まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

息子

2017-01-05 | 暮らし

わたしには息子がいないので、息子に対する気持ちは分からないが、両親を見ていると「へー、そうなんだっ。」と、いうことに出くわす。

いつも父の病院へ行くと、必ず髭を剃り、調子が悪いの、手が震えるのと訴えるのを聞く。先日は、入れ歯を洗った後、「正月には、〇也が来るから。」と、言うと、「病院へ来んでもいい。みっともない姿を見せると可哀そうや。」と、言うのである。自分のことではなく、弟を思う父なのである。いつも、来ている娘には、みっともない姿や、泣き言をいうのは平気なのだ。

弟の到着が遅いと、母は食事も喉を通らないようだったし、帰った後に、野菜や漬物を渡し忘れたことを電話してきた。本人には電話せず、わたしにくどくどと、「あれもこれも忘れて・・。」と、残念なことを述べるのである。わたしに電話してもどうしようもないのだが、「残念やったね。この次持たせてあげたら・・。」と、言うしかない。

息子は特別なものなのだろう。年を取ってからできた息子で、盆と正月にしか会えない息子は格別だ。おまけに、男の子は母から見ると、口うるさい娘より心優しく思えるようだ。

なにはともあれ、無事に帰って、また日常が戻って寂しいような、ほっとしたような両親をみた。