未知との遭遇 民事訴訟体験記 その十三 直談判

「返す」と方針が決まってからは直ぐに動き出した。
相手方弁護士から「当事者同士の直接交渉」を禁じられていたが、無視して直談判に赴いた。
勿論、交渉相手は「お飾り原告」ではなく「虚偽告訴の仕掛人で露骨な偽証をした人物」であったことは
言うまでもない。



文字通り「背信的悪意者」の典型例のような人物だが、事情を知らない弁護士や裁判官を騙すことは出来ても
当事者同士の交渉で「嘘」は通用しない。

相手方も「裁判で勝訴することは難しい」と予測していたらしく「返す前提での交渉」は意外にアッサリ結着
した。

「和解案」を詰める段階で一悶着あったものの、結果的に相手側が「虚偽告訴を陳謝し訴訟を取り下げると共に
慰謝料と解決金を支払う」ことを条件に不動産を返却することになった。

裁判という「未知の世界」に挑戦し、相手方の虚偽主張に苦しめられ「授業料を払う覚悟」をした時期もあったが、
結果的に慰謝料等を受け取って結着を図れたのは幸いだった。
「正義を貫く」ため睡眠時間を削って書面作成等に励んだので神様が「ご褒美」をくれたものと受け止めている。