子供達は、ツバメが大量に飛び立つのを見て「やばい!!」と、言った。
美味しいカレーを食べて「やばい、んま」
遅刻しそうになって「やべー」という。
失敗しても、感動しても、美味しくても、まずくてもヤバいのである。
ヤバいという言葉がヤバい。
あ、やばい、ついつい美味しそうで買ってしまったサンドイッチ・・
炭水化物が重なった。やば・・・

言葉は時代と共に変遷していく。
年寄りは正義を振りかざし、変わっていく言葉を憂うかもしれないが
「夏は夜。月のころはさらなり、やみもなほ、蛍の多く飛びちがひたる。
~ 行くもをかし。~いとをかし。」いろんな場面で「いとおかし」
枕草子まで遡って、「いとおかし」が、よみがえってきた。
趣があることも、気持ちの良いことも、面白いことも、すべて「いとおかし」
時は流れている。同じ時を過せば、その言葉のニュアンスが分かるようになる。
しかし、そうはいっても長く使っている言葉は譲れないので、心の中では居心地の悪さがある。
「こちらの方でよかったですか?」
「まだ選んでいないのに、過去形ではないので、こっちでいいんです!!」と、いちいち引っかかることがストレスだ。流せ、流せと言い聞かす。
そうやって、少しずつ自分を削って、今の世の中に合わせていかなければ生きにくい。
最近覚えた言葉。「ムズキュン」。
ラブストーリーの中で、じれったい気持ち。すれ違う恋心。
ムズムズするところで胸がキュンなのだそうだ。
TVドラマはおひとり様には夜のお楽しみ。
楽しいドラマも観たいし、お盆は戦争のドラマを観るべきとも思っている。
やばい、やばい・・話が終わらなくなってきた。