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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



国際親善試合
南アフリカ 0対0 日本
2009/11/14 テレビ東京

11月開催のキリンチャレンジサッカーは、アディダス社による日本代表の新しいユニフォームのお披露目試合でもある。来年のW杯で着ることになる新ユニフォームは、東京・国立競技場の隣にある絵画館前で発表された後、南アフリカでのデビューとなった。

対戦相手の南アフリカもアディダス社がサプライしているだけあって、スタジアムのバックスタンドには大きな新ユニフォームのレプリカが飾られた。国立競技場ならば大型スクリーンの下に掲げられテレビには映りにくいが、この試合ではバッチリ映っていた。さらに、両チームの先導としてあるはずの国旗がなく、日本と南アフリカのユニフォームのレプリカが入場。両国国家は、このレプリカユニフォームに向かってのセレモニーとなった。日本国内で、キリンチャンレンジサッカーとして行われたならば考えられないのではないか。テレビ中継が、テレビ東京の録画中継(関東地方の地上波)だったことを割り引いても、日本のアディダス社としては十分なPR効果があった。

試合の方は、日本、南アフリカとも、90分の間、ほとんど決定機を作ることができない退屈な試合だった。W杯に出場するといっても、グループリーグ突破が現実的な目標となるレベルのチーム同士が真剣に向き合うと、守備力が勝ちすぎて、膠着した内容になってしまう。この膠着状態をブレイクスルーできる何かがあると、岡田監督が掲げるベスト4という目標もあながち「夢」ではなくなると思うのだが……。

日本の先発として、期待していた本田、大久保は見せ場なし。本大会へ向けても期待薄という感じである。できれば、日本での試合で活躍した森本が、本物かどうかを見てみたかった。チームとしては、ボールを奪った後の動き出しを早くし、確実にシュートまでつなげることができるようにならないと、すなわちカウンター攻撃に磨きをかけて少ないチャンスをものにできるようにならないと、格上との戦いが待っている本大会で勝ち上がることは難しいだろう。



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