霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

トラクタを新規調達 

2022-10-22 18:42:39 | 経営
 トラクタは主に田畑の耕起用として利用しているが、それ以外にも堆肥や肥料の
散布、畦塗り、トレーラーの牽引等々活用の場は広い。
   最近では「草刈り」に中心的役割を果たすようになって来た。
  そのような状況を勘案し、予定には無かったが33馬力のトラクタを新たに調達
することにした。
  雑草対策は農作業の半分以上を占め大きな負担となっていることから、1台は
草刈り専用機とすることによって効率化、省力化を図る狙いがある。



 高価な買い物で赤字経営の元凶となる可能性もあるが、妻と協議のうえで
「即断、即決」となった。
 いつものように、当面の収支よりも「維持継続」を優先した決断であること
は言うまでもない。
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インボイス制度

2022-10-12 21:18:36 | 経営
  来年の10月からインボイス制度が導入されるということを産直からの
連絡で知った。
 全く関心を持っていなかったが、消費税の免税事業者にも大きく影響する
制度変更であることに驚き、国税庁等のHPで具体的に確認しようとしたが、
複雑過ぎて良く理解出来なかった。
 未だ、細部まで整理されていないのかもしれないので、国税庁に直接電話で
確認するしかなさそうだ。


国税庁のHPより

インボイス制度の概要について、次のとおりとなります。
・適格請求書(インボイス)とは、
 売手が買手に対して、正確な適用税率や消費税額等を伝えるものです。
  具体的には、現行の「区分記載請求書」に「登録番号」、「適用税率」及び 
「消費税額等」の記載が追加された書類やデータをいいます。
  • インボイス制度とは、
     <売手側> 売手である登録事業者は、買手である取引相手(課税事業者)から求められたときは、インボイスを交付しなければなりません(また、交付したインボイスの写しを保存しておく必要があります)。
 <買手側> 買手は仕入税額控除の適用を受けるために、原則として、取引
  相手(売手)である登録事業者から交付を受けたインボイス(※)の保存
  等が必要となります。

税理士法人成和のHPより

【農業税務教室】 インボイス制度の導入と農産物直売所(委託販売)
 農産物直売所は、委託販売方式にて運営されている例が多く見られます。令和5年10月1日から導入されるインボイス制度の原則からすれば、委託販売の場合、委託者(農業者)が購入者にインボイスの交付を行う必要が生じます。しかし、それは困難であることから、インボイス制度においては、販売を受託する媒介者(直売所)が、委託者(農業者)に代わってインボイスを発行することを可能とする特例(以下、「媒介者交付特例」とします。)が用意されています。直売所の場合、購入者の商品は複数の農業者の農産物が混在していることが通例です。媒介者交付特例においては、そのように複数の委託者の商品を纏めて販売した場合であっても、一括して一枚のインボイスによって交付することが認められています(※)。しかし、販売した商品の中に、免税事業者である委託者(農業者)の商品が存在する場合には、媒介者交付特例の適用が、委託者と媒介者の双方がインボイスの発行事業者であることが要件とされていることから、インボイスの交付はできません。そのような場合には、媒介者(直売所)が受託者(農業者)ごとに取引を計算し記載を行った上で、課税事業者の氏名及び登録番号を記載したインボイスを発行するといった、代理交付により対応することが可能です(※)。しかし、この対応には大規模なシステム改修が必要と考えられ、現実的ではないとも考えられます。
 実務的には、直売所の購入者の中で、インボイスを必要とする顧客は限定的と考えられるとこから、インボイスを必要とする顧客に限定して、レジシステムとは別途インボイスを発行するためのシステムを構築する、もしくは、直売所の取引を委託販売方式から消化仕入方式(顧客の購入時点で、直売所が農業者から農産物を買い取るといった形式)へと契約関係の見直し、直売所がインボイスを発行するなど、対応方法についての検討が必要といえます。
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Easy come, easy go

2022-09-19 05:20:49 | 経営
    就農当初、真冬に雪が解けた南斜面の土手でバッケ(フキノトウ)を採っ
て産直に出品したら珍しさもあって評判となり、冬場の貴重な収入源となっ
たことがあった。
 しかし、その事例を「新戦館おおまち」の社長が生産者の集まりの場で
紹介したところ翌年から出品者が増え出し、たちまちの内に供給過多となり
値崩れし、早々に撤退するに至ったことがあった。

 (野菊)

 軽トラやトラクタを運転しながら聞いているスピードラーニングで
「easy come, easy go」(得やすいものは失いやすい)という言葉を知り、
当時のことを思い出している。 
 その経験を踏まえ、今は「差別化出来るもの」或い「簡単にマネされない
もの」に絞るようにしている。
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反骨の農民作家山下惣一さん逝く

2022-07-17 07:10:32 | 経営
 佐賀県在住の農民作家山下惣一さんの著書「野に誌す」を知ったのは朝日
ジャーナルの紹介記事でだった。
   当時、農業とは無縁の世界で暮らしていたが、「異色の農民作家」の存在を
知り心酔してしまった。
  私は「もう一度読んでみたい本」には日付を記載しているが「野に誌す」
の本の末尾には1973.11.27とあった。

 就農後は農業新聞のコラムや最近の著書で山下さんの近況等を知る機会が
あったが、高齢になっても「尖って生きている」ことが嬉しかった。
 その中で、ミカンの大暴落で「苦労して開墾したミカン山が荒れ放題となり
元の山に戻ってしまった」ことを知り「国の方針に安易に従ってはならない」
と肝に銘ずると共に、拡大途上にある我が家の耕地を「山に戻してはならな
い」と決意を新たにしたのだった。



 そんな山下さんの逝去を知ったのは朝日新聞「天声人語」(2022.7.15)で
だったので、その全文を紹介したい。

 農作業を終え、家族が寝静まった後、太宰治やドストエフスキーを読み、
村に思いをめぐらせる。きのう葬儀が営まれた農民作家山下惣一さんはそんな
時間を愛した。
 「普通の言葉であれだけ深いことを語る百姓はいませんでした」。山下さん
と半世紀にわたって農を論じ合ってきた「農と自然の研究所」代表、宇根豊さ
ん(72)は話す。
 山下さんは佐賀県唐津市出身。中学卒業後、父に反発し、2回も家出を試み
る。それでも農家を継ぎ、村の近代化を夢見た。減反政策に応じ、ミカン栽培
に乗り出すが、生産過剰で暴落する。「国の政策を信じた自分が愚かだった。
百姓失格」と記した。
 「農の問題は近代化では解決しない、近代化されないものだけが未来に残る
と山下さんは気づいた」。そう宇根さんは話す。日本農業の成長産業化が叫ば
れる昨今だが、「日本農業などというものはない」というのが山下さんの持論
だった。あるのは目の前の田畑、山、家族、村。そこには近代化や市場経済と
本質的になじまない価値がある、と。
 直木賞候補とされた小説『減反神社』は政策に翻弄(ほんろう)される農家
を描く。「あちこちの村に一筋縄ではいかない、したたかで理屈っぽい百姓を
繁殖させるのが僕の夢」(『北の農民 南の農民』)とも記した。
 取材した場所は福岡県糸島市にある宇根さんの田んぼのあぜ。青々とした水
田をトンボが舞い、道端ではカナヘビがじっと動かない。「田んぼの思想家」
をめぐる思い出話は、尽きなかった。
コメント (4)
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仕事自体の見直しも必要だが・・・

2022-07-13 21:43:33 | 経営
    農業では経営の効率化が叫ばれて久しいが、旧態依然の仕事の仕方のまま
規模拡大や機械化をしても、いずれ壁に突き当たるに違いない。
 仕事の仕方そのものを大胆に見直すことが必要かと思われるが、現時点では
問題意識の段階に留まっている。

 そんなことを考えながら吉ケ沢で大きく伸びた雑草(殆どがバカ)をトラクタ
牽引式の草刈機で刈り続けた。

(タップリと雨を吸ったドクダミの花とミョウガ)

 久し振りにまとまった雨になった。
 これで田畑の水不足は解消されたので、あとは「降らないで欲しい」が
本音だが天の神様からは「勝手すぎる」と叱られるかもしれない。 
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