先日、娘が仕事で遅くなるというので、孫たちが我が家で夕食をとることになった。鯵の南蛮と、甘エビも唐揚げにして豪快に大皿盛りにした。
少し遅れて娘も一緒に食事に加わった。食事は大勢だと楽しい。久々に家族団らんという感じ。会話がテーブルの上に飛び交う。「骨や殻が刺ささらんように・・」「いてっ!もう刺さったわ。」「縦に噛んだらだめやよ。」「んめっ!」「イタリアンパセリ、プランターからこぼれて生えとったんや。」「少し欲しい・・」「ほうれん草も持っていきね。」「野菜も食べて・・」「おにいちゃん、エビいくつ食べた?」「よっつ・・」「ひかきんばっか見て、youtuberになりたいって?」「ゲームクリエイターじゃなかったんか?」どれが、誰のせりふか・・。
揚げたては美味しい。料理がうまくなくても、出来たてのほやほやは点数が高くなる。
ちょうど重松清の「ファミレス」を、読んでいて、ファミリーレストランの話かと思ったら「ファミリー」をなくしたレスのほうで、何組かの家族がそれぞれ家族の問題を抱えている。共感できるところがある。家族でごはんを食べるって基本だよね。これを積み上げていって育つのだし、絆もできてくる。姑とふたりの食事も、日々の弁当もいつのまにか当たり前になって、多くを語らなくても家族だなあと思う。しばらく、実家の母とごはんを食べていないなあ。
職場で弁当を食べながら話をしている人たちも、積みあがると仲間になるのだろうな。遠征で同じ釜の飯っていうのを食べた仲間はいつまでも友達だ。
食べることって大事だ。何を食べるかではなくて、誰とどこで食べるかってことも。