旦那は6月20日の株主総会で退任し、仲間の皆さんより花束をいただいた。見事な薔薇だ。この花束を見る限り、少なくとも嫌われてはいなかったと思う。
車での金沢往復が心配でついて行った。まだ杖を頼りに歩くので、目は離せない。外で時間をつぶし、会社へ迎えに行くと、従業員の方々が外まで見送って下さったので、思わず雅子妃殿下状態で手を振るところだった。ここはこらえて頭を下げた。
その後、営業所と兼六園下の組合に寄ったが、そこまでが限界で、外も暑く時間も1時過ぎたので、食事をして帰ることにした。出来れば、ゆっくりと静かに過ごせるところということで、卯辰山の松魚亭へ寄る。
五段弁当を注文し、食後のコーヒーも飲んでゆっくり。いつも食欲がなくて、いろいろ工夫しなくてはならない旦那が完食。いつも、わたしの料理にため息をつくのは、病気のせいではなく、単に技量のせいだったのでは。料亭料理なら食べられるのだ。それなら、私は料亭料理を学ぶべく、時折料亭で食事をすることを提案した。妻の口は肥えなくてはならない。口が肥えると、体も肥えるが、幸いこのところ太る暇がない。食べ歩きの条件にうってつけだ。しかし、わたしの提案を旦那は聞こえないふりをしている。
食事の条件が変わった。多種、少量、高級。勉強のため派遣要請を。