メランコリア

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プレミアムトーク 『魔女の宅急便』 原作者 角野栄子@あさイチ

2018-09-15 13:42:09 | テレビ・動画配信
プレミアムトーク 『魔女の宅急便』原作者 角野栄子@あさイチ



“「魔女の宅急便」などの作品で知られる児童文学作家の角野栄子さん(83歳)。
 これまでに、200近い作品を世に送り出してきました。

 そしてことし、児童文学の分野で世界的に最も権威のあるといわれている
 国際アンデルセン賞・作家賞を受賞することが決まりました。日本人では3人目の快挙です。

 角野さんの物語は、大好きなものに囲まれた暮らしの中から生まれています。
 いちご色の壁、世界各国を巡って手に入れた思い出深い品々・・・。
 まるで童話に出てきそうな自宅のお部屋を拝見、創作の様子も紹介しました。

 気分転換に散歩するのは近くの海辺です。水平線を眺めて、
 その向こうにある世界に思いをはせる時間が楽しみだと語ってくれました。

 そしてオシャレも大好き!ファッションの基本は、「最初にメガネを決めてから洋服を選ぶこと」。
 角野流コーディネートの楽しみ方もご紹介しました。”


<放送で紹介した本>

「魔女の宅急便 (福音館書店)」
「ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて」(ポプラ社)
「トンネルの森1945」(角川書店)
「ライフスタイル本「角野栄子の毎日 いろいろ」『魔女の宅急便』が生まれた魔法のくらし(角川書店)

ミュージカル「魔女の宅急便」公演




予録のまとめ見シリーズ

ジブリ作品の原作って外国の児童文学が基になっているほうが多いイメージだけれども
この方は初めて知った

絵本の世界をそのまま楽しんで生きているようなライフスタイルは憧れる
部屋の中が赤やピンクって、楳図ハウスと張り合えるかも!?w



【内容抜粋メモ】





『魔女の宅急便』のアイデアの基になったのは、娘さんが描いたイラスト





え:
音楽を聴きながら飛ぶ魔女って面白いんじゃないかなと思った
娘が12歳で書いたから、そのぐらいの女の子の魔女の話を書こうかなと思った


日々どのように物語を紡いでいらっしゃるのかご自宅に取材した
神奈川県鎌倉市 この街に暮らして17年になる



「玄関にロボット」





え:これはチェスト 帽子とか手袋とかを入れておく 目がマグネットになっていて動かせるんです


「いちご色の壁は角野さんのテーマカラー」





本棚にはビッシリと自分の書いた作品とともに
魔女に関する本が並ぶ ほんと、図書館みたい!










宝物 思い出を飾る

「魔女コーナー」






え:
旅に行ってちょっと買うものをここに飾る



「ネッシーのお婿さん」



ネス湖に行って「ネッシーのお婿さんを書いたわよ」って一人で報告に行った
その側の売店で買ってきました

これは笛なんです ポルトガルのものです



スノーボールが好きなんですけど、だんだん水が減っていっちゃう












「かいじゅうトゲトゲ」



これは読者の子が作ってくれた
枕を持って旅する怪獣の話
枕を抱えた怪獣を作ってくれた 捨てられませんね


Q:今のVTR見て、どうですか?

え:深川生まれなので、喋り方が本当に下町だなと思います 下町弁


メール:角野さんが絵本作家を目指したきっかけになった本はありますか?

Q:小さい頃は、何になりたかった?

え:
小さい頃は戦争中だったから「スパイ」になりたかった
今みたいなすごいスパイじゃなくて もっと牧歌的なんですけどw


35歳 主婦から児童文学作家に きっかけは、単身でのブラジル旅行







え:
最初から絵本を書くつもりではなかった
ブラジルから帰ってきて「ブラジルのことを書いてみたら?」ってお誘いがあって
いい思い出がたくさんあったので 何回も何回も書き直しました

書いてるうちに「私、書くことが好きだ」と思った
同じことを毎回繰り返してても嫌にならない


きっとこれが好きなんだから、仕事にならなくてもいいから、書くことを一生続けたい
そしたら退屈しないで過ごせるんじゃないかなと思ったのが始まり


「ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて」(ポプラ社)
1959年にブラジルに行き、その当時のブラジルの物語



え:
昭和34年24歳の時に、タイタニックのような船で
当時は飛行機がなかった 船で2ヶ月かかった



「移民」として行った それじゃないと日本から出られなかった時代
向こうにいる知り合いの方に呼んでいただいて行った 技術員だと言って

向こうで仕事を探した 不安はなかった
「なんか外国行ってみたい」と思って
その前に結婚したんですけれども

行けるところは、ブラジルからアルゼンチンぐらいしかなかった
ブラジルは、私が行った時に、ちょうど「遷都」するタイミングだった
何もない荒野に首都を作る そういう国ってちょっと面白いなと思って

Q:実際行ってどうでした?

え:
最初は生活スタイルが全く違いますし、お金も政府は少ししかかえてくれないのであまりない
お肉も、牛が縦割りになって売られているようなところなので、どうやって買っていいかわからない
そういうのでちょっと落ち込みましたね とんでもないところに来ちゃったな

船で夜中に着いて さあどうしようか
バナナを積んだトラックが何台も通って行くんです

あのバナナを食べていれば、この国で生きていけるかもしれない
その当時、日本ではバナナが高かったので バナナがあれば大丈夫だと単純に思いました

着いてからも、ちょっと落ち込んだんですけれども

ポルトガル語もできなかった
英語は少しはできたんですけど、通じる人がいなかった
少しはいると思ったんですけど全くいなかった

でも、素敵な街でした
この本にあるルイジンニョっていう、同じアパートに住んでいる男の子を捕まえて
「お金がないから学校に行けないし、ブラジルの先生になって」って頼んだら
毎日得意になってポルトガル語を教えてくれました

彼のお母さんは、サンバの歌手で、言葉を教えるのが上手い リズムをつけて教えてくれる
そういう言葉の覚え方って素敵だったと今思います


仕事部屋を取材
このデビュー作を書かれてから「書くことが好きでたまらない」と気づいた角野さん
その仕事部屋を取材しました


仕事着は好きな赤





え:
仕事着を着て気分が変わる やる気服ですw

頭の動きと手の動きが一緒になりたい
字を早く書かないと飛んで行っちゃうんです
字をすごく汚く書くことになってしまうので、後で読めなくなったりするw

今取り組んでいるのは、自分の戦争体験を基に紡いだ物語
「トンネルの森1945」(角川書店)の続編です






え:
筆が進まなくなると、いつもするのは絵を描くこと
例えば、学校のシーンを書いていると、校庭でボール投げをしている人がいて
ブルマを履いていて、、、こんなふうに描いて遊んでいると、また書き始めたりできるんですよ

終戦を10歳で迎えた角野さん
当時の記憶を呼び起こしながら、少女の目から見た戦争を描こうとしている

え:
終戦直後はあまりいい洋服を着ていなかった
書けなくなると、絵を描いて誤魔化す
そうするとだんだん またこの世界に戻って、また書いたりするんです


執筆が順調な時は息抜きに散歩をする





え:
ゴールはいつもの海 水平線を眺めることが好き
単純な一本の線なんだけど、ものすごく宝物を隠しているんです
それでワクワクする

船に乗ってると、いつも水平線が見えるでしょ
人って不思議なもので、そこから何かが出てくるとワクワクする

みんなつま先立ちになって、首が伸びる
水平線って、見えない合間に「向こうの世界」っていうのを隠している

線の向こうに、まるで輪転機みたいに
空と海との間から、物語がスーッと出てくるような、そういうワクワク感がある

1ヶ月間、船の旅をしていたんですけれども、退屈をしたことがない

1日として同じ日はない
夕日も、朝焼けも、お月様も本当に美しい
雨の時もありますし、すごく揺れる時もある

イルカが群れをなして飛んでいたり、
水平線の向こうからだんだん近づいてくるものが船だったりする
その近づいてくるものは何かしら?と思うんです

人って、まるで物語を見ているみたい どなたでもそうだと思いますよ


想像力の源は 5歳の時に亡くなったお母さんからの贈り物



え:
悲しいことではあったと思う 5歳だから記憶はあまりないですが
「どこに行っちゃったんだろう」と思いますよね

その向こうの世界っていいものがあると思いたい
「どういう世界なんだろう」といつも考えてたし

同時に、また誰かすぐ死んでしまうかもしれない、という不安感もあって
それを想像しながら鎮めていた 不安な気持ちとか、怯えとか、寂しさとか

「家出物語」みたいなものをいつも何か考えていた

外に出たら、優しいおばさんに拾われて「私、孤児なんです」なんて言いながら
美味しいカステラなんかを食べさせていただいて、みたいなことを想像するんです

そうすると、私もまんざら泣き虫じゃないかなと思って 何回もそんなことを考えてました
物語ってやっぱり、人を元気にする力があると思っています そう思いながら書いています


メール:お話を作る時にどんなことを考えて主人公が出来上がるんですか?

え:
私はまず、どんな人が出てくるか絵を描く
この人はどんな家に住んでるかなと絵を描く
お友だちとか、犬がいるかなとか、いたずら書きをする

そうすると、だんだんその世界に気持ちが集中していって
登場人物に吹き出しをつけて

そうすると、この人で書いてみようかなと思う
こんな町に住んでる人で、女の子で、、、


Q:
『魔女の宅急便』は全6巻あるんですよね?
キキちゃんもお母さんになったりするんですよね?


え:
6巻目では35歳 男の子と女の子の双子を産むんです
女の子は魔女になれるんだけど、男の子はどうしてなれないの?っていうのを書いてみたかった
それで悩む男の子の話
自分でも何か1つ魔法が持てそうだっていうところで終わりなんですけれども

書き出した時には、魔法は1つにしようと思ったんです
魔法で何でも解決したら面白くないと思いません?

1つだったら、それが使えない時に、その人なりの工夫とか、想像して
何とか乗り越えようとするだろうと そのほうが面白くなるかなと思った

ていうのと、どうして女の子だけしか魔女になれないの?っていうのは、ずっと思っていたので
同じ時間に、同じお母さんから生まれた男の子が、どうしてなれないのか

結局は「男の子でも、やっぱり魔法は1つ持ってるのよ」ていう風に書きたいなと思いました
見つけたかどうかはまだ分かりません


メール:角野さんは、魔法が使えたら、やってみたいことはありますか?

え:
もう一度父に会いたいですね
母は記憶がないものですから、父に会いたいなと思います


Q:お父さんが、子どもさんに物語の楽しさを教えてくれたんですか?

え:
母親がいないから可哀相だと思ったのかもしれないけれども
自分の知ってる話を時々してくれる
落語や歌舞伎、講談が好きで、そういう口調が出てくるんです それが面白かった



印象に残っている父の言葉

「見えない世界なんてないと思ったら大間違い」

(『星のおうじさま』みたい

え:
比較的、思春期って生意気になりますよね 親に口答えするわけでしょ そうすると
「見えない世界っていうのは、この世にあるんだから 見える世界ばかりのことを考えてはいけない」
みたいなことを言ったんだと思います
それに口答えをして「お父さんは古臭いのよ」と言いましたw


「悲しみ」にも力がある

え:
「悲しみ」にも力があるなと私は思います
喜びも力になるけれども、悲しみもその人に力を与えてくれると思います


眼鏡は20個ぐらい持っている



え:
レンズは歳とともにかえているけれども、今かけているのも20年ぐらいかけてます
フレームは外国で買ってくる 眼鏡屋さんに行ったりもします


いつもメガネからコーディネートを考える



え:
色はちょっと考えますね
ワンピースは既成のものだと体に合わないので、生地を買って
娘の友だちに縫うのが上手な方がいらして、その方に頼む
だから、同じ形で生地だけを変える



これは、スウェーデンの古いカーテンです
日本でも古いものを売っている店がたまたまあって買いました

アナ:なかなか大人になると花柄生地を買うのは勇気がいるんですけれども

え:私は花が好き 髪の毛が白くなると 色のものが着れるんです 悪いことばかりじゃないんですよ

アナ:視聴者の方からも「グレーヘアが素敵です」と言う言葉が届いております


メール:日課にしていることや、座右の銘などありますか?

え:
座右の銘は、言葉ではないんですけれども、ワクワクしたいなといつも思っています
冒険したいなって 何か起きるかなっていう楽しみは毎日ありますね

外に行ったら、どんなことがあるかとか
明日、あのお店でコーヒーを飲んだら美味しいかなとか
楽しいことを思いながら暮らしています

そんなことばかりではないんですよ
書けなくなったらドーンと落ち込みますし 起伏はありますけど
でも好きなことをしてますから 幸せだと思います


アナ:
スタッフの方から教えていただいたんですけれども

角野さんは好奇心が強い 東京スカイツリーができた時に、「行きたい 行きたい」とおっしゃり
 今行けば、大変な行列ができていて大変だから、しばらく経ったら空くでしょうから
 それから行ってはいかがですか?」と伝えたにも関わらず、
 その直後、一人で行って、行列に並んでいる、そういう方です

え:「見たわよ」って言いたいw

大吉:
うちの母など、ちょっと歳をとると出不精になったりしますけれども
「どこの店も一緒よー!」なんて言いますけれどもw

え:そのお店に素敵な男性がいたりしたらいいじゃないですか


大吉:ちなみにサッカーがお好きなんですよね?

え:
(ルールなど)何も知らないんですけれども
スピード感とか目が離せない ドキドキして、嬉しくて

ペレがちょうど18歳の時にブラジルに行ったんです 全盛期の頃
ルイジンニョ少年も、お金がなくてボールが持てないから
布などを丸めてボールにしたものとか、オレンジを持って足で蹴ったり、当然のごとくやってました

ワールドカップのユニフォームを3つ持ってる
前回のブラジル大会、今回のと、ブラジルのユニフォーム

ネイマールって書いてあるんです
メキシコ選手のサインが書いてある
日本人は本田選手のユニフォームを持ってるの ちょっと自慢w


メール:魔女の魅力って何ですか?

え:
見えない世界を見て、今のこっちの世界と繋げてるんですね、歴史的に

いろんな悪いものがありますでしょう まず「魔女裁判」とか
あれは後から出てきたもので

本来は、魔女っていうのは「お母さん」だと言われているんです
家族を守るために、香りの良い草をお茶にしたり、枕にしたりっていう風なところから始まった

厳しい自然の中で、家族が穏やかに過ごせるように
そうでなくても、新生児死亡率が高い時代ですから 自分の家族を守ろうと

そういうことから、自然と対話する
自然の中に、元気にしてくれる力がある

木は枯れても、春になるとまた芽吹くじゃないですか
そういう力を自分の子どもの中に入れてあげたい
そう思う女の人の気持ちから、魔女の薬草とかそういうものが生まれてきたと言われている

そういう時にお父さんは何をしてたの?っていうことは必ず出てくるんですが
お父さんは狩猟に出かける お父さんも危険がいっぱいですから

食べ物とかお茶とか作れる人は「私の悩みも聞いてくれるかもしれない」とだんだんなっていく
だから魔女は「占い」をしたり「産婆さん」として働いたり


その他、映像に登場した本

「ライフスタイル本「角野栄子の毎日 いろいろ」

『魔女の宅急便』が生まれた魔法のくらし(角川書店)



特選エンタ LUCKY TAPES
鎌倉出身 影響を受けたアーティストは、マイケル・ジャクソンやEarth, Wind & Fireなど(源くんとリンクした



Gravity








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