③2000年
この春は薬局で生ゴムのサポーターを買い、下山時に傷む左膝に巻いて出掛ける事にしました。これは結構、効果がありました。
春の足慣らしに「藻岩山」(531m)に3度通い、夏には「札幌岳」(1294m)、「神居尻山」(947m)、「空沼岳」(1251m)、「岩内岳」(1085m)と登って、標高1000m前後の山ならマイペースで登れる様になり、大分、体力にも自信が持てるようになりました。
でも下山後3~4日は決まってひどい筋肉痛になり、階段の下りが辛い日が続きました。
しかし、不思議と痛みが弱くなると、又、次の日曜日は、晴れたらどこに行こうかと、ガイドブックを開く自分がありました。
④2001年
4年目になると、6月に支笏湖畔の「風不死岳」(1102m)に初めて行き、間近に見る樽前山、遠くの羊蹄山の景観に感動しつつも、帰路の遠さに疲れが増しました。
夏7月30日、初めてツアーに参加して、雨の「大雪山を縦走」(黒岳→旭岳)する経験をしました。
前日、車で2時間走って層雲峡に行き、予約していたホテルに泊まりました。
翌朝は5時半にホテルを出発し手ロープウエーに乗りました。更に上でリフトに乗り換え、黒岳の登山口に着きました。霧雨の降る中、視界も不良で、黒岳山頂では何も見えません。一列になってアップダウンしながら行きました。
途中みぞれ交じりの雪が降り、真夏でも高山の気候の変わりやすさを知りました。雨の中、中岳で立ったままの状態で昼飯を初めて食べました。でも雨に霞むお花畑の素晴らしさに癒され、満足して下山しました。
翌日の昼、ホテルから真っ直ぐ車で斜里に走り、翌日「斜里岳」(1545m)の登山口を確認、その次の日、初めて「斜里岳」の沢登りを体験しましたが、沢でぶよの洗礼を受け、何日か腫れて見られない顔になりました。この事があってから洋品店に行って黒のチュールを30cm買い、頭からすっぽりかぶる虫除けを手作りしました。
秋、母の命日の9月23日に母が背中を押してくれる様に感じながら、初冠雪後の「羊蹄山」(1898m)に登りました。
前日急に思い立ったので、秋の連休日、宿を見つける事ができず、初めて役場の駐車場で車中泊をしました。毛布一枚では寒くてよく眠れませんでしたが、傍のコンビニで朝と昼の食料を調達し、こんな時のコンビニの良さに気づきました。
朝日に輝く「羊蹄山」は初雪で覆われていました。水場が無いので水を3L持ち、7時前に登山を開始しました。
口が渇くとまんじゅうやパンは喉を通らない事が解りました。
「羊蹄山」の頂上に着いてみると、大きな噴火口が一つと小さなのが二つあり、その間に結構な面積の平地もある事が分かり、下から想像していた様子とは大違いでした。
この登山で私は、「羊蹄山」は「一人でもマイペースで登れる山だ」と気を良くしました。
下山後、祝日の中山峠がひどい渋滞で、札幌まで3時間もかかり疲れましたが、自宅近くの回転寿司に飛び込んで空腹を満たしました。
家に帰ってズボンを脱ぐと、後ろが泥だらけで、寿司店ではきっと嫌われたに違いないと反省しました。