まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

アベノマスクの役立ち

2020-08-15 | 暮らし
お盆の墓参りに婆さんと出かけた。
家の墓をお参りした後、本家の墓を周るのが恒例で、花を入れた大きなビニル袋と水を持って先に階段を上がっていくと、後ろで「あーー!!」という声。
振り向くと、婆さんが階段を数段転げ落ちていく。一瞬、救急車のピーポーが頭の中で鳴った。
急いでそばへ寄ると頭を少し切ったようで、傷口は小さいが血が出ていて肩は真っ赤になった。
脚も階段で切れたので墓参りは中止し、急いで家へ帰って傷口を洗う。
頭の方はタオルを当てて冷やし、横になって休んでもらった。
幸い、頭の傷は小さく血も止まった。
脚の方は、向う脛にずーっと擦り傷が出来て、アルコール消毒も考えたが変に塗るより水できれいにしてガーゼを当てることにした。しかし、救急箱には薄っぺらいガーゼしかなくて、アベノマスクのひもを切って、テープで止めた
役に立ったな。アベノマスク。

そのうち、脚が紫色になってきたので、糖尿病であることで化膿の心配があり、結局、救急外来へ電話して医療センターへ向かう。
90歳で、墓参りで石段から数段転げ落ちたら、骨も折れるかもしれないが、婆さんは、看護師の問いかけに兵隊さんのように両手両足を振って、元気に歩き大声でパフォーマンスをするので、汗が出た。
何はともあれ、一緒にいて怪我をさせたとあっては申し訳ない。
病院でもぬるま湯で洗っただけで、CTとレントゲンをして、化膿止めの塗り薬をもらっただけで終わった。
朝8時から午後3時までかかった。大惨事にならずに済んでよかった。
妹家族が墓参りの帰りに寄ってくれて、すべてが終わったのは4時だった。

年寄りの後ろを歩かなくてはならないのに、先に上がったのは不覚だった。

本日も、わたしの命が縮んだのであった。
この調子でいくと、わたしの命の方が短くなりそうだ。
南無阿弥陀仏・・・・