朝起きると、2階のベランダに出て朝日に手をかざす。
ぼくらはみんな生きている。生きているから かなしいんだ。
やなせたかし氏の、「手のひらを太陽に」の1番目の歌詞には、生きているから悲しいのだという。やなせさんは、苦労して悲しみを乗り越えてきた人と思える。そして、今まで気づかなかったのは、この1番の歌詞だった。
生きているから嬉しいんだ。楽しいんだ。と、うかれていたわけではないけれど、ふと太宰治の「斜陽」って読んだことあるなあ。とか、心の中がぼおっと穴が開いているとか。なかなか気持ちを伝えられないが、日ごとに、看病したことや、悔いのないようにと思ったことが、間違っていたのではないかとか、行きたいところへ連れていったことが、体力を消耗させたのではないかとか、油断したのではないかとか、改めて悔いが湧いてくる。おまけに、自分自身のために泣けてくる弱さ。
まあ、とりあえず手のひらを太陽にかざしてみよう。
おっはよーー!殿よ。今日の白山は薄曇り。世の中は大型連休。
「僕が生きる今日はもっと生きたかった誰かの明日かもしれない」今日を生きてみるかっ。