いつもの日曜なら朝食時間帯にTBSのサンデーモーニングを観ているが、
今朝はたまたまフジの報道 THE PRIMEを観てしまった。
小野寺五典元防衛大臣が「防衛力を増強すべし」と熱弁を振るうのを聞い
ている内に気色が悪くなりTVを切った。
ロシアや北朝鮮の横暴をチャンスとばかりに自民党は武力を増強して対処
しようとしているが、それが課題解決のための「最善の道」なのだろうか。
それはウクライナに侵攻したプーチン同様の「時代錯誤」としか思えない。
ちなみに、朝日新聞は「反撃能力提言 危うい体質変わらず」、毎日新聞
は「自民の『反撃能力』案 専守防衛と整合するのか」と題し、共に23日の
社説で批判している。
夜になってネットでニュースを検索していたら、今朝観ることの無かった
サンモニでの青木理氏の発言が掲載されていたので、その全文を紹介したい。
ジャーナリストの青木理氏が24日、TBS系「サンデーモーニング」に
出演し、自民党政権に対して「そんなに戦争がしたいんですか」と疑問を投
げかけた。
自民党の安全保障調査会が「敵基地攻撃能力」という名称を「反撃能力」
に変更し、「反撃能力」の対象に司令部など「指揮統制機能等」を追加する
提言案を出した。
青木氏は「武器輸出三原則」を「防衛装備移転」に、「共謀罪」を「テロ
等準備罪」にしたことなどを例に「言葉を置き換えて、本質をそらしてごま
かしていこうっていう発想」と指摘。続けて「中枢を攻撃するなんていった
ら、単なる先制攻撃」とし、「専守防衛という日本の戦後の防衛体制、安全
保障体制を根本から変えるっていうことになる。それでいいのか」と言葉に
力を込めた。
さらに、安全保障は「周辺国と関係を良好に保つ、維持する努力をする
必要がある」と前提し「この何年かの日本を見てると、中国や北朝鮮はもち
ろん、韓国とまでいがみ合っていて、まったくそれを改善しようっていう
努力が見られなくて」と指摘。一方で防衛力については「目の色を変えて前
のめり」とし、「そんなに戦争をしたいんですかっていう風に問いただした
くなる」とあきれるように語った。