霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
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「わが師の恩」 その二

2007-06-07 19:10:45 | 思い出
先生は、数学が専門だった。
話しの節々に「オイ、オイ」が入るので、ニックネームは「オイ、オイ」。
三年の時は、本当に薄く価格も僅か90円の問題集を「これだけマスターすれば十分」と言って配布した。その問題集は卒業後も大いに役立った。
黒板に「He has something」と書き、「彼はひとかどの人物である」と意訳された。教え子に「ひとかどの人物」になって欲しいとの願いを込めたのだと思うが、その願いがどの程度叶ったかは分からない。
「かど」だけはしっかりと身に付け、周囲と揉め事ばかり起こしている教え子が少なくとも一名居ることだけは確か。

先生には「物事を本質的に捉えることの大切さを教わった」とはオバサンの弁。

これまで5~10年間隔ぐらいで何回かクラス会を開催して来た。
しかし、数年前に開催の打診をしたところ「もう歳なので参加は遠慮したい」とのことだった。
先生への「恩返し」はこれで終わったものと思い、それ以後クラス会を開催するつもりはなかった。
ところが、たまたま4月にクラスメイト数名で先生のご自宅を訪問する機会があった。
大病を患い、二度の大手術を終えたばかりということだったが、83歳とは思えない明晰な頭脳と毒舌は健在だった。
その時も「クラス会の参加は無理なので、副担任のK先生を囲んでやってくれ」と話しておられた。

その後クラスメイトの数人から「開催」を希望する声を聞いている内に、自然にその気になった。
先生には「ご自宅まで車で送迎するので、短時間でよいから顔を出して欲しい」とお願いし了解を頂いた。 
10年前に購入し、ガソリン代高騰で持て余し気味となっている愛車のクラウンが送迎車として役に立ちそうだ。
勿論、送迎役は優等生だったHさんにお願いし運転手にはオバサンを指名するぐらいの配慮が無いと恩師に「名幹事」とは言って貰えないだろう。

当初、クラス会の案内状は「オイオイを聞く会」として格調高い文章で作成したのだったが、往復ハガキを印刷する際に上手く行かず、諦めて標準パターンの文面を使って発送した。
申し込み締め切りは今月末。
何人のクラスメイトが「参加」に丸印を付けて返信して来るか楽しみだ。
今回は多そうな気がするのだが…。



収穫の始まったスナックエンドウだが最近の曇天続きで成長が遅くなった。
コメント (2)
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