![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/2f/667c3c5d10f44971ceeb64860d651a2e.jpg)
■ベルナール・ビュフェ回顧展 私が生きた時代
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/f0/77ca6373bfef4789836b9290f967c453.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/b7/467c02dca74642c932071ade0f5fafe5.jpg)
久々、渋谷の美術館に行ったら
渋谷とは思えないほど空いてた/驚
コロナの追跡調査のためにネットでの予約を推奨していて
会場でチケットを買った私は、入る時に検温して
任意ではあるが、連絡先の情報登録の紙を渡された
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/4e/7cb23094aea00cc53d641a0af1dcfee2.jpg)
本人の写真が1枚だけ絵に混ざって飾られていた
とてもハンサムで、穏やかな眼差し
ココロに闇を抱え続けていたとは思えない
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/e9/6243fba6f6577943f7475bf3cc570d23.jpg)
巨大な作品が多くて驚く
揺るぎない真っ直ぐな線をどう引くのかずっと気になった
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/9f/32c850b1bf20200ff797766c23fcb1b7.jpg)
「父と息子」
最初に飾ってあったのは
17歳で母を亡くして、父は多忙だったため
取り残された少年と父の姿が命のない人形のような絵
「キリストの十字架降下 1948」
キリストの磔を描きつつ、母の死を見つめる父と子も描かれている
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/5f/8b0d8bc2ba3ef732181a11298f84f89f.jpg)
初期の頃は色数も少なく重い絵が続く
「肘をつく男」
くだけた格好の男性 これが初めて売れた1枚
初期の頃から才能を認められていた
「緑の服を着たピエロ」
ビュフェと言えばピエロ
いろいろなピエロが描かれていた
「ネクロフォビア(死体愛好家)」のシリーズは目を背けたくなる
「肉屋の男」肉を切る男と吊るされた牛の肉塊
「二羽のひな鶏のある静物」ニワトリの生々しい頭
「皮を剥がれた人体:頭部」顔の皮を剥がされた男の顔
「顎の骨」大きな馬の口 見開かれた目に憎悪を感じる
幼い頃から興味を持っていた昆虫ですら
薄気味悪い死の香りが漂ってくる
動物の絵もいろいろ描いていて、どれもビュフェ風味
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/d0/3b25a4430e3be50d9113181be052968a.jpg)
「ピエロの顔」(トップ写真
間近で観ると絵具の盛り上がり、テリ、重ね塗りがよく分かる
真っ直ぐこちらを見据えて、目が合うと金縛りにあったようになる
20代の頃、知人と行った展覧会で観て釘付けになり
なかなか都内で今回のような大々的な個展はないだろうから
もう一度来たらぜひまた会おうとずっと思っていた
この絵をこんなに間近に観るのはこれが最後かもしれないなあ
間に合ってよかった/感謝
しっかり目に焼き付けた
こうして絵具が盛り上がるくらいの油絵が大好き
一体、どれだけの絵具を使ったのか!?
何度も何度も引いた黒いふちどり線をずっと観ていると
描いている時の本人と同化しそうになるほどの迫力
この時点では私のほかに数人いた客もどんどん流れて
いつまでも時間をかけて観ている私ひとりになり
貸し切り美術館のような贅沢な時間をもらえた/感謝×5000
「赤い花」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/c5/a6bb60cc1a1e0cacc1471a77de582858.jpg)
赤絵具を惜しげもなく点々と置くことで花びらを表現している
知り合いの結婚式に贈ったと思われる絵だそうだが
贈られた夫婦はコレを新婚の家の壁に飾るだろうか?
歌手やモデルとして活躍していたアナベルと結婚し
絵に情熱的な赤が加わる
一方、人嫌いのビュフェに代わり
長年マネージャー的役割をしていたパートナー
ピエール・ベルジェと別れる
彼は後にイヴ・サンローランの生涯のパートナーとして支えることとなる
「夜会服のアナベル」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/d0/7fb29ecee42dc327058144d0a87bff86.jpg)
「カルメン 1962」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/48/86ebc0de79963325e1dbe2966a390df1.jpg)
『悲しみよ、こんにちは』のサガンとも親交があり
日本で発行された単行本の表紙画がすべてビュフェ!
これは揃えたくなるなあ
サルトル、コクトーらとの交流もあった
ジャン・コクトーが愛弟子の死を乗り越えて戯曲を書いた際の絵コンテ?も描いた
創作への悩み、躁鬱、アルコール依存症などと
生涯闘っていたとは思えないほど力強い線!
線が描きたくて、絵を描いているのではないかと思えるほど
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/89/e2d2740fec88088e4988ee5ab2507b07.jpg)
1973年には日本に世界唯一のベルナール・ビュフェ美術館が開館
開館式には人嫌いを理由に欠席 代わりにアナベルが出席した
1980年に初めてビュフェ美術館を訪れ日本を堪能した
結婚、成功してもなお、ココロの闇を抱え続け
ふり払うように引っ越しを繰り返す
ビュフェとは思えない風景画もあった
線のように美しくデザインされたサインがなければ分からない
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/f9/b37ebd850827dc8977fb8ea29a7de767.jpg)
「ドン・ジョバンニ」
アルコール依存症の時の自画像に似ていたためアナベルは心配したが
ジョバンニの目の穏やかな輝きを見て大丈夫だと思ったそう
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/e8/f5688b311532e9e30dd8dce3a5df7374.jpg)
1997年にパーキンソン病になり、絵が描けなくなり
「死」シリーズを描いた後、絵筆が執れなくなる
「絵画は私の命です。これを取り上げられてしまったら生きていけないでしょう」
という自身の言葉を証明するかのように自死を選んだビュフェ
骸骨の「死」シリーズで展示は終わる
*
なぜ私はビュフェ、ユトリロのような
狂気をはらんだアーティストにばかり惹かれるのだろうと
ずっと自問しながら観ていた
最後まで観て、もう一度1940年代の最初に戻り
1点ずつ観て、感じてから会場を出た
鑑賞後は必ずミュージアムショップに寄るが
ポストカードを買うのもやめたし、何も買わずに出る
静岡にあるビュフェ美術館も行きたいなあ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/a6/d49475bd1b7d5d83fd0c52009b0d7dcd.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/88/6f803eb2940433593062dee72eee7d5a.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/44/0fc9a8e3da490bec4820846a4d073050.jpg)
***
映画館ではカポーティの自伝的映画をかけていて
時間を調べたら夕方の1回しかなかったから、配信で観よう
●映画『トルーマン・カポーティ 真実のテープ』
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/59/6aa6d80c56a04251a44ca304d0101f1b.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/80/b649466110467293b2091abaeb977ab3.jpg)
※「作家別」カテゴリー内「トルーマン・カポーティ」参照
最寄駅近のスーパーがリニューアルして
やっと初めて行ってみたら
けっこうオーガニック系に変わってて
ヴィーガン商品もあって嬉しい♪♪♪
前はどんよりした雰囲気だったけど
周囲にマンションが増えて、客層に合わせたのかもと
自然食品屋さんの奥さんが教えてくれた
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/71/df1b4f85fe826252db9ad3f469868d87.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/f0/77ca6373bfef4789836b9290f967c453.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/6e/986b826da3d7fd3c7e131286fc612fad.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/b7/467c02dca74642c932071ade0f5fafe5.jpg)
久々、渋谷の美術館に行ったら
渋谷とは思えないほど空いてた/驚
コロナの追跡調査のためにネットでの予約を推奨していて
会場でチケットを買った私は、入る時に検温して
任意ではあるが、連絡先の情報登録の紙を渡された
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/4e/7cb23094aea00cc53d641a0af1dcfee2.jpg)
本人の写真が1枚だけ絵に混ざって飾られていた
とてもハンサムで、穏やかな眼差し
ココロに闇を抱え続けていたとは思えない
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/e9/6243fba6f6577943f7475bf3cc570d23.jpg)
巨大な作品が多くて驚く
揺るぎない真っ直ぐな線をどう引くのかずっと気になった
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/7a/5d8edca8e3b158b7a0ee2404e8197fc9.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/9f/32c850b1bf20200ff797766c23fcb1b7.jpg)
「父と息子」
最初に飾ってあったのは
17歳で母を亡くして、父は多忙だったため
取り残された少年と父の姿が命のない人形のような絵
「キリストの十字架降下 1948」
キリストの磔を描きつつ、母の死を見つめる父と子も描かれている
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/5f/8b0d8bc2ba3ef732181a11298f84f89f.jpg)
初期の頃は色数も少なく重い絵が続く
「肘をつく男」
くだけた格好の男性 これが初めて売れた1枚
初期の頃から才能を認められていた
「緑の服を着たピエロ」
ビュフェと言えばピエロ
いろいろなピエロが描かれていた
「ネクロフォビア(死体愛好家)」のシリーズは目を背けたくなる
「肉屋の男」肉を切る男と吊るされた牛の肉塊
「二羽のひな鶏のある静物」ニワトリの生々しい頭
「皮を剥がれた人体:頭部」顔の皮を剥がされた男の顔
「顎の骨」大きな馬の口 見開かれた目に憎悪を感じる
幼い頃から興味を持っていた昆虫ですら
薄気味悪い死の香りが漂ってくる
動物の絵もいろいろ描いていて、どれもビュフェ風味
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/d0/3b25a4430e3be50d9113181be052968a.jpg)
「ピエロの顔」(トップ写真
間近で観ると絵具の盛り上がり、テリ、重ね塗りがよく分かる
真っ直ぐこちらを見据えて、目が合うと金縛りにあったようになる
20代の頃、知人と行った展覧会で観て釘付けになり
なかなか都内で今回のような大々的な個展はないだろうから
もう一度来たらぜひまた会おうとずっと思っていた
この絵をこんなに間近に観るのはこれが最後かもしれないなあ
間に合ってよかった/感謝
しっかり目に焼き付けた
こうして絵具が盛り上がるくらいの油絵が大好き
一体、どれだけの絵具を使ったのか!?
何度も何度も引いた黒いふちどり線をずっと観ていると
描いている時の本人と同化しそうになるほどの迫力
この時点では私のほかに数人いた客もどんどん流れて
いつまでも時間をかけて観ている私ひとりになり
貸し切り美術館のような贅沢な時間をもらえた/感謝×5000
「赤い花」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/c5/a6bb60cc1a1e0cacc1471a77de582858.jpg)
赤絵具を惜しげもなく点々と置くことで花びらを表現している
知り合いの結婚式に贈ったと思われる絵だそうだが
贈られた夫婦はコレを新婚の家の壁に飾るだろうか?
歌手やモデルとして活躍していたアナベルと結婚し
絵に情熱的な赤が加わる
一方、人嫌いのビュフェに代わり
長年マネージャー的役割をしていたパートナー
ピエール・ベルジェと別れる
彼は後にイヴ・サンローランの生涯のパートナーとして支えることとなる
「夜会服のアナベル」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/d0/7fb29ecee42dc327058144d0a87bff86.jpg)
「カルメン 1962」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/48/86ebc0de79963325e1dbe2966a390df1.jpg)
『悲しみよ、こんにちは』のサガンとも親交があり
日本で発行された単行本の表紙画がすべてビュフェ!
これは揃えたくなるなあ
サルトル、コクトーらとの交流もあった
ジャン・コクトーが愛弟子の死を乗り越えて戯曲を書いた際の絵コンテ?も描いた
創作への悩み、躁鬱、アルコール依存症などと
生涯闘っていたとは思えないほど力強い線!
線が描きたくて、絵を描いているのではないかと思えるほど
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/89/e2d2740fec88088e4988ee5ab2507b07.jpg)
1973年には日本に世界唯一のベルナール・ビュフェ美術館が開館
開館式には人嫌いを理由に欠席 代わりにアナベルが出席した
1980年に初めてビュフェ美術館を訪れ日本を堪能した
結婚、成功してもなお、ココロの闇を抱え続け
ふり払うように引っ越しを繰り返す
ビュフェとは思えない風景画もあった
線のように美しくデザインされたサインがなければ分からない
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/f9/b37ebd850827dc8977fb8ea29a7de767.jpg)
「ドン・ジョバンニ」
アルコール依存症の時の自画像に似ていたためアナベルは心配したが
ジョバンニの目の穏やかな輝きを見て大丈夫だと思ったそう
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/e8/f5688b311532e9e30dd8dce3a5df7374.jpg)
1997年にパーキンソン病になり、絵が描けなくなり
「死」シリーズを描いた後、絵筆が執れなくなる
「絵画は私の命です。これを取り上げられてしまったら生きていけないでしょう」
という自身の言葉を証明するかのように自死を選んだビュフェ
骸骨の「死」シリーズで展示は終わる
*
なぜ私はビュフェ、ユトリロのような
狂気をはらんだアーティストにばかり惹かれるのだろうと
ずっと自問しながら観ていた
最後まで観て、もう一度1940年代の最初に戻り
1点ずつ観て、感じてから会場を出た
鑑賞後は必ずミュージアムショップに寄るが
ポストカードを買うのもやめたし、何も買わずに出る
静岡にあるビュフェ美術館も行きたいなあ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/f7/6e7167eac5c69358b27ead0b46e045cf.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/a6/d49475bd1b7d5d83fd0c52009b0d7dcd.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/88/6f803eb2940433593062dee72eee7d5a.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/44/0fc9a8e3da490bec4820846a4d073050.jpg)
***
映画館ではカポーティの自伝的映画をかけていて
時間を調べたら夕方の1回しかなかったから、配信で観よう
●映画『トルーマン・カポーティ 真実のテープ』
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/59/6aa6d80c56a04251a44ca304d0101f1b.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/80/b649466110467293b2091abaeb977ab3.jpg)
※「作家別」カテゴリー内「トルーマン・カポーティ」参照
最寄駅近のスーパーがリニューアルして
やっと初めて行ってみたら
けっこうオーガニック系に変わってて
ヴィーガン商品もあって嬉しい♪♪♪
前はどんよりした雰囲気だったけど
周囲にマンションが増えて、客層に合わせたのかもと
自然食品屋さんの奥さんが教えてくれた