今日、知り合いの方から郵便が届いた。
弓を引く95歳の女性の写真が載っている新聞のコピーが同封されていた。
素晴らしい。60才過ぎてから弓道を始めて錬士五段まで取られたそうだ。
残念ながらお亡くなりになっていた。
さて、わたしは不甲斐なくも何年も続けて、どうも才能がないのではないか。
だんだん下手になってきているのではないかと考え出した。
昨日は、若い時からの弓を全部張ってみて、若い頃16キロを引いていたことに驚く。
14キロは今の弓の前に引いていた。
結局、今引いているのは殿が最後に病気で弓が引けなくなって、13キロを買った物を引いている。
わたしの為に買ったのではないかと思えるくらいしっくりと合ったのだが、どうもここへきて、どうも弓や矢のせいにしようとしている自分がいた。
このところ熱心に稽古をしているので、しっかり引けるようになってきたと思ったが、大間違いだった。
今日、午後に雨が降ったので草むしりもできず、道場へ行って一人で稽古した。
あまり動画を撮りたくないのだが、ひとりなのでチェックがてらスマホで自分の射を撮った。そして愕然とした。
高校生の審査をして、分かったようなことを言っていた自分が恥ずかしい。
まず、足踏みが狭い。いつの間に、こんなに狭くなっていたのだろうと。
おまけに、右足先がやや広い。
残心がかっこ悪い。弓が前に倒れるのは、上押しが強いからだと思っていたが違う。押手が弓と直角になっていないのだ。
五重十文字だ、角見だ、と、こねくり回していたが、基本の基本で狂っている。それが、出来ていると思っていたことの怖さ。
先輩や先生に指摘されていて、修正していたつもりだったが、悪い癖はすぐに戻る。
恐ろしいことに、もう少しまともに引いていると思っていたのだ。
これでは、相撲なら角番である。
確認してすぐに消去した。何回も観たらもっと下手になりそうだ。
とにかく、足踏みからやり直し、目指すは95歳まで元気に弓が引けるか。