柔らかい葉っぱが全部開いたので測ってみたら、54センチあった。
測るといえば、わたしの身長は変わらなかったが、体重はまた減っていた。若かりし頃、「総務のボインちゃん」と、言われていたとは誰も想像つかないだろう。わたしも、思い出せないくらいだ。
弓をふんぞり返って引いていた。胸が邪魔になるからだ。今は胸当てをしなくても困らない。無常とはこのことなのである。日々変わっていく時間。
そうそう、モーガンフリーマンの「時空をこえて」という中に、時間について語っていた。時間は存在するか。時間は瞬間しか存在しない。興味深く観ていたが、とにかく若返らないことは確かだ。
老いるということは残酷だ。うちの爺さんは93年かけて老いて亡くなった。
殿はここ1年を30年分のスピードで駆け抜けたような気がする。それぞれが与えられた運命だ。何が良いか悪いか、幸不幸の基準も分からない。ただ、今この瞬間しか生きていないということだ。
時間は幻想だ。生きていることも脳の錯覚だ。それなら、愛し合うなんてことは、幻かもしれない。何はともあれ、元気に生きていよう。
自殺した子供のニュースを聞くと、残念でならない。今は未来の幻であり、錯覚となるのにと言っても、子供の心はもっとナイーブで、壊れやすいガラスみたいなもので創られているんだと思う。
いろいろ測ることができるのに、人の心だけは推し量れない。