約30年前の1991年の作品、タイトルは「道」。
1976年のアメリカ映画「タクシー・ドライバー」に、
触発させらたマヘーシュ・バットが監督、娘のプージャと
サンジェイ・ダットが主演である。
タクシー・ドライバーはロバート・デニーロ主演で、
ジョディ・フォスターが当時13歳と言う事で話題になった。
17歳でデビューしたプージャは当時19歳でこれが3作目、
サンジェイは1981年に父親の監督作品でデビューしており、
当時32歳。母親のナルギスも女優。
2019年に続編が公開されており、それを観たいがために、
30年も前のこの作品を観る事にしたと言うわけである。
<ストーリー>
ラヴィ(サンジャイ・ダット)はタクシーの運転手である。
彼の友人のゴティア(ディーパック・ティヨリ)は遊女チャンダ
(ニーリマ・アジーム)との結婚を望んでいる。
ラヴィは妹のルーパ(ソニ・ラズダン)が殺された後、
精神を病んでいる。ある夜、プージャ(プージャ・バット)
と出会うが、トランスジェンダーのマハラニ(サダシヴ・
アンラプルカル)が経営する売春宿に売られてしまう。
ある夜、ラヴィはゴティアと一緒に売春宿へ行き、
プージャを連れ出そうとするが、お金が足らなかったため、
ゴティアも持ち金や貴金属を差し出す。ゴティアは、
プージャが戻らなかったための人質として取られる。
ラヴィは何もしないままプージャと街に出かけ、
愛を告げて毎晩逢いに行く事を約束する。
そして自分の商売道具であるタクシーを抵当に入れ借金をして、
次の日も逢いに行くが、マハラニに断られる。
ラヴィはマハラニを刺してプージャを逃がす。
どさくさに紛れてゴティアもチャンダと一緒に逃げ、
結婚式を挙げる。4人は知り合いの警官イラーニ
(パンカジ・ディール)に保護を求める。
ところがイラーニはマハラニと通じており、
4人を罠にはめて殺させようとする。
ゴティアとチャンダは射殺され、ラヴィも負傷する。
ラヴィはプージャの案内でタミルナドゥ州の避暑地ウーティの、
叔父の屋敷に届けるがそのまま倒れ込む。
こんな屋敷に親戚が住んでいる(管理人か?)のに、
なんで売春宿に売られたんだろう?
ラヴィはプージャの献身的な介護で回復する。ラヴィは、
友人に送金を依頼するが、マハラニとイラーニに殺されてしまう。
そしてもめ事を起こし警察に見つかってしまう。
友人が殺された事を知ったラヴィは急いでプージャと結婚式を挙げ、
敵討ちのためムンバイに戻る事に決める。
そこへマハラニの手下達がやって来てプージャは捕まってしまう。
ラヴィは船のマストに張り付けられるが、薄れる記憶の中で、
殺された妹の事を思い出し、逃れるとイラーニを殺しに行く。
ラヴィはイラーニを殺した後、マハラニの売春宿に行く。
マハラニは火を放ってプージャを殺そうとするが、
ラヴィはマハラニを殺しプージャを助ける。
数年後・・・刑務所から出所するラヴィをプージャが出迎え、
固く抱擁する。
トランスジェンダーのマハラニ役のサダシヴであるが、
残念ながら身のこなしも仕草も女性には見えなかった。
30年昔なら化粧と服装だけで良かったのかもしれないが。