霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
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放射能汚染問題

2012-06-09 20:18:07 | 山菜
今年の山菜シーズン前に「新鮮館おおまち」では放射能汚染対策として二つの要件を出荷者に課した。
1.自宅周辺等の「特定の地域」で収穫した山菜であること。
2.その特定地域の山菜を検査し、基準以下であることを証する書面を添付すること。

「消費者の食の安全確保」と「生産者の経済的損失の回避」という二つの命題をクリアするためには
現時点ではこれが「最善の着地点」という気がして、我が家でもタラノメとワラビについて検査結果を
提出して出荷を始めていた。

しかし、岩手県では「同一市町村で一件でも基準を上回る検体が出た場合はすべて販売自粛」との
方針で、タラノメについては販売開始して間もなく出荷出来なくなった。


(雨に濡れる小麦畑。今月末までに真っ黄色になって収穫期を迎える)

先月末に開催された厳美の「道の駅」の通常総会に出席していた県の出先機関の課長が「来年は
(合併後の)新一関市という大きい括りではなく、旧市町村単位という括りにする方向で検討している」
との発言があった。

少しでも範囲を狭めて販売自粛の被害を少なくしたいとの配慮は感じられたものの、たとえ旧市内に
限定したとしても五十歩百歩で結果的には「あまり変わらない」という気がする。

「これでは来年も山菜の販売は無理」とガッカリしてしまった。
コメント
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