メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

のっぽのサラ パトリシア・マクラクラン/作 徳間書店

2025-01-12 17:29:43 | 
2003年初版 金原瑞人/訳 中村悦子/絵

母を亡くした姉弟の心情がストレートに描かれていて、鼻がツンとする
子どもって、なんでも自分のせいにして、トラウマにしがちなんだよね

サラは自分のことを「のっぽで醜い」と自己紹介しているけれども、一体どんな風貌なんだろう?
挿絵ではフツーに若くて、美しい姿で描かれているから分からない

金原瑞人さんはロバート・ウェストール『ブラッカムの爆撃機』や『かかし』を訳した方だ/驚
徳間書店の児童書はハズレなし

本書は映像化されて、調べてみたら、クリストファー・ウォーケンが主演だ!驚×5000
『潮風のサラ』で3作もある! テレビ映画だから観てなかったのか





「クリストファー・ウォーケン出演作まとめ」参照

正直、貧しい農夫とはイメージが違いすぎるし
サラ役がグレン・クローズはちょっと冷たすぎやしないか?

英語でならYouTubeにあった
Sarah, Plain And Tall Trailer 1991


【内容抜粋メモ】

登場人物
ジェイコブ・ウィッティング 父
アンナ 長女
ケイレブ 弟
犬ロッティ、ニック
馬ジャック
隣人マシュー、マギー
娘ローズ、ヴァイオレット

サラ・エリザベス・ウィートン
兄ウィリアム 漁師
猫アザラシちゃん



ケイレブは姉アンナに自分が生まれた時
母が「かわいいでしょう」と言った話を何度も繰り返し聞く
母はその翌日亡くなった








父は新聞に「助け、求む」と再婚相手を探す広告を出したと子どもに話す
隣人のマシューさんも広告を出して子どもたちの世話をしてくれるマギーが来たように







サラという女性から手紙が来て、メイン州に漁師の兄と住んでいて
兄が結婚するから家を出なくてはならないという事情があり
1か月ほど一緒に暮らしてみたいと書かれている

“黄色の帽子をかぶっていきます
 私はのっぽで不細工です”



春にサラがやってくる
海のお土産にケイレブにはムーン・スネイル、アンナには海の石をあげる
実家のある海の話をすると寂しそうなサラ







♪夏は遠からじ という歌を歌ってくれる
母が亡くなってから歌わなくなった父も一緒に歌う

父は家畜小屋の干し草が「うちの砂浜だ」と言って
サラたちは山を滑って遊ぶ
サラが“うちの砂浜”と言ったのを喜ぶ子どもたち

暑い日は、牛が水を飲む池で一緒に泳ぐ







マシューとマギーが畑の手伝いに来る
マギー:私も時々テネシー州の山が恋しくなる
サラ:私は海が恋しいわ
マギー:いつだって恋しいものはあるものよ

この会話を聞いていたアンナは悲しくなる
アンナ:私はママが恋しい・・・

マギー:どこに住むにしても花壇だけは作らなきゃダメ
マギーはサラにニワトリをプレゼントする









サラは1人で馬車に乗る練習を始める
ケイレブはサラが海へ帰ってしまうのではないかと思って泣く







嵐が近づいてきて、サラは父とともに屋根を修理する

家畜小屋にヒツジ、馬を入れて、家族も避難する
サラが「私のニワトリ」と言ったことも嬉しくなる子どもたち

大嵐とヒョウが過ぎ去ると、太陽と草原はまるで海のように見える

嵐で荒れた畑をすきかえし、苗を植え直す

サラは馬車に乗って町に出かける
ケイレブはもう帰ってこないんじゃないかと思い
アンナは母が亡くなり、馬車で連れて行かれた日を思い出す

ケイレブ:
僕がいけないんだ うるさくてしょうがないから
このウチが小さすぎたんだ
海の色が足りないんだ

日が沈み、サラが帰ってくると、ケイレブは泣いてドレスにしがみつく
サラは青、緑、灰色の色鉛筆を買ってきた
ケイレブ:サラが海を持ってきてくれたよ!








作者あとがき






私は子どもの頃、朝から晩まで本ばかり読んでいた
そして、いつも物語の「その後」を想像していた
私はずっと「本は生きている」と信じてきた

読者の手紙には、自分でつづきを書いてくれる子もたくさんいた

私も大草原で生まれ育ち、突然の嵐が作物をいっぺんにダメにしてしまうことを知っている
続編では干ばつについて書くことにした

本書は『やっとアーサーとよんでくれたね』がきっかけになってできた
『おじいちゃんのカメラ』とも重なるところがたくさんある

私が書くのは、ほとんど自分の子ども時代のこと

「作家になって一番いいことは何ですか?」という質問に
物事を自分の好きなように動かすことができることと答える

私とサラたちとの間には、家族のような絆がある



訳者あとがき
ここには夫や子どもと一緒に逞しく生きたアメリカの女性が描かれている










コメント

映画『情炎』(1967)98min

2025-01-12 17:04:17 | 映画
監督:吉田喜重

出演
織子:岡田茉莉子
古畑隆志:菅野忠彦 夫
繁子:南美江 母
能登光晴:木村功 母の情夫
悠子:しめぎしがこ 夫の妹
労務者:高橋悦史
よりこ 未亡人



「岡田茉莉子さん出演作まとめ」に追加します

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全編、あとでアフレコをあてたって話を聞いてから
そればかり気になっちゃう

今回借りた吉田喜重×岡田茉莉子の4作品は
ぜんぶ女の自由な性がテーマだから、どれも似たり寄ったりのよろめきものばかりで
さすがに飽きてきた

キレイな岡田茉莉子さんを観てるのは好きだけど
もっといろんなタイプの女性に変えればよかったのになあ

せっかくいろんな生き生きとした表情を持っているのに
ずっと能面か幽霊みたいなんだよね

DVD特典は予告編だけ
本編になかったシャワーシーンが入ってた


【内容抜粋メモ】
ジャズが流れて、指紋みたいな絵が画面に広がる

5年ぶりに短歌の会に来る織子

能登光晴:お母さんの告別式以来ですね
オリコ:クルマにはねられた時も母は酔っていたと思う







タイプを打ってるオリコ
「母の情夫 能登光晴」






ノトに話があると声をかける

オリコ:
母とはもう会わないでください!
別れてほしいんです

ノト:男と女のことだ 今実行すると約束するのは不可能だ









オリコ:私、今日、ノトさんに会わないでほしいとハッキリ言ったわ

父は亡くなっている

母シゲコ:お母さんは本当にだらしのない女だと分かってる

オリコ:そんな血を私は受け継いでしまった









オリコ:どうして母を捨てたの?

ノト:
自分が捨てられたんだ
ご主人とうまくいってないみたいだな

オリコは2年前に子どもを産んだが死産だった

シゲコはオリコをもらってくれとノトに頼んだが決心できなかった
ときどき母を思い出してほしいと言って去るオリコ



妹・悠子:
これからパーティーを開くから母屋にいらっしゃいよ
少しは遊べばいい
だから兄を変な女にとられたのよ

ユウコは数人の男とオリコの前で踊る
ユウコ:この人、未亡人キラーだから気をつけて









古畑の愛人カヨに会うオリコ

カヨ:
愛のない結婚生活なんて罪悪ですわ
古畑家の財産も関係ない

オリコ:古畑に離婚するようあなたから言ってほしい

カヨ:そんな惨めったらしいこと、あの人に言えませんわ

夫:くだらんことはよせ










ユウコのBFは服を脱いで海へ泳ぎに行く
オリコはオープンカーに残され
ユウコの消えた林を見に行くと
古い洋館の中でユウコが男と抱き合うのを窓超しに見てショックを受ける









酔った母がトラックにひかれるシーン
ノトとは12歳離れている

ノト:
お母さんが死んだ時の男は僕ではなかった
男の名前は知らない
藤沢の道路工事で働いていた労務者だそうだ
事故に遭った日もその労務者といっしょにいた
男はそのまま逃げてしまった
住所を転々とする労務者だから、どこにいるか分からない

事故の想像で、労務者といっしょにいる母のシーンに代わる



警官からユウコに乱暴したのはあの男じゃないかと聞かれる

警官:
妹さんは暴行でなく合意だったと言ってる
こういう事件は被害者は隠したがる
あなたからも事情聴取させてもらう

ユウコは茅ヶ崎の海岸にある古ぼけた洋館にいると分かる



古畑:
お前がオレを愛さないかぎりこの状態を続ける
外泊するオレに嫉妬したことがあるか?
カヨはなんの取り柄もないが、オレを尊敬してくれる
古畑の資産と自由が欲しかったんだろう
離婚する理由はどこにもない
お前が浮気するのも認めてやってもいい









ユウコに会いたいと洋館から男が来るが会うのを断る



歌会で1人外れに座るオリコ
セミの鳴き声が耳鳴りみたいに大きい

洋館の男に1人で会いに行く
お化け屋敷みたいに暗いな

男が帰宅
男:来てたのか 匂いで分かる 今日、お前の家に行ってみたよ

ユウコと間違えて、オリコを見て驚くが、カギを閉める

オリコ:
あなたがユウコさんに乱暴した時見ていた
もうユウコさんには会わないでほしい

男:お前が止めてもあの娘はここへ来るだろうな

出て行こうとするオリコを止めて
ユウコと同じように暴行する
これは母の愛人と同じ人なのか?









オリコはノトの家に行方を聞きに行くと
親戚の未亡人ヨリコがノトは仕事で真鶴に行ってしばらく戻らないと教える

オリコはノトの元に行く
おいおい、後ろで盛大に崖崩れしてるが!?

ノト:なにかあったな 死んだお母さんの情夫として話を聞こうか

2人はホテルの一室をとる

オリコ:
私、母と同じようなことをしてしまった
行きずりの労働者みたいな男と関係した

ノト:
古傷の上に新しく血塗ろうというのか?
なぜそっとしておいてくれないんだ
(顔だけ日焼けしたのをドーラン塗ってるのが気になる









オリコ:
昔、私はあなたと母のことを嫉妬したことがあった
女として

ノト:
君は古畑家を出るべきだ
今ならまだ間に合う

オリコ:私はまたあの男に会いに行くかもしれない
ノトはオリコの頬を叩く



昼間に洋館に行くとバレエレッスンをしている女の子たちがいる

家にユウコが来ている
ユウコの歌を詠み、恋してる相手が気になる

ユウコ:
真鶴の人はどうなの?
兄は知ってるわよ



オリコ:古畑は私を一生飼い殺しにすると言っていた

ノトといっしょにいる所に夫が入って来る
ノトは潔白だと言い張る

古畑:2人で部屋に来い
ノト:支配人を買収して合鍵を使ったんだ

ノトとオリコは古畑の部屋に来る

古畑:
初めて寝たのはどこだ?!
金のかかる女だ 古畑家を出たら無一文だ
オレには別れる意志はない
憎まれているかぎりオレの女だ

オリコ:
ノトさんとは一度も関係を持ったことはない
行きずりの男に自分からすすんで会いに行った

古畑はショックで帰り、結局ノトとオリコは抱き合う
ヨリコとすぐ別れてほしいと頼むオリコ
また岡田茉莉子さんの逆さの顔のアップ



石でつくった芸術作品を人夫に運んでもらうが
思ったより重くて、石の下敷きになるノト
体が動かなくなり、オリコが看病する

医師:脊椎を痛めて、神経麻痺の性的不能になる可能性がある

ノトは医師から聞いて知っている
ノト:今なら君はまだ古畑家に戻れる
オリコ:私は帰りません
オリコのセリフが窓越しで聞こえない



墨をすって、襖に歌を書く
すごい達筆だけど、手のアップだから本人じゃないかも







ユウコが見に来て詠む
オリコ:これを古畑に見せてください
ユウコ:お姉さんがこの家に残したただ1つの記念ね
ものすごい置き土産だな/汗×5000


駅に洋館の男が立っている

母と同じ道を歩いて、トラックに乗った労務者が轢いてオリコが倒れる想像シーン
列車が通りすぎると男は消えている








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