カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

【インド映画】 ~ゴール・ハリ・ダスターン~

2020年10月08日 21時57分59秒 | 映画 / MOVIE

2015年の作品、タイトルはこの映画の主人公、
実在するインド独立の戦士ゴール・ハリ・ダスの名前。

ゴール・ハリ・ダスは1931年オディッシャ州生まれ、
10代の頃からマハトマ・ガンディーに影響を受け、
独立運動へ入って行く。しかし証明書を得るまで32年かかり、
この映画が制作されるに至った。

<フリーダム・ファイター(独立の戦士)>

インドの独立のために、自らの命を犠牲にして戦った人の事を、
フリーダム・ファイターと呼び称えている。
彼らはフリーダム・ファイターの証明書を持ち、
州によって異なるが月2万~3万円ほどの
フリーダム・ファイター・ペンション(恩給)を支給される。
証明書があると周りの人の見る目が変わるのである。

有名どころでは、サルダール・パテル、
ジャワハルラール・ネルー、マハトマ・ガンディー、
スバシュ・チャンドラ・ボース、バガット・シン・・・

娯楽映画ではないので退屈かもしれないが、
インドの独立に関わった人々の人生が淡々と進んで行く。

  <ストーリー> 

1945年オディッシャ州バラソール、
列車の横を走る14歳のグール。

2002年ムンバイ、ゴール・ハリ・ダース(ヴィネイ・パタック)
が通勤列車から降り売店で新聞を買いチェックする。

新聞記者のラジーヴ(ランヴィール・ショーレイ)は、
アニータ(タニシュタ・チャッテルジー)と共に、
ゴール・ハリ・ダースの取材を進めている。

ゴールの話で物語りは進んで行く。
1975年ムンバイ、息子アロクの大学入学に際し、
フリーダム・ファイターの証明書がないため、
入学が許可されなかった。ゴールは自分で記事を集め、
証明書を得る為に根気強く役所に通い続ける。

ゴールの人生は証明書を得るためだけになっていき、
妻ラクシュミ(コンコナ・セン・シャルマ)は応援するでもなく、
なんとなく疎ましそうに毎日を送っていく。

ラジーヴとアニータはゴールと共にオディッシャ州へ行き、
ゴールが独立運動に加わり投獄された証拠を探す。
古い資料は残っていなかったが警察署長の祖父の日記から、
投獄の記載が見つかる。それが決め手となり政府は、
ゴールに証明書を発行する決定を下す。

2007年、ゴールは証明書を手にする。

エンディング、80歳のゴール本人の日常を映した、
モノクロのフィルムが流れる。

 実在する一人の男が証明書を手にするまでの、
 32年間と言う長い戦いである。
 インドのお役所の仕事が遅いところとか、
 全くやる気のないような所も垣間見える。

コメント
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