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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



<スポーツ雑感+ 2024/2/1>
昨日、東京地裁104号法廷で、「五輪汚職疑惑」高橋治之被告の弁護側冒頭陳述を傍聴した。一般傍聴券78枚は無抽選で配付。
弁護側の論旨は、対になる贈賄側でいくつか有罪判決が出ていることとは切り離すべきとしたうえで、高橋被告には「職務権限」もなく、森喜朗元会長から任されたという証拠もない。国内外に強力な人脈を持つ日本のスポーツマーケティングの第一人者であり、電通の有力OBとして、すなわち民間コンサルタントとして対価を得たのだから、賄賂性はないと無罪を主張した。「みなし公務員」については、認識の甘さを認めつつ、組織委からも説明書類1枚が送られただけだったと、その対応を批判した。目新しい論点はなく、約1時間40分の陳述の間、聞く側の検察の下っ端が居眠りをする光景も見られた。
ただ、最後に、弁護側が、今後の弁護(防御)戦略に影響するので、聞いておきたいこととして、検察、裁判所に対し、「森喜朗元会長が高橋被告にスポンサー集めなどを任せたとするのならば、森元会長を証人尋問、答えていただくのが『ベストエビデンス』ではないか。証人として呼ぶつもりはないのか」と、せまったときは、法廷内の空気がちょっと変わった。
弁護側冒頭陳述は、内容の割に長く、くどい感じがしたが、今後の裁判の攻防は面白くなりそうだ。次回は2月22日。



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