弓道協会の〇中さんの娘さんが出るということで、チケットを購入する機会が出来た。5月31日は、旦那が入院中のときから目標にしていた。
なんとか演奏会までに退院出来ればと思いつつ、状況がみえなかった。しかし、5月初めに退院し、目標は明るい方向へ。弓を引くのは難しいが、演奏会なら何とか行けるのではと言っている間に、当日を迎えた。
小松公会堂に着いたものの、車を止める所がなくて、旦那だけ先に降りてもらって、車を止めに行って暑い中、小走りに入口へ行くと、すでに旦那は杖をついて、階段を登り切り、私の顔を見つけると、登ったぞという顔でにんまりしていた。
〇中さんが受付で待っていてくれた。「来られないかと思いましたよ」と、言われ時計を見てびっくり。14時開演というのに、もう5分もない。招待券ということで、場所を案内してもらい前のよい場所に座る。
プログラムには、ひとりひとりの手作りでカードと花の種が入っていた。〇中さんの娘さんはどこだろう。このカードの子はどこだろう。プログラムを見る間もなく演奏は始まった。総勢94名の部員による演奏は圧巻である。パワフル。管弦楽と違って、吹奏楽は元気が出る気がする。プログラムは部員の演奏の後、OB,OGによる演奏が始まる。一体、どのようにして練習時間を作るのだろう。また、部員たちは5月連休も、練習で明け暮れていたとの〇中さんの弁。
STEGEⅡでは、フラワーショップ明峰という主題で、ミュージカルのような構成が見せ所満載。花屋の店員さんは、旦那に花の種カードをくれた菜々さんだ。今生まれた「菜々子」と同じ菜々で、ついつい応援してしまう。
歌あり、踊りあり、目隠しで楽器をならしたり、暗闇で太鼓をならしたりと、次々に舞台はサプライズばかり。
最後の「家族写真」に至っては、旦那も私も涙を流していた。部員たちであろう幼いころの写真が、次々とスクリーンに出てくると、自分の家族や生まれた子供の成長や、ここで一生懸命演奏している若き子らがだぶってしまうのだ。
なんと素晴らしい2時間半が、あっという間に過ぎて「元気をもらえた」と旦那が言うのでよかった。外へ出ると、次の開演は18時なのにすでに長蛇の列だった。駐車場まで車を取りに行き、旦那を拾うのだが、女子中学生の群れの中に紛れて、見えなくなっていた。あの子たちは、将来この演奏会に出る子たちかもしれない。
家へ帰ると旦那は元気をもらい過ぎて、ソファに倒れ込んでいた。にまにました顔だった。