メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

映画『色ざんげ』(1956)

2024-09-01 14:00:19 | 映画
監督:阿部豊 原作:宇野千代

出演
湯浅譲二:森雅之
妻・まつ代:山岡久乃
西条つゆ子:北原三枝
父・信光:菅井一郎
弟・二郎:武藤章生
井上とも子:天路圭子
父・真平:冬木京三
母・靖子:坪内美詠子
小牧高尾:高田敏江
津村:二本柳寛
お八重:田中絹代
白井国彦:宍戸錠
ほか




日活プラス対象作品


「森雅之さん出演作まとめ」に追加します

森雅之さんの一番美しい時期だな
心中で亡くなった父・有島武郎と重ねて考えることはなかっただろうか?








【内容抜粋メモ】
湯浅譲二の心情セリフ
ツユコ、負けてはいけない ボクはきっと2人の幸せを勝ち取ってみせる

警察が部屋に来て職質される
刑事:西条さんの屋敷が丸見えですな
ユアサ:好きな人の顔が見たいからと正直に言っているのに、何がいけないんです(!

署でも問い詰められる
刑事:奥さんもいるのに、不都合だと思いませんか
ユアサ:僕は一目会いたかったんだ



妻・まつ代:
警察が来て根掘り葉掘り聞いていったわ
手切れ金はどうなってる?

女中を連れて出て行く妻



西条つゆ子は父・信光の命令で見合いをする

弟・二郎:
好きな人の所へ逃げちゃうんだ
駆け落ちってやつさ
兄貴はアメリカに逃げだして賢明さ

有々亭
ママはお八重(田中絹代)







ユアサに恋する小牧高尾は友だち・井上とも子を紹介する

妻は手切れ金に100万円+毎月5万円を要求
ジロウがツユコを連れて来る

八重の恋人コウゾウが2階に案内する(三島耕さん?
唐紙越しのキスシーン

ユアサ:
母を亡くした時からボクには光がない
君を知ってから光がさしはじめた
同時に絵が描けなくなった

ヤエが帰ってきて、慌てて布団を敷く
ツユコ:きっとお父さんを説得して明るい幸せを持ってきます 負けないわ









父・信光:あんな男と結婚して幸せになれるはずがない!
ツユコ:お父さんには女の幸せも、愛情の尊さもお分かりにならない

父:
お前を一郎のいるアメリカにやることにする
それまでは箱根の別荘に行くんだ
なにかあったらあの絵描きはそのままにしておかん!

津村:
元気を出して展覧会の絵だけ描いてくれ
絵を描かない君を見るのがたまらない

ユアサ:描かないんじゃない 描けないんだ



箱根にある叔母の別荘にいるツユコ
明日はアメリカ出発の日
叔母:ちょっと離れていれば忘れてしまう

オヤエ:
せっかく逃げだして来たのに帰してしまって
お嬢さんが可哀想ですよ

ジロウ:
姉さんは、明日、3時の飛行機でアメリカに行きます
千石の別荘にいます

大雨の中、タクシーで向かう
ユアサ:逃げよう! 今すぐ
ツユコ:始発に間に合うようにきっと行きます

掘っ立て小屋みたいなバス停で震えながら待つユアサ



小田原行きの始発バスにユアサがいない
叔母が追ってきて別荘に連れて帰る
叔母:あなたを飛行場に送り届けるのが役目だから

ユアサは高熱で入院している

ユアサはタクシーで飛行場に向かうが飛び立った後
トモコたちが通りかかって介抱する

ユアサは新しい恋人をつくったと噂されている
トモコ:つまんない! 楽しいことなんかなんにもない!

白陽会
ユアサに責任を果たしてくれと詰め寄る
クスモト:たかが女のことで絵が描けないのは節度がない
ユアサ:ボクにはそういう生き方しかできない

トモコの両親と一緒に食事するユアサ
父はユアサの大ファン

トモコは父に耳打ちしてユアサにプロポーズしてくれと頼む
父:立派な絵が描けるように一家で応援する
ユアサ:考えさせてください



展覧会
ユアサ:実は結婚しようと思う
津村:画家としてプラスかどうかが問題だ

ユアサ:
ボクも立ち直れそうな気がする
ツユコの幻影を断ち切り、落ち着いて仕事がしたい

津村:
本当に愛し合っているのか?
ツユコさんを忘れるための踏み台なら危ない

ボウリングデート

トモコ:
パパとママがどうしてもって言うから結婚する
結婚してもお付き合いするわ

白井国彦:ボクはそんなことできないよ

ユアサはツユコの絵を焼く

ツユコが帰国

ユアサとトモコの結婚式
トモコ:みすぼらしい披露宴で恥ずかしいわ

ジロウはヤエに姉が帰国したと伝える

マツヨが家に来て金を催促する
マツヨ:ツユコさんのこともご存じで一緒になったんでしょ?
ユアサは大声を出して追い出す

ヤエはユアサにツユコが帰国したと教える
(こんなに揺れるなら結婚なんかしなきゃいいのに

ツユコも結婚したがユアサに未練がある
ジロウ:後悔するよ 適当にやらなきゃ損だよ

トモコは伊豆に行き、ユアサと母が行くとクニヒコと一緒
トモコ:人気のなくなった絵描きなんて意味ないわよ

泣いているクニヒコに声をかけるユアサ
クニヒコ:ボクはトモコさんを信じたい
ユアサ:もっと2人で話そう

2人で布団を並べてる/驚

ユアサ:
とにかく生きることだよ
僕と友だちになろう

翌朝、クニヒコは遺書を残して海に身を投げた

オヤエ:
先生はまだツユコさんを想ってる
私の今の亭主は3人目
とりえは人が善いだけ
2人の間に隙間がない

ジロウ:姉が待っています







ツユコ:先生を忘れようとして結婚した
ユアサ:ボクの妻はボクを裏切った
ツユコ:私、アメリカに帰らない!

ユアサは女中2人に劇場へ行くよううながす
たくさんの花を持ってくるツユコ

2人はガス心中をはかる
こんなに大きな屋敷に充満するかな

ヤエは津村にユアサの様子が変だったと話す
津村は家に来て、ガスのにおいに気づいて窓を割り救急車を呼ぶ

ツユコは亡くなるがユアサは病院に運ばれ一命をとりとめる
父:ツユコを返せ!



ヤエと津村が見舞いに来る

ユアサ:
警察から呼び出しが来た
僕だけ死にそこなったのがたまらない
毎晩、ツユコの夢を見る 川の向こうで呼んでいる

ヤエ:
お嬢さんが惚れたのはもっと男らしいはず
負けちゃダメですよ

刑事:
偽装心中の疑いは晴れたが気をつけろ
死んだ人は死に損ですからな

ユアサ:死んだほうが幸せなこともある



小牧高尾が結婚報告にくる

コマキ:
先生に失恋したお陰ですわ
結婚したら先生には会わないつもりです

ユアサ:画家としての僕の生命はこれからだと思います

握手して別れる



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