くと
「こっちのほうがフィルムの感じがよく出るんだ」て言ってたのが意外/驚


山本寛斎:
昔の日本の労働者のイメージ、ひと言で言ったら「ニッカポッカ」を自分なりにデザインした




「怪我で入院」
クレーンから落ちて入院したことで、自分の中のなにかが転換したそう
そういう話はよく聞く 病ってそういうものではないかと思う
体と頭をいったん休ませることで、内面を見つめて
見えてくるもののほうが大切なことがたくさんある


S:“写真は時を切り取る”というが、そこに流れている時間を撮りたい

東日本大震災の時、家が津波で流されて、おばあちゃんが亡くなり
その写真も全部流されて1枚もないと話していた家族の話を聞いて

家族の記憶の中におばあちゃんは残るだろうけれども
誰かに「おばあちゃんてこんな人だったんですよ」と伝える時に見せる写真がない
写真とはなにかと改めて考えさせられました






うろ覚えの記録だけれども、まだまだ素晴らしい言葉がたくさんあった


<今日拾ったチラシ>

『I AM THE BLUES』(2016)新宿K's cinema 5.26~

 

trailer

ヤヴァそうなのをまた見つけてしまった
この劇場も初耳だけど、武蔵野館から近いのね あの辺て意外に映画館街なのか!?


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topics~エレカシ6.6発売新譜「Wake Up」 ジャケ解禁 ほか

2018-05-23 11:27:40 | 日記
エレカシ6.6発売新譜「Wake Up」 ジャケ解禁
これまでシングルで発売した曲、ライヴで聴いた曲が入ってる
どんどん進化、変化して、さらにテンション上がってるアルバムになってる予感


母の日のプレゼントに何を贈った?

子育てに疲れたママのSOSのサイン、パパもママ自身も気付けていますか?

主婦100人の「夫に言いたいこと」





「母の日」だけ讃えても、日常のサポートがないと家庭も壊れるよね・・・

Q:母の日のプレゼントに何を贈った?



<外国編>

インド:母はみんなのために尽くしてくれるし、毎年お祝いしています



オーストラリア:
私が母のために料理したり、ビーチに連れて行ったり



アメリカ:
ベッドに朝食を持って行くよ
母のためにパンケーキやベーコンを焼いて食べてもらう
ベッドにいる母の代わりに皿も洗う



「ZIP!」インタビューでは、モノをプレゼントするというより、一緒の時間を大切にする人が多かった


サルに子宮移殖し妊娠



子どもが欲しい夫婦には朗報かもだけど、動物実験はまだまだなくならないなあ/涙


アートシーン

川瀬巴水(かわせ はすい)(ウィキ参照
“1883年(明治16年)5月18日 - 1957年(昭和32年)11月7日)は、日本の大正・昭和期の浮世絵師、版画家。”



こないだ書いた井上安治さんと似た懐かしさを感じる

「ねこがいっぱい ねこアート展」@ひろしま美術館



 





 






小売・食品業界に広がる「パーム油」の持続可能な調達



“日本でも「植物油」「植物油脂」といった表記で、多くの製品に利用されているパーム油。
 しかし、その原料となるアブラヤシの農園(プランテーション)開発が
 今、東南アジアの熱帯の自然を脅かす大きな問題となっています。

 日本では菜種油に次ぎ、2番目に多く使われる植物油脂ですが、消費者の認知は高くありません。
 その理由は、パーム油の多くが、スナック菓子やカップ麺などを揚げるための油や、パンなどに含まれる
 ショートニングなど加工製品に利用されており、一般家庭で使われる製品が少ないためです。

 パーム油は農地面積あたりの生産性が高く、さまざまな用途に使える便利な油ですが、
 一方で主要な生産国であるインドネシアやマレーシアでは森林破壊や人権問題の原因として長年指摘され続けてきました。

 アブラヤシ農園(プランテーション)開発が深刻な熱帯林の消失と、そこに生きる野生生物の危機を招き、
 また農園での劣悪な労働環境が大きな社会問題となっているためです。 ”




「ANIMAL LOVER」犬・猫の里親募集サイト



【全国】保護猫のいるカフェ一覧
都内には18箇所あるのか/驚

日本の猫カフェ等も、単なる金儲けじゃなく、保護猫の里親探しの活動にシフトしないかなあ


アメフト 重大な反則の背景にスポーツ界の問題?@週刊まるわかりニュース

“18年5月6日の日大対関学大 関学大QBの背後から、日大DLが悪質なタックルを仕掛ける”




「勝利至上主義」



専門家:
大学スポーツの本来の目的は「人格形成」「人材育成」「フェアプレーの精神」「ライバルに対する敬意」など
ライバルは蹴落とすものではなく、ともに高め合う存在

それをないがしろにして勝ちに行く また、それをメディアに露出しようとする
大学の経営上、宣伝広告塔としての役割も担っている

今回の事件を突き詰めると「ドーピング」「不正」に結びつく可能性もある

大学スポーツの改革なくして、日本のスポーツ界の未来はないと思う
なぜなら、ここで学んだ人たちが全国に指導者として散るから

アメリカでは「NCAA(全米大学体育協会)」が大学同士をつないで管理している
日本も大学任せではなく、大学を横断する組織を作っている方向にあり
来年スタートするのではないかと言われている


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