だまされる罪

午後の一服の時間にＴＶをつけた。
ある民放で伊丹万作の言葉を引用しながら参院選の結果を報道していた。
（伊丹万作～戦前の映画監督で伊丹十三の父親）

「だますものだけでは戦争は起らない。だますものとだまされるものとがそろわなければ戦争は
起らないということになると、戦争の責任もまた（たとえ軽重の差はあるにしても）当然両方に
あるものと考えるほかはないのである。」


（梅雨の中休みとなる好天の下、雑草の海に埋もれていたトウモロコシを管理機で救出）

「政府与党の圧勝」とか「改憲勢力３分の２を確保」とか耳を覆いたくなる選挙結果報道の中で
唯一光明を見出したのは鹿児島知事選の結果だった。
川内原発再稼働に同意した伊藤知事の四選を阻止し当選した元テレビ朝日コメンテーター三反園訓氏の
コメントが朝日の朝刊に掲載されていた。

「私は原発のない社会をつくろうと一貫して訴えている。原発を一旦停して再検査し、活断層の調査を
すべきだ。」

保守色の強い土地柄にもかかわらず「原発のまやかし」に警告を発した鹿児島県民の皆さんにに敬意を
表したい。
我々は戦争にも原発にも二度とだまされてはならない。