お節料理
昨年は喪中で正月をしなかったので、おせち料理を作る要領が悪く、美しく仕上がらないなあと思った。母は、お節は目に楽しくなくてはいけないという。食べれなくても山の魔法が必要なのだ。松、南天、杉、柚子を、実家から持ち帰る。全部洗って腕まくり。
松葉を濡らして小麦粉を振ると雪が降ったような松葉になる。それにしても、雪が降らない正月なので、早く作ると日持ちがしないので困るのだ。
何とか出来たが、綺麗な色に撮れなくて残念。一番人気はごぼうと人参の牛肉巻きで、補充用にたくさん作ったが完食。今年は大根と人参の市松模様の牛肉巻きを加えた。こちらは、少しあっさりめの味で良かったが、均等に切るのが結構難しかった。
冷凍の蟹の解凍が間に合わなくて、娘にストーブで焙ってもらって皿に盛りつける。これが良かった。焼いたら甘くなって、温かくて。
最後はワインで、いつものチーズのフランスパンを出すと「おかあさんの定番やね。」と、言って全員が手を出す。夏も冬も外せない一品で、これは早くに作って冷凍をすればよいので助かるが、以前から使っていた、細いサラミソーセージがなくて、ウインナーを使って無理に詰め込んだので、切るときにパンが割れてしまった。
何はともあれ、88歳の婆さんから、2歳の孫まで老若男女勢ぞろい。10名。ほんの少し前までは、殿の妹家族も来ていたので、15名がピークの時があったが、手間のかかり具合は10名も15名もあまり変わらないのである。
子ども達テーブル。おにいちゃんが、ジュースやお茶を用意してくれるので助かる。
刺身とから揚げも外せないし、結局、また余るのだがついつい作ってしまう。そして、今から残り物で3、4日暮らすのである。
そうそう、お酒を買い忘れて娘に買いに行ってもらった。ビールの心配ばかりしていた。新年のお酒を忘れるなどあり得ない。殿がいたら酒の買い出しは忘れるはずがないのだが。おまけに、暮れに「〆張り鶴」があったのをこっそり飲んでしまっていたのに忘れていた。しかし、一体誰にこっそり?