哲学界には世紀を跨いで影響を持っている三人の天一坊がいます。いわく、マルクス、フロイト、ウィットゲンシュタインであります。これら三人はいまだに世間(哲学界)を騒がしております。
マルクスとフロイトは特にフランス哲学界に浸透しております。フロイトは勿論心理学者ですが、どういうわけかこれを哲学的にいじくりまわす傾向がある。フロイト本人はそのつもりがなかったのでしょうが。
天一坊というのは徳川時代、将軍家のご落胤であると称して忽然と姿を現した男で坊主たちの参謀をつれていました。結局大岡越前に裁かれて「世間を騒がせし段重々不届き千万、よってお仕置き申し付けられ」てしまったのでした。
フロイトはソフォクレスの偉大なギリシャ悲劇、オイデプス(エディプス)王を児童ポルノに曲解しました。ウィットゲンシュタインは工学士的な精緻さで哲学界を翻弄しました。
マルクスですが、ヘーゲルの弁証法をひっくり返した(だけ)と誇らしげに自慢していますが、これがどうもインチキ臭い。逆さにするもなにも、全然関係が無いように見えます。