一日たりとも、ゆっくりする日はない。2日に我が家に全員集合するので、元旦から準備をする。過去にお節料理を頼んだこともあったが、人数分のものがないと皆箸をださないので、結局自分で作るのが一番良いようだ。それも、何日も前からではなく、作ってすぐがいい。
きんとんや、ゼンマイは前日に作り、刺身と揚げ物だけ買いに行った。娘たちは嫁ぎ先で元旦に集まるので、2日になると、孫は「ばぁばんちも、数の子とかまぼこ食べるんか・・。」と、言う。お節料理に飽きてしまうのだろう。それでも、重箱に詰めたものがないと寂しい。
郷土料理の寒天で作る「えびす」や、かぶら寿司や数の子は欠かせないし、結局、重箱にいろいろ入ってしまう。
朝から、机を並べて食器を並べるだけでも刻一刻と時間が過ぎていく。子ども達のために「ちらし寿司」を、作った。これは、お酒のつまみにも合う。
お年玉贈呈式と、娘婿の乾杯の音頭で始まる。今年は、ホットプレートで焼き蟹をしたら好評だった。「んめーー。」と、みんなが放牧場の羊になる。
足の細い所は食べきれないので鍋にした。各自、お椀に盛ると、kouは「いい出汁でとるわー。」と、大人のように感想を述べた。温かいものは沁みる。
毎年作る牛肉巻きは、昨年安い牛肉を使ったらイマイチだったので、今年は国産の高級肉を使ったら、娘たちは「おかあさんの牛肉巻きはおいしいわー。」と、言う。元手がかかっているのだ。料理は素材に左右される。大目に作ったが、これは人気だ。今年は、ごぼうと人参の他に、レンコンも巻いた。
ちらし寿司が残りわずかとなって、子ども達のお菓子の中にあったマスコットを、momoとnanaと一緒に飾った。娘に「食べ物で遊んだらいかんやろ。」と、たしなめられたが「ケーキに飾るやん。」と、ばぁばは率先して孫たちと遊んでいる。そういえば率先垂範ってことばあったよね。自称小百合のばぁばは少し酔っている。
朝からずっと用意してへとへとだが、みんなが喜んでくれると甲斐があったと思う。
片づけはみんなが手伝ってくれるので、座敷を引き上げて、茶の間で新聞紙を使って遊ぶゲームや、相撲をしたり、親子三代で楽しんだ。皆が帰ってすべての片づけを終えたら12時過ぎた。獅子の里の「無垢」という清酒をひとりで少し飲んだら途中で意識が遠のきそうになってベットに入る。翌日、3日から仕事がなければ寝坊ができるのに、それを神様は許さない。
今年も、独楽鼠のように動き回りそうな予感。ありがたや。
加賀地方は「べろべろ」とも言いいますね。
うちは、母が鳥越村の出身で「えびす寒天」と、言っていました。
今年もよろしくお願いします。