G.A.Magee の Hegel and the Hermetic Tradition の調子が変わった。
Mageeのほうは面白いと書いたが第一部第三章から渋滞しだした。まったく調子がかわったんだね。
ちなみにこの本の章立てを紹介すると第一部が「魔術師の徒弟時代」というのだ。ヘーゲルが精神現象学を出すまでを書いている。第一章と第二章は錬金術やドイツ神秘思想とヘーゲルの表現(思想)の類似点を述べている。両分野からの引用も豊富かつ適切であり叙述はすっきりとしている。
第三章のタイトルは理性の神話学というのだ。おそらくヘーゲルの若書きだろうと言われているThe Earliest System-Program of German Idealism
の考察という体裁を取っている。あまり聞いたことのない論文だが、一説にはシェリングあるいはヘルダーリンの文章ではないかという説もあるそうだ。
それはいいのだが、この神話学の神話がどの神話をさしているのかマギーは全然ふれていないから、読んでいて不得要領なのである。また、現代研究者と思われる、名前も聞いたことの無いような人たちの論文からの孫引きが多くて、文章が整理されていないせいか、著しく読みにくい。(勿論イポリットなどの知名の人もいるが、大部分はマイナーな研究者と思われる)。
こういう孫引きが大量に本文に混入すると文章が整合性を欠き迫力が無くなり、説得力が弱くなり、そして著しく読みにくくなる。
神話というのはギリシャの神話なのか、キリスト教の神話なのか、ユダヤ教の神話なのか、マニ教とかゾロアスター教の神話なのか、いわゆるグノーシスの神話なのか(もっとも19世紀初頭にはグノーシス神話は知られていなかったと思うが)
ちなみにマギーの第二部のタイトルは「大作業」(Magnum Opus)である。この大作業というのは重要な錬金術用語である。そして第二部は四章に別れ処女作の精神現象学から始まって各著書への神秘思想の影響を記述したものらしい。
どれ、もう少し辛抱して読んでみるか。
Mageeのほうは面白いと書いたが第一部第三章から渋滞しだした。まったく調子がかわったんだね。
ちなみにこの本の章立てを紹介すると第一部が「魔術師の徒弟時代」というのだ。ヘーゲルが精神現象学を出すまでを書いている。第一章と第二章は錬金術やドイツ神秘思想とヘーゲルの表現(思想)の類似点を述べている。両分野からの引用も豊富かつ適切であり叙述はすっきりとしている。
第三章のタイトルは理性の神話学というのだ。おそらくヘーゲルの若書きだろうと言われているThe Earliest System-Program of German Idealism
の考察という体裁を取っている。あまり聞いたことのない論文だが、一説にはシェリングあるいはヘルダーリンの文章ではないかという説もあるそうだ。
それはいいのだが、この神話学の神話がどの神話をさしているのかマギーは全然ふれていないから、読んでいて不得要領なのである。また、現代研究者と思われる、名前も聞いたことの無いような人たちの論文からの孫引きが多くて、文章が整理されていないせいか、著しく読みにくい。(勿論イポリットなどの知名の人もいるが、大部分はマイナーな研究者と思われる)。
こういう孫引きが大量に本文に混入すると文章が整合性を欠き迫力が無くなり、説得力が弱くなり、そして著しく読みにくくなる。
神話というのはギリシャの神話なのか、キリスト教の神話なのか、ユダヤ教の神話なのか、マニ教とかゾロアスター教の神話なのか、いわゆるグノーシスの神話なのか(もっとも19世紀初頭にはグノーシス神話は知られていなかったと思うが)
ちなみにマギーの第二部のタイトルは「大作業」(Magnum Opus)である。この大作業というのは重要な錬金術用語である。そして第二部は四章に別れ処女作の精神現象学から始まって各著書への神秘思想の影響を記述したものらしい。
どれ、もう少し辛抱して読んでみるか。