霜後桃源記  

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ほっかぶり

2021-05-09 21:22:52 | 果物

  当地は伊達藩に属していたので、方言も仙台弁と似通っている。

 「ほっかぶり」は仙台弁で、手拭いを頭から被ってあごの下で結ぶ状態を指す。

 ここ数日、晴天ながら強い風が吹き荒れ、麦わら帽子は勿論のこと他の帽子も

ヒモで結んでいても引き剝がされてしまう状態が続いた。

 だからと言って、無帽だと顔や頭が直射日光に晒されるので、昔風に手拭いを使い

「ほっかぶり」を決め込んだ。

 そして、「ほっかぶり」はどんなに強風が吹いてもびくともせず、しかも、帽子の機能も

キチンと果たす優れものであることに気が付いた。

 子供の頃、田畑で仕事をしている大人達は男女を問わず皆「ほっかぶり」だった。

 先人たちの知恵を蔑ろにしてはならず敬意を表する意味からも、強風下では「ほっかぶり」

の世話になろうと思っている。

 

コメント (4)
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