当地は伊達藩に属していたので、方言も仙台弁と似通っている。
「ほっかぶり」は仙台弁で、手拭いを頭から被ってあごの下で結ぶ状態を指す。
ここ数日、晴天ながら強い風が吹き荒れ、麦わら帽子は勿論のこと他の帽子も
ヒモで結んでいても引き剝がされてしまう状態が続いた。
だからと言って、無帽だと顔や頭が直射日光に晒されるので、昔風に手拭いを使い
「ほっかぶり」を決め込んだ。
そして、「ほっかぶり」はどんなに強風が吹いてもびくともせず、しかも、帽子の機能も
キチンと果たす優れものであることに気が付いた。
子供の頃、田畑で仕事をしている大人達は男女を問わず皆「ほっかぶり」だった。
先人たちの知恵を蔑ろにしてはならず敬意を表する意味からも、強風下では「ほっかぶり」
の世話になろうと思っている。