まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

判断能力

2015-07-19 | 暮らし

過日、郵便局で勧められた定期年金保険(個人でかける保険)の契約概要を見ていて気付いた。「70才以上のお客様には、ご家族などのご同席をお願いしています。」との文章が表紙にあった。昔、証券会社に勤めていた女性の方が、80歳から判断能力がないと見ているとのことだったので、70才では10年も早いのではないか。

とはいえ、まだ先の事とたかをくくってはいられない。急な用が入って、約束を忘れたり、あれこれと用事が重なると抜けることが出てきた。やばい。

しかし、70歳で同席を促すなら、70歳以上の議員さんはどうなるのだろう。国会に家族が付き添うなんてことは有りえない。ところが、70歳以上の衆議院議員は、もと総理や大臣だ。判断能力より、人脈をものにしている力強さがある。では、若手議員は本当に今回の採決は自分の判断だろうか。みんな分かっているのだろうか。

安保の採決を急がなくてはならない理由が分からない。そして、新聞には、北陸三県の衆議院議員は全員賛成になっていた。ということは、反対する意見を代弁してくれる議員を選挙で選べなかったら、国民の意見は届かないということか。

それから、採決を退席する意味もわからない。抗議の意味で退席したと言うが、賛成者には退席など痛くもかゆくもないだろう。すねた子供みたいではないか。

ついでに、議員さんは定期年金保険をして老後に備える心配はないのだ。たぶん、普通にお金に余裕があるに違いない。70歳の話と安保の話は関係ないが、なぜか判断能力のところで、不可解な気持ちになった。なぜなら、70歳にならなくても判断できかねるからだ。

くまなく新聞を読んだが、分からない。誰の言うことが正しいのか分からない。聞いていると誰もが正しいような、嘘くさいような。砂川事件判決からおさらいする。武力行使も裁量次第ということ。

結局、判断能力がないのは、年齢のせいではない気がして少し怖くなる。