十二月十五日発行の「水底の女」でチャンドラーの全長編翻訳達成。
今日は七日だっけ。いずれにせよ、達成したわけだ。残っていたのはこれだけだったが、なかなか出てこなかったので心配していたが約束通りに完訳した。例によってあとがきしか読んでいないところでのアップであるが、「楽しんで訳した」とあるので安心した。出来栄えが楽しみだ。律儀に約束を守ろうとして苦しんでいるのかなと心配していたがよかった。
前に全訳するとすればという前提で翻訳の順序を予測したことがあった。大体当たったが、ひとつ外れた。「大いなる眠り」は二番目(一番目)と予測したが大分遅れた。なにか版権をとるうえで問題があったのかもしれない。この「水底の女」(旧湖中の女)は最後になるだろうと予測した。村上氏の訳も同じ順番になった。あとがきでは別に翻訳の順番で最後にした理由は書いていないが。
出版社に対する仁義もあるから翻訳者が原作のことを悪く言うわけはないが、このあとがきはこれまでのものと比べてあまり入れ込むところがなく、あっさりと短いものとなっている。そんなようなわけで、翻訳でどれだけ化粧のりがよくなったかが読みどころである。