■朝ドラ「スカーレット」
■第23週 揺るぎなき強さ
■第24週 小さな希望を集めて
【内容抜粋メモ】
正月
羽子板で負けて顔に墨を塗られるハチロウとタケシ
キミコ:
車の免許を取ろうと思う
今年の目標100個あるうちの1個
タケシは何なん、今年の目標 100個作り
タケシは父に心配をかけたくなくて病院のことはふせる
キミコはタケシに病気の告知をするかどうか迷う
タケシはこの3月で修了
キミコ:いっそのことアパート引き払ってここへ来ればええやん
ハチロウも久々ろくろを回す
初めて見るというタケシ
ハチロウ:覚えてないだけちゃうか
タケシは靴下を繕った時のことを思い出す
ハチロウはあっという間に1皿作る
タケシ:
ずっとやってなかったのにさすがやな
でもお母ちゃんのとはちょっと違うな
ハチロウ:人によって癖がある
タケシは初めてろくろを触ったときの感覚を熱く語る
キミコ:
近道はないで
なるべく時間をかけて歩いたほうが力がつく
歩く道は大変なほうが力がつく
フカ先生の言葉
タケシ:
決めた 今年の目標の1個目
俺は大変な道を歩く
タケシが見たいと言っていたフカ先生の絵を見せる
ハチロウ:
この絵を見て、こういう色を出したいなと思ってん
ななかなか難しい うまいこといかなかった
タケシは家に帰って血液の病気を本で調べる
スミダ:今年は穴窯やらないんですか?
キミコ:やらないんじゃなくて、去年組んだ予定をもう一回考え直したい
ナナがバイト先に年始の挨拶に来る
たこ焼きパーティーを準備している時にも激しい立ちくらみが起きる
ナナが来るが「急用ができた」と帰らせてしまう
キミコの陶芸教室
キミコ:土は生きてます 優しく触ったら優しく返してくれる
休日に担当医・大崎を訪ねるタケシ
急患のトオルという青年が熱を出して苦しそうにしている
大崎がキミコを訪ねてくる
大崎:
看護婦・山根から陶芸教室がここだって聞いたもので
タケシくんが病院に来て「聞きたいことがある」って言ってました
名前を呼ぼうとしたらいなくて
この仕事を長くやっているとほっとけない時がある
すぐに電話するとこれからたこ焼きを焼くと言う
ナナとたこ焼きを焼いているとキミコが来て、ナナを見て驚く
キミコ:一人暮らしの男の部屋に来るなんて こういう時代なんか?
タケシ:一緒にたこ焼き食べようや
キミコ:そういう時代? そういう時期? そういう世界?
すごい狼狽えてる/爆
ナナが焼いたたこ焼きを戻して焼き直すキミコ(w
門限があるから帰ると言うナナ
キミコ:近くまで送ったらええやん
タケシが外に出ている間にしみじみと部屋の中を見て
家庭の医学書の白血病のところに丸印がしてあるのを見つける
キミコ:
タケシは賞をとって世の中に出たいとかそういう気持ちはないの?
お父ちゃんが新人賞とったのはタケシが生まれる前やで
新人賞を取って結婚を許してもらった
タケシ:
お父ちゃんの作品はお母ちゃんがいたからできたんや
お母ちゃんは一人で穴窯をやり遂げた
お父ちゃんがおらんでも作品はできた
お母ちゃんが陶芸家になって、お父ちゃんは負けて信楽から去っていった
逃げたいう人もいる
でも、京都に行ったのは良かった
色んな人に会った
似たような境遇の人もいた
有名な抽象画家の息子さんや
親が離婚したっていう人も何人もいた
世界が広がった
信楽離れて4年間、お父ちゃんとお母ちゃんのことよく考えた
今2人が普通に会えるようになってよかったと思う
離れてお互いを見つめる距離と時間が必要やった
どうしても別々に生きていかなければいけない時間が
俺は別に焦ってない
陶芸家として認められて食べていけるようになれば
5年、10年、30になってからでもいいと思ってる
近道はしない
今年の目標2個目 ゆっくり生きていく
キミコ:お母ちゃんがタケシのことをどう思ってるか知ってる?
子どもの頃を思い出す 同じことを聞いて
キミコ:タケシのこと大好きや!
キミコ:タケシの病名は白血病や
タケシ:
そうやないかなと思ってた
あとどんだけ 何年生きられる?
キミコ:3年から5年言うてた
タケシ:
それが俺の余命か
ゆっくりしてられへんやん
今年の目標100個 もう一回考え直さなきゃな
キミコ:
もっともっと生かしたる
絶対死なさへんからな!!
また病院に来る2人
タケシ:これからは俺にも言ってください
大崎:
今の飲み薬の量では効果が不十分なので
少し入院して抗がん剤の量を増やしたいんだけど
1週間後に入院が決まった
タケシ:この色、このイメージに俺は挑戦する
キミコ:お父ちゃんにできなかったものをタケシにできるんやろか
タケシ:これが通の夢や やったるでー!
次世代展の結果発表の日
タケシ:入院するまでは今まで通り暮らしたい
キミコ:タケシのこと、みんなに話したいと思う お父ちゃんにも
タケシ:
言いたくない
小さい町や 信楽中に伝わってしまう
(病名の告知をするかどうかって、それぞれだと思うけれども
こうして知った上でやりたいことをやりきるのも一つの生き方だと思う
家族や周りも、あの時ああしてやればよかった
もっとこうしてやればよかったって
後悔が残らないためには
私はそのほうがいいと思う
ナナ:
たこ焼きへたっぴですみませんでした
また行ってもいいですか?
タケシ:またな
リュウヤ:トシハル(父)が3月にここ修了やから、丸熊で4月から陶工としてどうやって
タケシ:ありがたいけど、やりたいことがあるねん
カケイ:
次世代展の結果が届いた
この研究所から入選者はいなかった
カケイに検査入院することを話す
カケイ:
誰かにやめろって言われたらやめるのか?
あかんで こっから先 3月ここから出てからが勝負や!
自分が自分と戦うんや
外に戦う相手見つけたら途端に心が折れるで
落選はタケシの陶芸家の始まりや
落選おめでとうや
どう成功していくか花開くところを見せてくれ
キミコは大崎に電話で相談
キミコ:
本人が周りに言いたくないと言ってるんです
自分の病気としっかり向き合ってくれると思ったんですけど
大崎:
患者さんの気持ちは揺れます
向き合おうと思ったり、投げやりになったり
今日は平気でも、明日は泣いている
何かに当たったり、自暴自棄になったり
強くなったり、弱くなったりを繰り返す
だから僕は揺るぎない強さを持つようにしています
患者さんの代わりに僕が
キミコ:
うちも持ちます
いや、もう持ってるわ
ありがとうございました
タケシは酔っ払って友だちに部屋まで送ってもらう
家に次世代展落選の通知が届いていて納得する友達
キミコから電話があり酔いつぶれたことを話すマナブ
次世代展の祝いに来ているナオコとユリコに話す
キミコ:
タケシが言いたくないっていうたけど、私の勝手な判断で話す
力を貸してほしい
タケシが白血病になった 難しい病気や
ナオコ:いつ治るん? ちゃっちゃと治せや!
キミコ:治すで 治すのにお願いがある
(すぐに周りに力を借りるってすごいな
この姉妹は何度も困難と向き合ってきたから言えるのか
キミコは骨髄移植の話をして
白血球の型が合うか調べる適合検査を二人とも引き受けてくれた
すれ違いにハチロウが来る
フラフラになったタケシはナナと転ぶ(またベタな・・・
こんなシチュエーションにこれまで一度もなったことないし、聞いたこともない
ナナ:
検査入院するんやろ? 所長さん言ってた
なんやわからんけど大事にしてください
次世代展はまた来年頑張り
ハチロウはジョージ富士川の本を見せる
「今日が君の1日なら君と・・・だろう」といろんな人との1日が書いてある
ハチロウ:
タケシにあげようと思う
風邪も全然ひかない丈夫な子やった
キミコ:
堪忍な 病気になってしまった
タケシの前では知らんかったことにしてほしい
慢性骨髄性白血病
このままやと3年から5年や言われた
ハチロウ:あいつはものすごい元気や! ありえへん!
キミコ:
骨髄を移植する治療法がある
その骨髄を提供してくれるドナーが必要や
タケシと型が合うかどうか検査してほしい うちもやる
親と合う確率は1%もないらしい
0やない ある可能性はある
キミコ:今日が私の1日なら何する? 自分なら陶芸
タケシ:なんかすごいことしたいな
以前見た男の子と同室になる
安田智也 担当医は同じ大崎
翌日キミコとハチロウは骨髄移植のための適合検査を受けた
血液を取れば分かるのか
タケシは抗がん剤の量を増やしたことで吐き気がひどくなり食欲も落ちた
体調が安定するまで入院を続けることになり、点滴を打つ
(吐き気が耐えられない! 他に何かないの???
病院も食べ残しが多いんだろうな
ハチロウは大崎に相談
大崎:
どう距離をとっていいのかわからなくなる
時には親子 時にはライバル
時には親友にもなれる
病気は辛いこともたくさんありますが
泣きたくなるような素晴らしい出来事もいっぱい起きます
タケシ:
お父さんにも言ってええよ
みんなにも言って 俺のこと
みんなに会いたい 力もらいたい
ハチロウ:
名古屋引き払おうと思う
病院の近くにアパート借りるわ
何がしてやれるやろ?
タケシの書いた言葉を見せる
タケシ:
今日が私の1日なら 私はいつもと変わらない1日を過ごすだろう
今日が君の1日なら 君といつもと変わらない1日を過ごすだろう
今日が友達の1日なら 友達といつもと変わらない1日を過ごすだろう
今日が母の1日なら 母といつもと変わらない1日を過ごすだろう
今日が父の1日なら 父といつもと変わらない1日を過ごすだろう
(いいね 同感
キミコ:タケシはいつもと変わらない1日を望んでる
日差しのよく当たる良い病室だな
いい土地だと言うべきか
タケシ:通院治療に切り替えられませんか?
大崎:今日の血液検査の結果で問題なければ、今週いっぱい様子を見てから外来にしようか
テルコが母親を連れてくる
大野夫婦も来る
ハガキを見て
タケシ:この色ってどうやったら出るんやろな?
ハチロウ:濃度を薄くして刷毛で塗ってみたら?
ハチロウが帰ろうとして送ろうと立つと倒れてしまうタケシ
大崎:微熱があり感染症の疑いがあるのでしばらく経過を見る必要があります
(免疫力が下がっちゃうんだよね
見舞いも大変だな マスクをするしかないのか
なんだか今の状況とリンクする
ナナも来て、ハチロウとキミコは外す
ナナはしゃべらずメモに「大丈夫? 逢いたかった」と書く
タケシ:白血病や 特効薬が見つからん限り治すのは難しい
またメモを書いてから手を握る
病状はやがて落ち着き翌週には退院
これからは2週間に1度の通院治療となる
アパートは引き払い実家に戻る
昭和59年2月
大崎:
残念ですが検査の結果
タケシくんとキミコさんの白血球の型は一致しませんでした
待合室でがっくりしているキミコの様子を心配して見に来ると
フカ先生の体操をしている
大崎:
もしよかったら「患者の会」というのがあるんです
白血病の患者さんとご家族の会
母親と子どもの型が一致しなかった人たちがやっている
ハチロウも型が合わなかった
キミコ:これから後ろ向きなこと言ったら罰金や!
また瓶に集めることにする
テルコ、シンサク、トシハルらも検査を受けると言ってくれる
タケシはマナブらにも話す と家に来て検査を受けたいと言う
ダイスケ:友だちにも協力してもらいます
タケシのために検査を受けてくれる協力者の名前を書いたノートを渡す
タケシ:ありがたいな
ナオコも布袋も型が合わず、ノートにチェックをつけていく
毎日電話がかかってきて「型が合わなかった」という報告が来る
タケシ:全滅やな
「ありがとうございました!」
と名簿に頭を下げるキミコとタケシ
チヨコから電話が来る
一番精神が参ってる時にタイミングよく来てくれる天使みたいな人だな
チヨコ:
私も検査した
なかなか適合者がおらんねんてな
うちも仲間に呼びかけてみるわ
名前だしてもかまへん?
まかしとき 顔だけは広いからな
うちも当選した時に思った
票入れてくれた一人一人に会ってお礼が言いたかった
でも現実的じゃない
頂いた議員の仕事を一生懸命やる
キミちゃんも今の思いを作品に込めることで返していったらええんちゃう?
更なるドナー探しのために作品を手放すことにしたキミコ
これまで棚に飾っていた思い出の品も全部売り
検査をしてくれた人に手書きのお礼の葉書と絵付け皿を送る
患者の会に参加するキミコ
安田智也と母・理香子も誘う
患者の会代表 日高れい子は、いきなりキミコを抱きしめて
日高:よう頑張ってはるなあ!
日高:
患者の会の主旨は、1.情報交換 2.お互いの励まし合い
まだ柱はこの2本しかない
会員はまだ数える程度
大崎:
抗がん剤の副作用が書かれている
患者さんによって違う
髪の毛が抜ける人がいたりいなかったり
味覚障害がある人もいる
日高:
骨髄移植はひとつの光やから気が済むまで探したいわな
うちの娘もなかなか見つからなかった
安田:
元気なんて出せるわけない
智也も明るい未来なんて考えられないところまで来ている
川原さんとも違うんです!
私にはそんな余裕はありません と去る
キミコ:
無神経なことをしてすみませんでした
元気の押し売りみたいなことをしたと日高さんも謝っていました
日高さんの娘さんはとうに亡くなっているそうです
亡くなられた後に患者の会を作った
娘さんの闘病生活が本当に大変だったから
安田:
智也も去年の今頃は元気でした 食欲もあった
アルバイトしてみたいなって言ってた
何でもやらせてあげればよかった
キミコは安田に何色が好きか聞く
白地に明るい花が咲いているのがいいと聞き
安田のために絵を描きはじめる
店長:
(だるそうなタケシを見て
来週から週に2日か3日にしようか?
立ち仕事つらいんちゃうけ?
今日は暇やし帰ってええよ
店内に♪チェッカーズが流れてる
ナナ:約束してへんけど会いに来た 骨髄移植一致せんかった
タケシ:見舞いにも来てくれてありがとうございました
ナナ:あのお見舞い以来避けてるやろ 私のこと嫌いですか?
タケシ:そういうことや とりあえず帰るな お元気で さいなら
ナナ:さよならはやめてほしい またな
タケシはトモヤを見舞う
タケシが夢中で皿を作っていると工房にナナが来る
ナナ:
門限に厳しい祖母は先々週亡くなった
タケシくんのバイト先に行ったら嫌いやって言われた
そんなに言われても途中で傘を買って
うちは何と戦ってるんでしょう?
家に帰ったら、亡くなった祖母の匂いがして
会いたい人に会いたい時に会っておこうって思った
だから嫌いって言われてもきました
キミコ:
あの子、今作ってる作品がある
いつ完成するかわからない
何年かかってもできないかもしれない
それでも作り続ける 今はそれで一生懸命
ナナ:見てきていいですか?
キミコ:ええんちゃう?
タケシ:病気やから こんなんあかんて きたらあかん
ナナ:関係ないやん
タケシ:関係あるって! 帰ってください
ナナ:
帰りますけど、病気だからうちと会わないのは納得できない
そういうのは許可しませんので また来ます ほなまた
いつも何か忘れ物してるのが可笑しい
工房と母屋とでは会話が聞こえるのか
キミコは展示会の打ち合わせがあるため
ハチロウが休みを取ってきてくれる
ハチロウ:どっかで見た光景や このイメージは何や?
タケシ:皿の中に水たまりがあるイメージ
ハチロウ:
あかんことないけど
例えばお母ちゃんの作品はお母ちゃん独自の発想や
これやったらお父ちゃんにもできる
お父ちゃんができひんかったことをやれ
僕を超えていけ
頭を柔らかくしてないとイメージは湧いてこない
額に手を当てると熱がある
心配して大崎に電話する
大崎:解熱剤で下がらなかったらまた電話してください
縁側で寝ていると雨が降ってきてナナが置いていった傘に気づく
雨が止み、風が吹き、傘にたまった水が落ちるところを見て
何かひらめき、そのまま描き続けるタケシ
タケシ:
水を動かすことにした
水が生きてるっていう感じ
新しいイメージが浮かんだ 水の波紋や
大崎:
高熱が続かなければ大丈夫ですよ
やりたい事があるというのは心強いですね
タケシ君にとって大きな支えになってるんじゃないですか
病状が落ち着いている限り陶芸を続けても構わない
キミコ:
先生は何色がお好きですか?
お世話になった方にお作りしてるんです
大崎:
大きなお皿かな みんなで囲めるような
でも患者さんからの頂き物を受け取るわけにはいかないんです
お気持ちだけで
キミコ:
京都では3人の作家さんと共同でやる
女性陶芸家展 お母ちゃんは1番年上やった
タケシ:
智也に陶芸やってることを言った
智也は受験勉強してる
大学に行きたいけど勉強苦手だから教えてやることにした
ほんで俺も約束した
今やってる作品がうまくいったら一番に見せたる
落ち着いたら俺みたいに通院に切り替えるって
家まで持ってく 琵琶湖の向こうやから琵琶湖大橋を渡って
キミコ:それいいやん! お母ちゃんも絶対行く!
熊谷芽ぐみの結婚が決まり、あかまつで飲む仲間
トシハルは泥酔
トシハル:タケシくんは病気や 披露宴来てもらおな
ハチロウ:
熱が出るとドキッとするな
病気を前にしたらいろんなことがどうでもよくなる
ただ元気でおってくれたらそれでいいと思う
キミコ:明日、智也くんにお皿を渡しに病院に行ってくるわ
タケシは髪が抜けて驚く
安田:ええお皿ですね
トモヤは急に病状が悪化して大崎らが駆けつける
キミコはハチロウにトモヤが亡くなったことを告げる
荒木荘のサダ、住人・サカタケイスケも来る
(サカタさん、もう忘れかけてた!
サカタは今、小児科の医師をやっている
和歌山の大きな病院の小児科の部長
サダは服飾専門学校の会長を退いて去年から顧問
また一からデザインを始めた
ガンの患者さんのブラジャーを作っている
友達が入院して、お見舞いに通ううちに思いついた
友達は元気に退院した
ケイスケ:
チヤコさんからタケシくんのことを聞いた
ドナー探しも難しいですね
うちの病棟にもいる
医学の進歩はすごい
治療法も、治療薬もどんどん新しいものが出てきてる
今は不治の病と言われる病気でも
何年か経ったら治ります言われるかもしれません
僕は信じてる
トモヤの死をタケシに告げる
キミコ:まだ病院にいる 会いに行こか
タケシ:お父ちゃんが変な顔して見てくる
キミコ:沈むなや! 上がって来い 上がってこい!(w
タケシは週3回4時間のアルバイトをしながら作品づくりを続ける
だるいのを我慢している
水が生きている思い通りの波紋が描けず試行錯誤が続く
それを見守るナナ
夏 バイトは週1回4時間にした
外に出てバイトをすることはタケシにとって大事な時間
マナブとダイスケが来る
ダイスケ:
ドナー探しうまいこといかなくてすみませんでした
声かけは出来る限り続けますので
なんかしたいんです
キミコ:もう十分してもろた
ハチロウはマナブらにタケシが書いた言葉を見せる
「今日が友達の1日なら 友達といつもと変わらない1日を過ごすだろう」
ハチロウ:たのむな
店長:
ごめんな また元気になったらここに戻ってきてや
今までありがとうな
新しいバイトが入ってくる
タケシ:バイト辞めてきた 今日から心を新たにして取り込む とキミコに報告
ハチロウは大阪にいる姉に茶碗を作っている
ハチロウ:
検査を受けてくれたそのお礼に送る
陶芸を止めたことを叱られたから
最近また始めたって喜んでくれてる
色々ひっくるめたお礼の茶碗
タケシ:
俺もお礼のつもり
この作品の方向性が決まったらお皿にする
お世話になった人皆に見せたい
みんなが元気になる大皿や
工房にマナブらが来る
ナオコはスッポンを持ってくる
夜、みんなで鍋を囲む
帽子をかぶってたけど、そんなに髪の毛抜けてるわけではないんだ
ナオコ:
彼女ええ子やん ちゃんと付き合い
愛を語り合ったってええと思うよ
穴窯の作品を見せるキミコ
キミコ:
ええ色出たで 狙い通りや
10年以上もやってるとだんだん分かってくる
炎の流れが想像できるようになってくる
どこにどう置いたら、どういう風に灰がかぶって
どんな色に焼きあがるか 景色を想像して焼くんや
またひらめくタケシ
ロウソクを溶かして指で塗る
ナレ:大皿の中に水が生きていました
「星の王子様メッセージ」アプリの女性が
毎日泣きながら見ているって言ってたけれども
私はそうは思わない
死が悲しいものという感じがしないから
それを伝えたけれどもうまく伝わらなかった
まだまだ死は「恐怖」「悲しむもの」「寂しいもの」という考え方が主流
私はいつか必ず来る自分と身近な人の死を
このドラマのキミコのように迎えたい
■第23週 揺るぎなき強さ
■第24週 小さな希望を集めて
【内容抜粋メモ】
正月
羽子板で負けて顔に墨を塗られるハチロウとタケシ
キミコ:
車の免許を取ろうと思う
今年の目標100個あるうちの1個
タケシは何なん、今年の目標 100個作り
タケシは父に心配をかけたくなくて病院のことはふせる
キミコはタケシに病気の告知をするかどうか迷う
タケシはこの3月で修了
キミコ:いっそのことアパート引き払ってここへ来ればええやん
ハチロウも久々ろくろを回す
初めて見るというタケシ
ハチロウ:覚えてないだけちゃうか
タケシは靴下を繕った時のことを思い出す
ハチロウはあっという間に1皿作る
タケシ:
ずっとやってなかったのにさすがやな
でもお母ちゃんのとはちょっと違うな
ハチロウ:人によって癖がある
タケシは初めてろくろを触ったときの感覚を熱く語る
キミコ:
近道はないで
なるべく時間をかけて歩いたほうが力がつく
歩く道は大変なほうが力がつく
フカ先生の言葉
タケシ:
決めた 今年の目標の1個目
俺は大変な道を歩く
タケシが見たいと言っていたフカ先生の絵を見せる
ハチロウ:
この絵を見て、こういう色を出したいなと思ってん
ななかなか難しい うまいこといかなかった
タケシは家に帰って血液の病気を本で調べる
スミダ:今年は穴窯やらないんですか?
キミコ:やらないんじゃなくて、去年組んだ予定をもう一回考え直したい
ナナがバイト先に年始の挨拶に来る
たこ焼きパーティーを準備している時にも激しい立ちくらみが起きる
ナナが来るが「急用ができた」と帰らせてしまう
キミコの陶芸教室
キミコ:土は生きてます 優しく触ったら優しく返してくれる
休日に担当医・大崎を訪ねるタケシ
急患のトオルという青年が熱を出して苦しそうにしている
大崎がキミコを訪ねてくる
大崎:
看護婦・山根から陶芸教室がここだって聞いたもので
タケシくんが病院に来て「聞きたいことがある」って言ってました
名前を呼ぼうとしたらいなくて
この仕事を長くやっているとほっとけない時がある
すぐに電話するとこれからたこ焼きを焼くと言う
ナナとたこ焼きを焼いているとキミコが来て、ナナを見て驚く
キミコ:一人暮らしの男の部屋に来るなんて こういう時代なんか?
タケシ:一緒にたこ焼き食べようや
キミコ:そういう時代? そういう時期? そういう世界?
すごい狼狽えてる/爆
ナナが焼いたたこ焼きを戻して焼き直すキミコ(w
門限があるから帰ると言うナナ
キミコ:近くまで送ったらええやん
タケシが外に出ている間にしみじみと部屋の中を見て
家庭の医学書の白血病のところに丸印がしてあるのを見つける
キミコ:
タケシは賞をとって世の中に出たいとかそういう気持ちはないの?
お父ちゃんが新人賞とったのはタケシが生まれる前やで
新人賞を取って結婚を許してもらった
タケシ:
お父ちゃんの作品はお母ちゃんがいたからできたんや
お母ちゃんは一人で穴窯をやり遂げた
お父ちゃんがおらんでも作品はできた
お母ちゃんが陶芸家になって、お父ちゃんは負けて信楽から去っていった
逃げたいう人もいる
でも、京都に行ったのは良かった
色んな人に会った
似たような境遇の人もいた
有名な抽象画家の息子さんや
親が離婚したっていう人も何人もいた
世界が広がった
信楽離れて4年間、お父ちゃんとお母ちゃんのことよく考えた
今2人が普通に会えるようになってよかったと思う
離れてお互いを見つめる距離と時間が必要やった
どうしても別々に生きていかなければいけない時間が
俺は別に焦ってない
陶芸家として認められて食べていけるようになれば
5年、10年、30になってからでもいいと思ってる
近道はしない
今年の目標2個目 ゆっくり生きていく
キミコ:お母ちゃんがタケシのことをどう思ってるか知ってる?
子どもの頃を思い出す 同じことを聞いて
キミコ:タケシのこと大好きや!
キミコ:タケシの病名は白血病や
タケシ:
そうやないかなと思ってた
あとどんだけ 何年生きられる?
キミコ:3年から5年言うてた
タケシ:
それが俺の余命か
ゆっくりしてられへんやん
今年の目標100個 もう一回考え直さなきゃな
キミコ:
もっともっと生かしたる
絶対死なさへんからな!!
また病院に来る2人
タケシ:これからは俺にも言ってください
大崎:
今の飲み薬の量では効果が不十分なので
少し入院して抗がん剤の量を増やしたいんだけど
1週間後に入院が決まった
タケシ:この色、このイメージに俺は挑戦する
キミコ:お父ちゃんにできなかったものをタケシにできるんやろか
タケシ:これが通の夢や やったるでー!
次世代展の結果発表の日
タケシ:入院するまでは今まで通り暮らしたい
キミコ:タケシのこと、みんなに話したいと思う お父ちゃんにも
タケシ:
言いたくない
小さい町や 信楽中に伝わってしまう
(病名の告知をするかどうかって、それぞれだと思うけれども
こうして知った上でやりたいことをやりきるのも一つの生き方だと思う
家族や周りも、あの時ああしてやればよかった
もっとこうしてやればよかったって
後悔が残らないためには
私はそのほうがいいと思う
ナナ:
たこ焼きへたっぴですみませんでした
また行ってもいいですか?
タケシ:またな
リュウヤ:トシハル(父)が3月にここ修了やから、丸熊で4月から陶工としてどうやって
タケシ:ありがたいけど、やりたいことがあるねん
カケイ:
次世代展の結果が届いた
この研究所から入選者はいなかった
カケイに検査入院することを話す
カケイ:
誰かにやめろって言われたらやめるのか?
あかんで こっから先 3月ここから出てからが勝負や!
自分が自分と戦うんや
外に戦う相手見つけたら途端に心が折れるで
落選はタケシの陶芸家の始まりや
落選おめでとうや
どう成功していくか花開くところを見せてくれ
キミコは大崎に電話で相談
キミコ:
本人が周りに言いたくないと言ってるんです
自分の病気としっかり向き合ってくれると思ったんですけど
大崎:
患者さんの気持ちは揺れます
向き合おうと思ったり、投げやりになったり
今日は平気でも、明日は泣いている
何かに当たったり、自暴自棄になったり
強くなったり、弱くなったりを繰り返す
だから僕は揺るぎない強さを持つようにしています
患者さんの代わりに僕が
キミコ:
うちも持ちます
いや、もう持ってるわ
ありがとうございました
タケシは酔っ払って友だちに部屋まで送ってもらう
家に次世代展落選の通知が届いていて納得する友達
キミコから電話があり酔いつぶれたことを話すマナブ
次世代展の祝いに来ているナオコとユリコに話す
キミコ:
タケシが言いたくないっていうたけど、私の勝手な判断で話す
力を貸してほしい
タケシが白血病になった 難しい病気や
ナオコ:いつ治るん? ちゃっちゃと治せや!
キミコ:治すで 治すのにお願いがある
(すぐに周りに力を借りるってすごいな
この姉妹は何度も困難と向き合ってきたから言えるのか
キミコは骨髄移植の話をして
白血球の型が合うか調べる適合検査を二人とも引き受けてくれた
すれ違いにハチロウが来る
フラフラになったタケシはナナと転ぶ(またベタな・・・
こんなシチュエーションにこれまで一度もなったことないし、聞いたこともない
ナナ:
検査入院するんやろ? 所長さん言ってた
なんやわからんけど大事にしてください
次世代展はまた来年頑張り
ハチロウはジョージ富士川の本を見せる
「今日が君の1日なら君と・・・だろう」といろんな人との1日が書いてある
ハチロウ:
タケシにあげようと思う
風邪も全然ひかない丈夫な子やった
キミコ:
堪忍な 病気になってしまった
タケシの前では知らんかったことにしてほしい
慢性骨髄性白血病
このままやと3年から5年や言われた
ハチロウ:あいつはものすごい元気や! ありえへん!
キミコ:
骨髄を移植する治療法がある
その骨髄を提供してくれるドナーが必要や
タケシと型が合うかどうか検査してほしい うちもやる
親と合う確率は1%もないらしい
0やない ある可能性はある
キミコ:今日が私の1日なら何する? 自分なら陶芸
タケシ:なんかすごいことしたいな
以前見た男の子と同室になる
安田智也 担当医は同じ大崎
翌日キミコとハチロウは骨髄移植のための適合検査を受けた
血液を取れば分かるのか
タケシは抗がん剤の量を増やしたことで吐き気がひどくなり食欲も落ちた
体調が安定するまで入院を続けることになり、点滴を打つ
(吐き気が耐えられない! 他に何かないの???
病院も食べ残しが多いんだろうな
ハチロウは大崎に相談
大崎:
どう距離をとっていいのかわからなくなる
時には親子 時にはライバル
時には親友にもなれる
病気は辛いこともたくさんありますが
泣きたくなるような素晴らしい出来事もいっぱい起きます
タケシ:
お父さんにも言ってええよ
みんなにも言って 俺のこと
みんなに会いたい 力もらいたい
ハチロウ:
名古屋引き払おうと思う
病院の近くにアパート借りるわ
何がしてやれるやろ?
タケシの書いた言葉を見せる
タケシ:
今日が私の1日なら 私はいつもと変わらない1日を過ごすだろう
今日が君の1日なら 君といつもと変わらない1日を過ごすだろう
今日が友達の1日なら 友達といつもと変わらない1日を過ごすだろう
今日が母の1日なら 母といつもと変わらない1日を過ごすだろう
今日が父の1日なら 父といつもと変わらない1日を過ごすだろう
(いいね 同感
キミコ:タケシはいつもと変わらない1日を望んでる
日差しのよく当たる良い病室だな
いい土地だと言うべきか
タケシ:通院治療に切り替えられませんか?
大崎:今日の血液検査の結果で問題なければ、今週いっぱい様子を見てから外来にしようか
テルコが母親を連れてくる
大野夫婦も来る
ハガキを見て
タケシ:この色ってどうやったら出るんやろな?
ハチロウ:濃度を薄くして刷毛で塗ってみたら?
ハチロウが帰ろうとして送ろうと立つと倒れてしまうタケシ
大崎:微熱があり感染症の疑いがあるのでしばらく経過を見る必要があります
(免疫力が下がっちゃうんだよね
見舞いも大変だな マスクをするしかないのか
なんだか今の状況とリンクする
ナナも来て、ハチロウとキミコは外す
ナナはしゃべらずメモに「大丈夫? 逢いたかった」と書く
タケシ:白血病や 特効薬が見つからん限り治すのは難しい
またメモを書いてから手を握る
病状はやがて落ち着き翌週には退院
これからは2週間に1度の通院治療となる
アパートは引き払い実家に戻る
昭和59年2月
大崎:
残念ですが検査の結果
タケシくんとキミコさんの白血球の型は一致しませんでした
待合室でがっくりしているキミコの様子を心配して見に来ると
フカ先生の体操をしている
大崎:
もしよかったら「患者の会」というのがあるんです
白血病の患者さんとご家族の会
母親と子どもの型が一致しなかった人たちがやっている
ハチロウも型が合わなかった
キミコ:これから後ろ向きなこと言ったら罰金や!
また瓶に集めることにする
テルコ、シンサク、トシハルらも検査を受けると言ってくれる
タケシはマナブらにも話す と家に来て検査を受けたいと言う
ダイスケ:友だちにも協力してもらいます
タケシのために検査を受けてくれる協力者の名前を書いたノートを渡す
タケシ:ありがたいな
ナオコも布袋も型が合わず、ノートにチェックをつけていく
毎日電話がかかってきて「型が合わなかった」という報告が来る
タケシ:全滅やな
「ありがとうございました!」
と名簿に頭を下げるキミコとタケシ
チヨコから電話が来る
一番精神が参ってる時にタイミングよく来てくれる天使みたいな人だな
チヨコ:
私も検査した
なかなか適合者がおらんねんてな
うちも仲間に呼びかけてみるわ
名前だしてもかまへん?
まかしとき 顔だけは広いからな
うちも当選した時に思った
票入れてくれた一人一人に会ってお礼が言いたかった
でも現実的じゃない
頂いた議員の仕事を一生懸命やる
キミちゃんも今の思いを作品に込めることで返していったらええんちゃう?
更なるドナー探しのために作品を手放すことにしたキミコ
これまで棚に飾っていた思い出の品も全部売り
検査をしてくれた人に手書きのお礼の葉書と絵付け皿を送る
患者の会に参加するキミコ
安田智也と母・理香子も誘う
患者の会代表 日高れい子は、いきなりキミコを抱きしめて
日高:よう頑張ってはるなあ!
日高:
患者の会の主旨は、1.情報交換 2.お互いの励まし合い
まだ柱はこの2本しかない
会員はまだ数える程度
大崎:
抗がん剤の副作用が書かれている
患者さんによって違う
髪の毛が抜ける人がいたりいなかったり
味覚障害がある人もいる
日高:
骨髄移植はひとつの光やから気が済むまで探したいわな
うちの娘もなかなか見つからなかった
安田:
元気なんて出せるわけない
智也も明るい未来なんて考えられないところまで来ている
川原さんとも違うんです!
私にはそんな余裕はありません と去る
キミコ:
無神経なことをしてすみませんでした
元気の押し売りみたいなことをしたと日高さんも謝っていました
日高さんの娘さんはとうに亡くなっているそうです
亡くなられた後に患者の会を作った
娘さんの闘病生活が本当に大変だったから
安田:
智也も去年の今頃は元気でした 食欲もあった
アルバイトしてみたいなって言ってた
何でもやらせてあげればよかった
キミコは安田に何色が好きか聞く
白地に明るい花が咲いているのがいいと聞き
安田のために絵を描きはじめる
店長:
(だるそうなタケシを見て
来週から週に2日か3日にしようか?
立ち仕事つらいんちゃうけ?
今日は暇やし帰ってええよ
店内に♪チェッカーズが流れてる
ナナ:約束してへんけど会いに来た 骨髄移植一致せんかった
タケシ:見舞いにも来てくれてありがとうございました
ナナ:あのお見舞い以来避けてるやろ 私のこと嫌いですか?
タケシ:そういうことや とりあえず帰るな お元気で さいなら
ナナ:さよならはやめてほしい またな
タケシはトモヤを見舞う
タケシが夢中で皿を作っていると工房にナナが来る
ナナ:
門限に厳しい祖母は先々週亡くなった
タケシくんのバイト先に行ったら嫌いやって言われた
そんなに言われても途中で傘を買って
うちは何と戦ってるんでしょう?
家に帰ったら、亡くなった祖母の匂いがして
会いたい人に会いたい時に会っておこうって思った
だから嫌いって言われてもきました
キミコ:
あの子、今作ってる作品がある
いつ完成するかわからない
何年かかってもできないかもしれない
それでも作り続ける 今はそれで一生懸命
ナナ:見てきていいですか?
キミコ:ええんちゃう?
タケシ:病気やから こんなんあかんて きたらあかん
ナナ:関係ないやん
タケシ:関係あるって! 帰ってください
ナナ:
帰りますけど、病気だからうちと会わないのは納得できない
そういうのは許可しませんので また来ます ほなまた
いつも何か忘れ物してるのが可笑しい
工房と母屋とでは会話が聞こえるのか
キミコは展示会の打ち合わせがあるため
ハチロウが休みを取ってきてくれる
ハチロウ:どっかで見た光景や このイメージは何や?
タケシ:皿の中に水たまりがあるイメージ
ハチロウ:
あかんことないけど
例えばお母ちゃんの作品はお母ちゃん独自の発想や
これやったらお父ちゃんにもできる
お父ちゃんができひんかったことをやれ
僕を超えていけ
頭を柔らかくしてないとイメージは湧いてこない
額に手を当てると熱がある
心配して大崎に電話する
大崎:解熱剤で下がらなかったらまた電話してください
縁側で寝ていると雨が降ってきてナナが置いていった傘に気づく
雨が止み、風が吹き、傘にたまった水が落ちるところを見て
何かひらめき、そのまま描き続けるタケシ
タケシ:
水を動かすことにした
水が生きてるっていう感じ
新しいイメージが浮かんだ 水の波紋や
大崎:
高熱が続かなければ大丈夫ですよ
やりたい事があるというのは心強いですね
タケシ君にとって大きな支えになってるんじゃないですか
病状が落ち着いている限り陶芸を続けても構わない
キミコ:
先生は何色がお好きですか?
お世話になった方にお作りしてるんです
大崎:
大きなお皿かな みんなで囲めるような
でも患者さんからの頂き物を受け取るわけにはいかないんです
お気持ちだけで
キミコ:
京都では3人の作家さんと共同でやる
女性陶芸家展 お母ちゃんは1番年上やった
タケシ:
智也に陶芸やってることを言った
智也は受験勉強してる
大学に行きたいけど勉強苦手だから教えてやることにした
ほんで俺も約束した
今やってる作品がうまくいったら一番に見せたる
落ち着いたら俺みたいに通院に切り替えるって
家まで持ってく 琵琶湖の向こうやから琵琶湖大橋を渡って
キミコ:それいいやん! お母ちゃんも絶対行く!
熊谷芽ぐみの結婚が決まり、あかまつで飲む仲間
トシハルは泥酔
トシハル:タケシくんは病気や 披露宴来てもらおな
ハチロウ:
熱が出るとドキッとするな
病気を前にしたらいろんなことがどうでもよくなる
ただ元気でおってくれたらそれでいいと思う
キミコ:明日、智也くんにお皿を渡しに病院に行ってくるわ
タケシは髪が抜けて驚く
安田:ええお皿ですね
トモヤは急に病状が悪化して大崎らが駆けつける
キミコはハチロウにトモヤが亡くなったことを告げる
荒木荘のサダ、住人・サカタケイスケも来る
(サカタさん、もう忘れかけてた!
サカタは今、小児科の医師をやっている
和歌山の大きな病院の小児科の部長
サダは服飾専門学校の会長を退いて去年から顧問
また一からデザインを始めた
ガンの患者さんのブラジャーを作っている
友達が入院して、お見舞いに通ううちに思いついた
友達は元気に退院した
ケイスケ:
チヤコさんからタケシくんのことを聞いた
ドナー探しも難しいですね
うちの病棟にもいる
医学の進歩はすごい
治療法も、治療薬もどんどん新しいものが出てきてる
今は不治の病と言われる病気でも
何年か経ったら治ります言われるかもしれません
僕は信じてる
トモヤの死をタケシに告げる
キミコ:まだ病院にいる 会いに行こか
タケシ:お父ちゃんが変な顔して見てくる
キミコ:沈むなや! 上がって来い 上がってこい!(w
タケシは週3回4時間のアルバイトをしながら作品づくりを続ける
だるいのを我慢している
水が生きている思い通りの波紋が描けず試行錯誤が続く
それを見守るナナ
夏 バイトは週1回4時間にした
外に出てバイトをすることはタケシにとって大事な時間
マナブとダイスケが来る
ダイスケ:
ドナー探しうまいこといかなくてすみませんでした
声かけは出来る限り続けますので
なんかしたいんです
キミコ:もう十分してもろた
ハチロウはマナブらにタケシが書いた言葉を見せる
「今日が友達の1日なら 友達といつもと変わらない1日を過ごすだろう」
ハチロウ:たのむな
店長:
ごめんな また元気になったらここに戻ってきてや
今までありがとうな
新しいバイトが入ってくる
タケシ:バイト辞めてきた 今日から心を新たにして取り込む とキミコに報告
ハチロウは大阪にいる姉に茶碗を作っている
ハチロウ:
検査を受けてくれたそのお礼に送る
陶芸を止めたことを叱られたから
最近また始めたって喜んでくれてる
色々ひっくるめたお礼の茶碗
タケシ:
俺もお礼のつもり
この作品の方向性が決まったらお皿にする
お世話になった人皆に見せたい
みんなが元気になる大皿や
工房にマナブらが来る
ナオコはスッポンを持ってくる
夜、みんなで鍋を囲む
帽子をかぶってたけど、そんなに髪の毛抜けてるわけではないんだ
ナオコ:
彼女ええ子やん ちゃんと付き合い
愛を語り合ったってええと思うよ
穴窯の作品を見せるキミコ
キミコ:
ええ色出たで 狙い通りや
10年以上もやってるとだんだん分かってくる
炎の流れが想像できるようになってくる
どこにどう置いたら、どういう風に灰がかぶって
どんな色に焼きあがるか 景色を想像して焼くんや
またひらめくタケシ
ロウソクを溶かして指で塗る
ナレ:大皿の中に水が生きていました
「星の王子様メッセージ」アプリの女性が
毎日泣きながら見ているって言ってたけれども
私はそうは思わない
死が悲しいものという感じがしないから
それを伝えたけれどもうまく伝わらなかった
まだまだ死は「恐怖」「悲しむもの」「寂しいもの」という考え方が主流
私はいつか必ず来る自分と身近な人の死を
このドラマのキミコのように迎えたい