メランコリア

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ピーター・ドイグ展@アートシーン

2020-08-11 09:15:57 | アート&イベント
現代アートを牽引する画家ピーター・ドイグ






この作品はドイツのダムを写した古い絵葉書がモチーフの一つとなっています
2人の人物は、若い頃のドイグと友人が仮装した写真を元にしています
観るものがどこか懐かしさを感じる不思議な光景

(壁にはめ込まれたカラフルなガラスが可愛い






映画「13日の金曜日」のラストシーンに着想して描いた作品
湖に浮かぶボートにぐったりとした人のような姿
ホラー映画のワンシーンをヒントに美しさと不穏な雰囲気を表現

(色使いが綺麗



水辺の風景を描いた作品が並びます







湖のほとりに1台のパトカー
水際に立つ男性はムンクの作品を思わせるポーズです



2002年 幼少期を過ごしたトリニダード・トバコに移住したドイグ
この土地が持つ歴史や物語を織り込んだ作品を描いています









乗馬をする男性
スペインの画家ゴヤが描いた公爵の騎馬像に影響を受けています
海にはコロンブスがトリニダードに上陸した際の船を再現
2つのイメージから植民地支配の歴史が浮かび上がります







以前からドイグの作品に関心を持っていた作家の小野正嗣さんが創作の秘密を尋ねました






ドイグ:
その物語が広く知られているかは別として
絵を描くときは、常に自分の中に物語が存在します
私にとって物語は必要不可欠なものです

小野:
物語が絵を観る一人一人に開かれているので
そこから自分自身の記憶などと重ね合わせて
物語を作ることができる
そういう素晴らしい絵だと思います

ドイグ:
人はそのとき目にしているものや
読んでいるものに自身の物語を重ね合わせるものです
そしてアーティストと観客の間に共有されるべき
ミステリーがあるからこそ作品が深いものになっていくのです



<その他の展覧会から>

悟りの境地をひとつの円に託した










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