日馬富士の「引退受理」や白鵬の繰り返される問題発言、問題行動に対し「注意処分のみ」という
相撲協会の甘い対応振りや一部世論の「日馬富士同情論」に疑問を感じていたら、今朝の毎日新聞に
「我が意を得たり」と思える記事が掲載されていた。
毎日新聞(12月2日)
相撲協会 変わらぬ「体質」
ガバナンス欠如 所管の内閣府注視
元横綱・日馬富士(33)=11月29日に引退=が貴ノ岩関(27)=貴乃花部屋=に暴行した問題で、
日本相撲協会のガバナンス(統治)の欠如が浮き彫りになっている。1日には公益財団法人を所管する梶山
弘志・内閣府特命担当相が閣議後の記者会見で「協会のガバナンスを注視している」と発言した。先月30日
には中間報告を公表したものの、混乱は収まっておらず、協会の対応が迫られている。
日本相撲協会は2014年に公益財団法人に認定されて以来、公益事業として本場所興行の入場料収入などが
非課税となる優遇措置を受けている。角界は07年の時津風部屋での弟子の暴行死事件、11年には八百長事件
など不祥事が相次いでいた。財団法人から移行する際はガバナンス能力が認定条件となり、相撲部屋内の暴行事件
をふまえた通報窓口の設置などで改革をアピールしていたが、再び暴行問題が起きた。
さらに、師匠の貴乃花親方(元横綱)が貴ノ岩関への聴取を拒否するなど協会内の足並みは乱れている。現場に
いた横綱・白鵬関(32)=宮城野部屋=は「貴乃花親方は巡業に来てほしくない」と発言するなど、立場を超えた
言動が協会の統治不足を露呈している。
早稲田大の友添秀則教授(スポーツ倫理学)は背景について、八角理事長(元横綱・北勝海)らで構成する組織
体制を指摘。「相撲界は社会の規範や倫理とずれている。相撲界だけで運営をしている限り、また暴力は再発する。
あの世界で完結することは公益財団法人になった以上は許されない」と話す。
内閣府の公益認定等委員会は13年に暴力問題などが相次いで発覚した全日本柔道連盟に勧告をするなど改善を
促すことがあった。現在、委員会は日本相撲協会の結論を待つ構えだが、再発防止に向けた本気度をどれだけ示す
かが問われている。
【松本晃、小林悠太】
日の出前の一仕事で、前夜の雪がうっすらと積った畑を耕起した。
寒い早朝の外仕事は耐えられなくなったが、トラクターは暖房完備なので助かっている。