2009年の作品、タイトルは「3人のバカ」。
日本でも上映されていて邦題は「きっとうまくいく」である。
ヒンディー語のオリジナル版も日本語字幕版も観ているが、
少しヒンディー語が理解できるようになって、
改めて観ると新しい何かが見えるかもしれない。
実は11月から始まる東京外語大のオンライン講座、
ヒンディー語の上級コースを受講する事にした。
友人が受講すると言うのでその存在を知ったのだが、
私的には(自分のレベルは知っているので)中級コースを
受けようと思っていた。そこへ友人の一声があり、
実力より上を望まなければ上達なし!と思ったので、
上級コースを受講する事にした。内容は・・・
この「3イデオッツ」のヒアリングと別の読解である。
と言うわけで、受講までに(少なくとも)もう一度、
観ておくことにしたわけである。
セリフに耳を傾け理解できるかどうか? 確認したい。
レビューはその都度書いているが、
新しい(初めての気持ちで)書いてみる。
この映画では何と言っても「全ては上手く行く」と言う
フレーズが全てである。これは元気づけられる。
じっくり観たためレヴューが長くなってしまった。
またロケ地にも行っているので、その辺も加味して、
3回に分けて記載する。
<ストーリー>
2009年9月5日。
飛行機に乗っているファラン(マダーヴァン)に電話が入る。
彼は心臓発作を装い離陸途中の飛行機を引き返させる。
そしてデリー市内に住むラジュー(シャルマン・ジョシ)の
家を訪ねピックアップして母校ICE(帝国工科大)へ向かう。
思い出の場所にはチャトゥル(オーミ・ヴァイディヤ)が待っていた。
卒業から10年後・・この場所で会い一番成功しているのは誰か?
を語ろうと言う約束のために召集したのだった。
3人は車でランチョー(アーミル・カーン)が住むと言う、
ヒマーチャル・プラデシュ州の州都シムラーへ向かう。
以降は10年前(1999年)の回顧・・・・。
ファランは大学の寮で同室のラジューとランチョーに会う。
遅れて来たランチョーは新入生歓迎のイベントで、
機転を利かせ上級生を懲らしめる。
ファランは写真家になりたかったが父親の意向に従い、
ラジューは貧困から抜け出すためにIT大学に進んでいた。
ランチョーは独自性を打ち出した事で学長(ボーマン・イラーニ)に、
危険分子として目をつけられ、ラジューとは一線を置かれる。
3人はラジューの家に行った帰りに空腹を満たす為、
通りがかりの結婚式に紛れ込むが、学長の長女の結婚式だった。
そこで次女のピア(カリーナ・カプール)と知り合う。
ランチョーはヒンディー語が解らないチャトゥルのスピーチ原稿を
書き替えた事でチャトゥルの怒りを買ってしまう。
チャトゥルは10年後の今日、ここで再会し、
誰が一番成功しているか競おう!と勝手に提案する。
それが冒頭のシーンにつながる。
ここまでで大体1時間ちょい。本編の3分の1である。
インド映画は今でこそ2時間程度になったが、
昔は3時間を超えるのが普通だったのだ。
脈絡もなく歌って踊ってが入るのでそうなるだ。
抑えておくべき登場人物は、ランチョー(アーミル・カーン)、
ファラン(マダーヴァン)、ラジュー(シャルマン・ジョシ)の
落ちこぼれ3人組と、優等生のチャトゥル(オーミ・
ヴァイディヤ)、ICE学長(ボーマン・イラーニ)、
その娘ピア(カリーナ・カプール)。
ICEはデリーにある帝国工科大と言う設定であるが、
モデルはIIT(インド工科大)である。
デリーロケなので見知った場所が随所に出て来て、
それだけでも楽しめる。