まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

空き家バンク

2016-07-09 | 暮らし

伯父の家が空き家になってしまったので、市の建築課へ行って「空き家バンク」の登録について聞いてきた。

土地や建物を誰かに使ってもらうか、売るにしてもHPで紹介してもらったほうが良いのではないかと、従姉と話して資料と申請書類を貰ったが、最初から躓いたのは、名義人の従兄が自分の意思を伝えられないので、後見人が必要であるということだ。

空き家が老朽化すると、隣接する町内の人の迷惑にもなる。

わたしも実家から貰った土地があるが、隣が空き家なので、なかなか買い手がつきにくいような気がする。

これは個人だけの問題ではなく、地域の問題でもあるなあと思う。

 


白旗の少女

2016-07-09 | 読書

孫たちが大きな声で広島長崎の原爆の歌「折鶴の子守歌」を、歌ってくれた。それはそれは、元気よくきれいな声で。

「何が起きたか分からないので、ピカドンって言うとったんやね。」その後、広島の原爆ドームや資料館を見た話をしたら、真剣に聞いてくれて、真珠湾攻撃から第二次世界大戦の話をしたら、4年のkouも「日本がその前の戦争で勝ったし戦争を始めたんやね。」と、言いつつわたしの話を聞いてくれた。

沖縄にアメリカ兵が上陸して大変だったことの話もして、「白旗の少女」の話もした。

話しながらところどころ記憶が抜けていたけれど、少女が最後にたどり着いたガマの中で両手両足のないおじいさんと、目の見えないおばあさんが作ってくれた白い旗を掲げてガマという洞穴から出て助かった話である。少女は7歳だった。2年のkenは、自分の年と変わらない少女が戦火の中を逃げ切ったことを、興味深げに聞いていた。

孫たちに話す材料があって良かった。3人で母親が帰ってくるまで小一時間も話をして盛り上がっていた。彼らは「かあちゃん。今までずーーっと、戦争の話をしとったんや。」と、ちょっと興奮していた。娘は言った「おかあさん、身振り手振りすごいしね。」と。いや、部屋中走り回り、ソファの陰に隠れたりもしたのであった。

後で、家にある「白旗の少女」を、読み直して改めて少女が助かったのは運だけではないことを確認した。

母を亡くし6歳でごはんを炊いて、父と畑へ行っていろいろな知恵を習い、おもしろい工夫の遊びをする兄について遊んでいたことが、逃げている間に何度も窮地を救ったのではないか。

始めは、二人の姉と兄の4人で逃げていたのだが、兄が頭に球が当たってなくなり、避難する人に紛れて、二人の姉とはぐれてしまった7才の子が、1か月以上をひとりで野原やガマを彷徨って助かるのは奇蹟だと思う。

父親と畑で生の作物をとって小川で洗って昼のご飯にしたことで自力で食べ物をさがす。また、父がいつも「人のまねはするな。頭で考えろ。」と、言ったことや、かくれんぼの時にみんなと一緒にかくれると見つかりやすいことを思い出し、避難民の群れから離れて空き家にかくれた。誰一人として空き家に逃げ込まず、みな銃弾に当たって死んだこと。アリの行列をたどって食べ物にありついたこと。ネズミやウサギに勇気づけられたこと。

今の日本は平和なのでサバイバルの準備はしなくてもよいかもしれないが、ある意味サバイバルに耐えうる心は必要かもしれない。勉強さえしていれば喜ぶ親になってはいけない。生きていく知恵を子供に教えなくては、世の中はもしかしてすすきの原より危険がいっぱいかもしれない。

わたしも、ひとりで逞しく生きるということは辛い。蝶よ花よと育てられた小百合である。

 


子供の宿題

2016-07-06 | 小さきもの

1年生は、算数で10までの足し算、引き算を徹底的にカードで繰り返し覚えて、いよいよ文章問題が出てくる。

ここで、また壁があるようで、文章を読める子は次に進めるのだが、そうではない子は、やたらつまずく。

ここは、学習塾ではないので学習に関しては、手取り足取りという訳にはいかないが、ある程度寄り添ってみる。「りんごが5つあります。りんごを3つもらいました。ぜんぶでいくつでしょう。」これは出来るようだが、「りんごが5つあります。かきが3つあります。ぜんぶでいくつでしょう。」という問題で、固まっていた。たぶん、りんごが柿になってはいかんのである。

「さかなを8ひきつりました。ちいさなさかなが2ひきいたので、にがしてあげました。のこりはいくつでしょう。」固まっていた。たぶん、始めに魚の大きさなど言っていないのに、いきなり小さい魚ってどこからきたのかと思ったのではないか。

こうして、彼らはそのうち大きくなるのだろうが、学校の先生も大変だと思う。

5年生のM君が、「あーー、先生、社会の本も資料も忘れたし、プリント分からんとこあるし教えて。」と、いうので覗いた。「岐阜の川に挟まれた土地で、堤防に囲まれている土地」えーーしらん。みんな知っているのだろうか。「ごめん、分からんわ。明日答え教えて。」と、情けないことである。ネットで調べればすぐなのであるが。後で見たら「輪中」で、あった。

りんごと柿は教えられるが、日本の東西南北のはしを書けという問題も分からなかった。M君はひたすら「南鳥島」「与那国島」「沖の鳥島」「えとろふ島」・・と、書いていた。きっと、私たちの5年の時は習わなかったのだ。と、自身の忘却をひたかくす。

 


無事

2016-07-05 | 暮らし

爆破予告は何事もなく終わった。しかし、多くの警察や学校関係者は対応に追われた。わたしたちも、早い時間の受け入れと、学校に隣接しているクラスの学童を全員引き受けて、体育館で宿題をさせた。

子供たちは、すでにデマをとばしていた。「〇〇小学校と〇△小学校が爆破されたんや。」んな訳ないっつーの。とは言えず「何かあったら、連絡が来るから、たぶんデマやと思うよ。」「デマ??」デマという言葉も知らずにデマを飛ばすなとも言えず。厄介である。しかし、犯人は捕まえてほしい。

犯人よ、そのエネルギーを社会のためになるように使えないか。

この頃の子供たちは、親から「世のため人のために尽くすように」と、いう育て方をされていない。我も、我もと損得を考える。みんながそうとは言わないが、災害の義援金を払うときに「こっちが寄付してもらいたいわ。お金ないし・・」と、言い切る人がいる。明日の米があればいいではないか。何十万も払えとは言っていないではないか。でも、幸いなことにわたしに周りの人たちは、できる範囲で人の役に立ちたいと思う人が多いのだ。K先輩などは「尽くして求めず」を、そのまま生活の基本にしている。

電話がかかった。娘からだ。「おかあさん今うちにおる?米買うの忘れとった。少しあるけ・・」「米はあるよ。ところでビールある?」「ビールはあるよーー。」明日のビールはあるのだ。感謝しよう。

 


小学校爆破予告

2016-07-04 | 暮らし

夜中に娘から電話があって、明日の朝、子供を小学校へ送ってもらえないかと。

4日の朝、8時10分と午後3時34分に、石川県下の小学校を爆破するとのメールがあったので、小学校へは8時20分以降に来るようにと、学校から通達があったらしい。

身近に事件が迫っても、誰かのいたずらだろうと思いつつも、対応しなくては万が一というのがある。しかし、世間では、バングラデシュのニュースで皆が心を痛めている時、とんでもない話だ。MROのニュースでちらっとでた。

「威力業務妨害」だそうだ。よくわからないが、メールなら出どころが分からないのだろうか。

 孫たちは、いつも7時半に家を出て歩いていくところを、8時20分に車で出発なので、緊張のかけらもなく、漫画を読んでいた。わたしもたちの悪いいたずらだと思いながら、送って行った。

 何かおかしい、世の中が少し歪んできているような感じだ。気持ち悪い。