メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

小説化・深緑野分としおりとこぐち@ネコメンタリー

2021-05-16 12:02:16 | テレビ・動画配信
練馬区
BGMに♪デイ・ドリーマー が流れてる


小説化・深緑野分
短編集『オーブランの少女』ほか
第二次世界大戦や終戦直後のヨーロッパを舞台に繰り広げられる
歴史ミステリーを発表し、直木賞を始めいくつもの文学賞を受賞






語り:森下絵里香



こぐち(7歳)すごい俊敏!
しおり(7歳)









深緑:
高校の時によく作文の提出の宿題で
代わりに小説を書いて出すということをやっていて

自分の考えていることを小説にして
登場人物に話させるほうが私には向いていて
少年犯罪をテーマに書いたんですけど

近未来で、どんな人とも結婚したり出産してもよくて
同性でも異性でもという世界設定で

最初の第1文は「僕のお父さんは精子だ」って言う

高校の担当の先生が気に入って
私に無断で全クラスに読み上げた
すごい恥ずかしかった

初めて私に「小説家になれ」て言ったのはその先生です
その時はポカンとしてましたけど



書庫と化した自宅兼仕事場で一緒に暮らす2匹の猫
家の中が図書館みたいでステキ/驚
迷路みたいになっていて走り回ってにゃんこと遊ぶ
結構ダイナミック

こういうゴチャゴチャした所のほうが猫は好きだよね、きっと





そして回収されるww





ダンボール箱の中で興奮気味のこぐちさんw
にゃんこの家には箱たくさんありがちw
そして箱ごと運び出される









深緑:
大体 SF かミステリーサスペンスばかり読んでて
文学はそんなには読んでなくて
子供の頃から宮部さんとか、松本清張とかよく読んでいた

論理とかがしっかりしているものだったり
わくわくさせてもらえるもの
そういうのをよく読みます


姉のしおりと妹のこぐち(姉妹なのか
2匹揃ってやってきてもう7年





深緑:
しおりは本のしおりで
こぐちは本の小口の部分

(本大好きなんだな

顔を舐めあったりはするけど
一緒に寝たりは絶対しない
なんかあんまり性格が合わない

しおりはバスケットボール部の主将みたい
割と規則正しいコで

こぐちは天真爛漫で自由気まま
大体何がしかの形で絡んできます


(カメさんも2匹いる! 水槽が小さすぎない???





家の中に人間じゃない生き物がいてほしいなっていう気持ちがあって
その中で私と一番相性が合うのが猫なんですよね

たぶん思われているほど猫って静かじゃない
割と鳴くし、大騒ぎして走り回る
でもなんか書く作業と相性がいいんですよね、不思議と

(足元に2人で寝てる



新聞社の取材




深緑:
両親が美術大の人だったので
クリエイティブのほうに進めみたいなところはあって
プレッシャーというよりも逃げたいものになるなって思って

私は戦争とかも書いてますけど
基本的にたぶん自由が書きたいんだろうなと思います

根本にあるのは多分自由に生きることとか
逆に抑圧されている状態を書いたりとか

猫は自由ですからね
あらゆる意味で指示に従わない生き物なので


それを受け入れてる自分っていうのも
ある意味では誰かの自由だとかを認めることにもなる

そういう意味では猫っていうのは自由で
いい効果かもしれないですね


(ダンボール箱でトンネルみたいなのが自作してあって、愛されてるなあ
 取材が来ていてもヘソ天ww









壁で爪とぎしてすっかり穴開いちゃってる!





深緑:
お前が開けた扉だよ
もう冬になっちゃったけど
向こうが見えます
全然見てない すいませんねw

(その穴からじゃらしを出して遊んであげてるけど全然無視して「はあ?」顔ww




「猫と群れる」 朗読:多部未華子






猫は群れない生き物だと言うけれど
私はあえて言いたい
猫は群れる生き物でもある

多頭飼い崩壊現場から引き取られて
家にやってきた君たちは
最初からものすごく人なつこかった

(そんな悲しい過去があるなんて全然見えない/涙









遠路はるばる小さなかごに乗せられて
私と目が合った瞬間「あ」と言いたげな顔をした

そして何の躊躇もなく
私の腕の中や足の上で遊び、眠った

(可愛いねー まんまるで






本の名称から名前をもらい
キジトラをしおり、白黒ハチワレをこぐちと名付けた

その晩、あまりにも小さい君たちを
踏み潰したりしないようにと寝室の襖を閉めた

すると君たちは置いていかれるとでも思ったのか
ピャアピャア騒いで襖を引っ掻き、強制的に開けさせた

それで安心したのか
しおりは窓辺で眠り
こぐちはというと、私の首の上に横たわって眠り始めた

ぐえっ

猫はミステリアスだと人は言うけれども
しおりとこぐちはミステリアスさが微塵もない

呼べば来る

(歌うと2人でついてくる

なぜ君たちはそんなにどこにでもくっついてくるんだい?

人間がご飯を食べようと席に着けば
猫もゴハンタイム
こぐちはご飯を食べ終わると必ず私に報告する









(2人で窓から外をパトロールしてる
 カメさんのケースの上に座ってるけど...






ある夏、私がガラスのコップに注いだアイスティーを
こぐちがキラキラした目で見上げてきた

試しにただの水道水をコップに注いでやったら
お揃いとばかりにグビグビ飲んだ
(しおりさんも飲んでる






これは何でしょうか?

届いた荷物を廊下に開ければ
いそいそとやってきてダンボールに入り
居間に人が集まれば、寝ぼけ眼で集合する





(名前を呼ぶと鳴いて答えるコ、大好き!
 玄関から外に出かけようとすると恨めしそうな目で見ている/泣
 じゃらしをくわえて走ってきたけど間に合わなかった!









留守にすれば、お気に入りのこうもりのおもちゃを噛んで
わんわんわめきながら運ぶ

しおりはたまに棒付きのコウモリを2本重ねて置く
まるで黒魔術みたいだ
(これコウモリさんなのねw





ひょっとしたら飼い主が無事に帰ってくる
おまじないのつもりでやっているのかもしれない



(ベッドの上に寝てると一緒に乗ってくるこぐちさん


ご注文は?
ふみふみお願いします

猫は母親を思って、柔らかい布や毛布を両手でフミフミする

しおりは一人でフミフミできるが





こぐちは私の太ももの上に乗る
それも必ず毛布をかけた状態でしかフミフミをしない
こだわりのふみふみ職人








(いいなあ、このマッサージ すごい真剣な顔!
 黒い模様の入り方が可愛いね



深緑:
表現しないで生きていけないタイプなんだと思う
何でもいいんですけど
絵でもピアノでも
気晴らしにパンを作ったりもするんですけど





自分の中にあるものを表現して
外に出さないといられない性質なんだろうなっていうのは
最近すごい実感しています

(ベーグルみたいなのがあっという間に出来上がり!
 こんな風に自由に焼けたらいいなあ


だから結局書くんだと思います
(音楽を聴きながらパソコンで入力している

基本的には絵とか映像とかそういうのが浮かんでいて
日常生活の夢とかほとんど見ないんですよね

映画みたいな
昨夜見た夢もフランスのノアール映画みたいなやつを見ていて

ここ(頭)にあるから
すいません 誰か文章上手い人お願いします、みたいな

いかにそれを文章として書くかっていう
言葉ってすごく難しいなって
ぶち当たったりしてますね

頭に浮かぶイメージは、物語をどう伝えるべきか
言葉を探し続ける日々



お散歩
(素敵な公園





行き詰ってくると、大体こういうとこに来て、歩くか走る
自然の中のほうが考えが浮かびやすい まとまりやすい



あーもう仕事したくないいいいいい!

(この番組に何人も作家さんが出演したけれども
 みんな猫に同じようなことを言ってるよね/苦笑
 いろんな賞を取っても、ものを生み出す仕事って
 いつも楽しいわけじゃないんだな

 そして、しおりさんは静かにに去っていくw


ソーシャルディスタンスを守って下さい
すいませんでした







きまぐれっていうよりは、もうちょっとあったかい感じ

そばにいて欲しいとかって思わなくても
勝手にそばにいたりとか

そばにいて欲しいと思ってすり寄っていくと
どっか行っちゃうとか

そのぐらいの距離感が私にとっては丁度良くて

基本的に猫が自分を愛していることには変わらないし
私も猫に対して愛情を注ぐし
そういう受け答えが割とスムーズにできる生き物


(撫でてもらって気持ち良さそう









朗読:
私達は家族と言うか、もはや群れだ












私自身が犬よりも猫に近い性格をしているから、余計だろうか
できるだけ放っておいてほしいし
自分の居心地のよいところは譲れないし
人見知りが激しい

その割に寂しがりで
大きい音が嫌いで
不安になりやすい





君たちは私が仕事場にいれば仕事場に
居間へ行けば居間に来る

適度な距離を保ちつつ、同じ空間にいたがる

いわゆる猫会議みたいで
きっと親分は私

時々私が君たちを選んだだけじゃなくて
君たちも私を選んだのかなと思いたくなる

割と根拠はある(“割と”っていう言葉好きなんだね



今の家に越したばかりの頃
猫のいない寂しさに耐え切れなくなった私が
里親募集サイトをぼんやり眺めていたら不思議なことが起きたからだ

君たちの紹介ページを見て
「なんて可愛いんだろう これは是非引き取りたい」と思ったけれど
同居人の許可を取らなきゃならなかった

だから一旦ページを閉じようとして
なぜか私の手が滑ってキーボードの変なキーを押した
そしたら保護主さんに空メールが送られてしまった

私は焦った
きっと迷惑メールだと思われるに違いない

そしたら本当に引き取りたいと
改めてメールをしても
疑われてしまうかもしれない

里親になるには保護主さんとの信頼関係が絶対で
虐待の可能性はもちろん
世話の放棄をしそうだなと思われたらおしまいである


私はこの瞬間腹を決めて
謝って空メールを送ってしまった旨をお詫びし
改めて里親になりたいと申し出た

そうして君たちが家に来ることになった







爪切りタイム
深緑:何人たりとも母ちゃんにはかなわないんだよ

(お腹がまん丸! 目が無になってるけど/爆









あまりにも懐いている君たち
特にどうも私を母猫と勘違いしているらしいこぐちを見ていると
ひょっとしてと思ってしまう

(いつも名前呼ぶと「にゃん」って答えてくれるんだね
 アイコンタクトもちゃんと取ってる









ひょっとして私を呼んだ?

もしかして今じゃない時代、ここじゃない場所で
私たちは出会ってた?

もしくは宇宙から最高に相性がいいって電波を受信して
私のパソコンを操った?

まさかね

今日も私たちは群れる
適度に距離を取りつつ
でも一緒にいて、同じ時を過ごしている








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