小学校時代に家族で撮った写真は多かったが級友との写真は無いものと
思っていた。
そんなこともあって同級会の案内状に「懐かしい写真等があれば持参願い
ます」と呼び掛けたのだった。
しかし、念のためアルバムをめくってみたら、たった一枚だけ級友と撮っ
た写真が残っていた。
この内の三人は既に彼の地に旅立ってしまっている。
そして、後ろに立っているのは5年生の担任だった先生で、授業で何を
教わったか全く記憶に無いが、油絵が趣味で、いつも教室の後ろに畳一畳を
超える大きなキャンバスを置き、教室から見える里山の景色を描いていた。
それにも増して印象に残っているのは野球の監督として𠮟咤激励を受けた
言葉だった。
バッターボックスに入った時は「クサイ球引っかけてけ」、一方怠慢な
プレーをすると「ケツでバットか」が定番だった。
試合でも練習中でも水を飲むことが禁じられていた「古き良き時代?」の
懐かしい思い出となっている。