1975年初版 亀山龍樹/訳 田代三善/画
※「ジュヴェナイルまとめ」カテゴリー内に追加します
『アガトン=サックスの大冒険』を読んだ後にこちらを読むと
スムーズに日常生活が流れるように物語が進行して
冒険や謎にハラハラする展開に惹きこまれて
小説は文の書き方、構成が大事だと分かる
アメリカ人の少年がフランスに来て、言葉が分からない中で四苦八苦するもどかしさ
挨拶の仕方、お国柄、文化が違うことで戸惑う様子も興味深い
【内容抜粋メモ】
登場人物
ジョニィ
リチャード 父
母 フランスのサンシャマン生まれ
ボブ 親友
ポール 叔父
アルベール ホテルのポーター
シモニス
マダム・グラフーリュ 宿屋の女主人
ゲルトン先生 医者
ムシュウ・ニオール 鍛冶屋
シャルル・メイラック 父は戦死
スザンヌ シャルルの双子の妹
去年の夏、第二次世界大戦が終わった
父が戦争に行っている間、母は牧場をきりもりしていた
ジョニィは冬山で足をケガしてから、ずっとベッドで臥せていたせいで
すっかり母の世話になる甘えん坊になっていた
3年間戦争に行っていた父が帰り、イギリスで仕事をしている間
母とジョニィは母の生まれ故郷サンシャマンで過ごすことになる
ホテルのポーターのアルベールはサンシャマンに家があると聞くと怪しい態度になる
公園で背の高いフランス人・フィシュファスが声をかけてくる
その後、シモニス氏がサンシャマンの母の土地を買いたいと訪ねて来るが
フィシュファスそっくりで驚く
ポール叔父は、新型飛行機を発明したお金で
ラングル家の館を再建するつもりだから土地を売るのは止める
ジョニィが3km自分の足で歩き、母にフランス語で手紙を2通書いたら
ずっと欲しかった自転車+発電機を買ってあげると約束する両親
ジョニィはポール叔父にシモニスとアルベールが怪しいと話すと
サンシャマンの町長キャプデュロックは、姉に土地を売るよう手先を使っているから
2人は手先ではないかと推測
叔父と2人で汽車に乗った時もシモニスを見かけた気がする
ジョニィは宿屋に泊まり、マダム・グラフーリュの世話になる
ポール叔父は鍛冶屋のムシュウ・ニオールとともに飛行機制作に取り組む
ジョニィは宿屋でもアルベールが歌うのを聴いて不安になる
ポール叔父は警察に知らせて、シモニスはフランスにいるナチのスパイだと分かる
叔父と一緒にラングル家を見に行く
屋敷はドイツ軍が焼いてしまって荒れ果てている
ジョニィは廃墟にドイツ軍のナップザックを見つけ、中にドイツ製のピストルがある
廃墟に隠れたシモニスが自分を狙っていると思い、ピストルを盗む
町長はブタにトリュフを掘らせている
ジョニィはシャルルとスザンヌに会う
きょうだいの父は戦死し、銀行に預けたお金をとられてしまったために貧乏になり
母と一緒にブドウ畑を耕しているが、その畑も町長にとられてしまう予定
きょうだいが狙っていたウサギを仕留めようとして
誤って町長のブタを殺してしまうジョニィ
ピストルが暴発して、町長の帽子を貫通したため
「暗殺者!」と言って、ジョニィに損害賠償金2000フランを要求する
ナチの残党が山にいると話し、叔父は町の人たちと山狩りをしたが
ナップザックもピストルも見つからなかった
町長があることないこと町で噂したため
ポール叔父を手伝っていた職人が辞めてしまい
日曜に大々的に行われる予定だったお披露目会も中止となり
出資してもらうアテがなくなる
ジョニィは父からもらったお金で損害賠償金を支払う
宿屋に釣り男と盲目の鍋釜修繕男が泊まる
シャルルが宿屋に泊まり、ジョニィは町長のニワトリを盗んで
ナチがいることをにおわせ、もう一度山狩りをしてシモニスを捕まえる計画を話すが
片言のフランス語で伝わらず、シャルルは町長がナチの仲間だと思い込む
夜中に町長の屋敷に忍び込むと、シモニスとアルベールが一緒にいて驚く
3人に追われて2人は叔父のもとに行って事情を話そうとするとシモニスが銃で脅す
シモニスはここで情報官をしていた頃、町長とアルベールで金を埋めた
銃で脅して、金を掘り返す手伝いをさせようとする
スザンヌは斧でロープを切り、ジョニィを乗せて飛行機が飛び立つ
風力で飛ぶため、子どもでも簡単に操作できるように作られているが
着地に失敗して木に激突し、左腕を骨折する
ゲルトン先生に事情を話して、山に向かう
叔父は盲目の鍋釜修繕の男が探偵だと教える
町長とアルベールは捕まり、すべてを告白する
ナチの軍隊に銀行を襲わせて、メイラック家の財産を奪い
ラングル家の地下室に埋めて、金銀を溶かして地金にしてから
スペインで売って、悠々自適に暮らそうと思っていたところ
ジョニィら一家が来たため、土地を買おうとして失敗し
ジョニィを脅して、土地から追い出そうとしていた
シモニスはジョニィを撃ち落とそうとして崖を歩いていて落ちて死んだ
新聞記者はジョニィが初めて操縦して飛んだ飛行機についても記事にした
シャルルはジョニィが町長はナチだと睨んだため屋敷に忍び込んだと記者に話す
ムシュウ・ニオールが新しく町長に選ばれ
2000人が飛行機のお披露目会に集まる
ナチを捕まえたことで、ジョニィとメイラックきょうだい、ポール叔父は
1万フランの賞金をもらう
ラングル式飛行機を工場で製造したいという工場主も現れる
両親も来て、母に手紙を書く代わりに、フランス語で6枚分の作文を書く条件を出される
翌朝、自分の足で3km以上歩けることを証明して自転車をゲット
フランス語の作文もなんとか仕上げて、発電機ももらえる
メイラックきょうだいに「オー・ルボワール」と挨拶して別れる
ルボワールは「ふたたび会う」という意味がある
ポール叔父は、なぜ町長がナチとグルだと分かったか聞く
ジョニィ:僕はラングル家の生まれだもの
学校でもっとフランス語を習い、またサンシャマンを訪ねようと決心するジョニィ
■あとがき
サイラス・フィッシャー
本名ダーウィン・ティールヘット
ハワイの伝説についての権威
本書は唯一の児童書で、少年の頃、フランスで1年間過ごした体験を生かして書いた
※「ジュヴェナイルまとめ」カテゴリー内に追加します
『アガトン=サックスの大冒険』を読んだ後にこちらを読むと
スムーズに日常生活が流れるように物語が進行して
冒険や謎にハラハラする展開に惹きこまれて
小説は文の書き方、構成が大事だと分かる
アメリカ人の少年がフランスに来て、言葉が分からない中で四苦八苦するもどかしさ
挨拶の仕方、お国柄、文化が違うことで戸惑う様子も興味深い
【内容抜粋メモ】
登場人物
ジョニィ
リチャード 父
母 フランスのサンシャマン生まれ
ボブ 親友
ポール 叔父
アルベール ホテルのポーター
シモニス
マダム・グラフーリュ 宿屋の女主人
ゲルトン先生 医者
ムシュウ・ニオール 鍛冶屋
シャルル・メイラック 父は戦死
スザンヌ シャルルの双子の妹
去年の夏、第二次世界大戦が終わった
父が戦争に行っている間、母は牧場をきりもりしていた
ジョニィは冬山で足をケガしてから、ずっとベッドで臥せていたせいで
すっかり母の世話になる甘えん坊になっていた
3年間戦争に行っていた父が帰り、イギリスで仕事をしている間
母とジョニィは母の生まれ故郷サンシャマンで過ごすことになる
ホテルのポーターのアルベールはサンシャマンに家があると聞くと怪しい態度になる
公園で背の高いフランス人・フィシュファスが声をかけてくる
その後、シモニス氏がサンシャマンの母の土地を買いたいと訪ねて来るが
フィシュファスそっくりで驚く
ポール叔父は、新型飛行機を発明したお金で
ラングル家の館を再建するつもりだから土地を売るのは止める
ジョニィが3km自分の足で歩き、母にフランス語で手紙を2通書いたら
ずっと欲しかった自転車+発電機を買ってあげると約束する両親
ジョニィはポール叔父にシモニスとアルベールが怪しいと話すと
サンシャマンの町長キャプデュロックは、姉に土地を売るよう手先を使っているから
2人は手先ではないかと推測
叔父と2人で汽車に乗った時もシモニスを見かけた気がする
ジョニィは宿屋に泊まり、マダム・グラフーリュの世話になる
ポール叔父は鍛冶屋のムシュウ・ニオールとともに飛行機制作に取り組む
ジョニィは宿屋でもアルベールが歌うのを聴いて不安になる
ポール叔父は警察に知らせて、シモニスはフランスにいるナチのスパイだと分かる
叔父と一緒にラングル家を見に行く
屋敷はドイツ軍が焼いてしまって荒れ果てている
ジョニィは廃墟にドイツ軍のナップザックを見つけ、中にドイツ製のピストルがある
廃墟に隠れたシモニスが自分を狙っていると思い、ピストルを盗む
町長はブタにトリュフを掘らせている
ジョニィはシャルルとスザンヌに会う
きょうだいの父は戦死し、銀行に預けたお金をとられてしまったために貧乏になり
母と一緒にブドウ畑を耕しているが、その畑も町長にとられてしまう予定
きょうだいが狙っていたウサギを仕留めようとして
誤って町長のブタを殺してしまうジョニィ
ピストルが暴発して、町長の帽子を貫通したため
「暗殺者!」と言って、ジョニィに損害賠償金2000フランを要求する
ナチの残党が山にいると話し、叔父は町の人たちと山狩りをしたが
ナップザックもピストルも見つからなかった
町長があることないこと町で噂したため
ポール叔父を手伝っていた職人が辞めてしまい
日曜に大々的に行われる予定だったお披露目会も中止となり
出資してもらうアテがなくなる
ジョニィは父からもらったお金で損害賠償金を支払う
宿屋に釣り男と盲目の鍋釜修繕男が泊まる
シャルルが宿屋に泊まり、ジョニィは町長のニワトリを盗んで
ナチがいることをにおわせ、もう一度山狩りをしてシモニスを捕まえる計画を話すが
片言のフランス語で伝わらず、シャルルは町長がナチの仲間だと思い込む
夜中に町長の屋敷に忍び込むと、シモニスとアルベールが一緒にいて驚く
3人に追われて2人は叔父のもとに行って事情を話そうとするとシモニスが銃で脅す
シモニスはここで情報官をしていた頃、町長とアルベールで金を埋めた
銃で脅して、金を掘り返す手伝いをさせようとする
スザンヌは斧でロープを切り、ジョニィを乗せて飛行機が飛び立つ
風力で飛ぶため、子どもでも簡単に操作できるように作られているが
着地に失敗して木に激突し、左腕を骨折する
ゲルトン先生に事情を話して、山に向かう
叔父は盲目の鍋釜修繕の男が探偵だと教える
町長とアルベールは捕まり、すべてを告白する
ナチの軍隊に銀行を襲わせて、メイラック家の財産を奪い
ラングル家の地下室に埋めて、金銀を溶かして地金にしてから
スペインで売って、悠々自適に暮らそうと思っていたところ
ジョニィら一家が来たため、土地を買おうとして失敗し
ジョニィを脅して、土地から追い出そうとしていた
シモニスはジョニィを撃ち落とそうとして崖を歩いていて落ちて死んだ
新聞記者はジョニィが初めて操縦して飛んだ飛行機についても記事にした
シャルルはジョニィが町長はナチだと睨んだため屋敷に忍び込んだと記者に話す
ムシュウ・ニオールが新しく町長に選ばれ
2000人が飛行機のお披露目会に集まる
ナチを捕まえたことで、ジョニィとメイラックきょうだい、ポール叔父は
1万フランの賞金をもらう
ラングル式飛行機を工場で製造したいという工場主も現れる
両親も来て、母に手紙を書く代わりに、フランス語で6枚分の作文を書く条件を出される
翌朝、自分の足で3km以上歩けることを証明して自転車をゲット
フランス語の作文もなんとか仕上げて、発電機ももらえる
メイラックきょうだいに「オー・ルボワール」と挨拶して別れる
ルボワールは「ふたたび会う」という意味がある
ポール叔父は、なぜ町長がナチとグルだと分かったか聞く
ジョニィ:僕はラングル家の生まれだもの
学校でもっとフランス語を習い、またサンシャマンを訪ねようと決心するジョニィ
■あとがき
サイラス・フィッシャー
本名ダーウィン・ティールヘット
ハワイの伝説についての権威
本書は唯一の児童書で、少年の頃、フランスで1年間過ごした体験を生かして書いた