霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

「環境適応業」と「茹でカエル」

2022-12-17 18:09:10 | 経営
 何かの研修で「企業とは環境適応業」と教わったことがある。
 時代と共に社会のニーズが変化し、成長産業が斜陽産業となる例は
枚挙にいとまがない。
 環境変化に適応できない企業は生き残ることは出来ない。



 一方、人間が生きるために欠かすことの出来ない食糧を生産する農業は
「命の産業」とも称され、企業ほどは環境変化に敏感である必要はないの
かもしれない。
 しかし、周囲を見渡すと、既に「茹でカエル状態」となりつつあるにも
関わらず、熱湯から脱出しようとしない農家が多いことに愕然とせざるを
得ない。

※茹でカエル
「カエルを熱湯の中に入れるとすぐに飛び跳ねて逃げ出すが、水から徐々に
 温度を上げていくと水温の上昇を気づかず茹でられ死んでしまう」という
 寓話

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市役所

2022-12-13 20:43:33 | 経営
 市役所に行く機会は意外に多く、その大半は農政課で、いわゆる日本型直接
支払制度と言われている中山間直接支払、多面的機能支払、環境保全型支払
報告関係が多い。
 煩わしい仕事だが、経営基盤を支える貴重な収入源の一つとなっているので
疎かには出来ない。


 
 一方、農閑期は農地の賃貸や取得がらみの所用が多い。
 農地の異動は賃貸も含め農業委員会の許可が必要となる。

 税務課で公図を取得してから、同じフロアにある法務局の出先で一筆600円也
「登記事項証明書」で地積や所有者等を確認している。
 就農当初、親戚筋の農地なので登記を確認しないまま買い取り、代金を支払っ
後に「共有地」であることが判明し、紛糾した苦い思い出がある。
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農地の取得

2022-12-10 20:49:11 | 経営
 厳しさの一途を辿る経営環境や後継者難で、今や農地の取引価格は暴落状態
近い。
 賃貸でも以前は1反当たり米一俵だったが、今は「資産税価格+α」が相場の
ようだ。
 そして、この価格の低下傾向は今後とも拍車がかかる見込みとなっている。


 従って、農地を離すなら「今の内」、農地を取得するなら「慌てるな」と
ことになる。
 しかし、そのような客観情勢を踏まえても、現時点で農地を取得するに際し
「売買か賃貸か」の判断を下すのは極めて悩ましい。
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趣味ではなく「イタズラ」

2022-11-11 20:27:44 | 経営
 肥料、燃料、機械の価格が年々高騰する中、米価の長期低落傾向は今後も
続く見込み。
 転作を奨励するために交付されている補助金も4年後には全廃されることから、
国内の食糧自給率が危機的に低いにも関わらず、日本の農業者人口は、ここ数年
で急激に低下することが予想されている。
 そんな環境下、何とか農業の維持継続を図るべく毎年機械化や耕地整備に少な
くない金額を投じている。


 夕方、二人で市野々の電気柵の撤去作業後、叔母宅で缶ビールと芋の子汁を
ご馳走になりながら、そんな厳しい経営環境について従弟と話をしていた。
 そして、私が、当面の採算を度外視した取り組みを「趣味みたいなもの」と
自虐的に話したら、即座に「それは趣味ではなく単なるイタズラ」と断定さ
しまった。
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来年は「連作にも挑戦」

2022-10-26 21:08:15 | 経営
 別に結婚記念日を意識した訳ではなかったが、たまたま堆肥散布前に来年
の作付計画を決める必要があったので、その時間を確保するため休養を兼ね
「大盛館栖峰」(西和賀)に一泊することにした。  

 作付計画は連作を避け作物の適性等を勘案しながら面積を決めて行くので
決して簡単な作業ではない。
 しかし、協議の結果、「連作回避」を最優先して来た従来のやり方を改め、
炭カルや堆肥を重点的に施用することによって「連作にも挑戦」してみること
になった。
 それによって重点商品の作付面積を大幅に増やすことが可能となった。





 結婚53年目突入の初日は快晴の朝の紅葉の中で迎えた。
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